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茶色いノート  作者: ふりまじん
近代魔術を語る
342/499

時影、近代魔術を語る番外 15

穏やかな午後でした。

作者は、静かにソファで眠っています。

この所、色々とあったので、そっとしておいて、

3時のおやつを用意することにしましょう。


私は、ベルガモットのアロマキャンドルにそっと火をつけました。

そして、窓辺からやって来る光の精に『夢はひそかに』を演奏させました。


今年は落選してしまいましたが…眠っている時の夢は…いいものであるように願いながら。


もう少ししたら、ベルガモットのアロマの精が目を覚まして歌ってくれるでしょう。


その間に、私は、ミルクティでも用意しましょう。


本日は、『モア・アム・ヘムト』ウィーンのチョコレート蒸しケーキです。

上にのせるふわふわのクリームに微笑む作者が目に浮かびます。


私は、温かい紅茶を用意し、戻りました。


作者は、ぼんやりと目を覚まし、私を見て微笑みました。


「お茶…ありがとう。」

作者は、そう言って立ち上がって伸びをしました。


「今日は、『モア・アム・ヘムト』ウィーンのチョコレートケーキです。」

私は、作者が元気そうなので嬉しくなります。


「なんか、生クリームすごいね(^-^)」

作者は、嬉しそうに席につきました。


私は、温かいダージリンティを勢い良くカップに注ぎます。


甘い茶葉の薫りが、夏の訪れを予感させます。


「召し上がれ。」

私は作者の向かいに座り、静かに作者が食べるのを見つめていました。


作者は、楽しそうにお茶を飲んで、久しぶりにいたずらっ子のように目を細めて話始めました。


「いやぁ、さすがに全滅はびっくりだったけど、短編書いたりしてたから、こっちのネタは仕込んできたわよっ。」

作者は、そう言って、嬉しそうに私を見る。

「そうですね、『めぐりあい』も、公募に送りましたしね。」

「うん。まあ、落選しても、短編は、他のサイトで小銭を稼いでくれるもん。

5年、無駄文ばかり書いてるって思ったけど…300円、フライドポテトが見えてきたわっ。」

作者は明るく笑う。


300円…フライドポテトに変えるのは…忍びないのですが、作者がそれで、創作活動を続けてくれるなら、私は、それでいいとも思うのです。


「よかったですね。」

「うん!でも、私は、300円で止まる女じゃないわっ。落選しても、それは次の弾になるんだから、年内500円だって夢じゃないわ。」

作者は世界制服でも企むように、ニヤリと笑います。「ふふっ、500円ですか、去年の5倍ですね。」

「うん…そう言われると…なんか、恥ずかしいけどさ、まあ、やる気を充電も必要だよ。

今回は、春に推理が加わったから、それにも参加したし。

推理…なんか、色々いわれるかと思ったけど…


ファーストいいね、貰っちゃったよ( ´艸`)


乱歩先生は、短編で作った明智小五郎が、意外に人気になって、調子にのって次回作を作ったんだって。

私も、『いいね』貰って、その気持ち、ちょっぴりおすそ分けしてもらったよ(^-^)


で、次の短編を投稿したんだ。」

「冷やし中華とキュウリの話でしたね。」

私は嬉しくなる。


この話は、投稿の少ない推理ジャンルを、もっと手軽に投稿しよう!

と、言った意味合いで作っていた。


なんだって、書き方ひとつで推理ジャンルになる…

それは、冷やし中華の隠し味、みたいな、ショボい題材だとしても。


この信念で書き始めた作者は、ここから乱歩の迷宮に足を踏み込む事になるのだ。


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