時影、近代魔術を語る 161 ベルリンソナタ
プラハは、バイオリンでも有名です。
老舗の製作会社もありますが、バイオリン弾きも音楽家から街の流しまで、人々に愛されているんだそうです。
一人のバイオリン弾きが舞台でソロ演奏を始めました。
それを作者は渋い顔で見つめる。
「あのね、『魔法の呪文』みてくれた人がいたんだよ。」
作者は独り言のように呟きます。
「はい。」
私は軽く相槌をうつ。
「バイオリン……チェコでバイオリンなんて聴いてると、辛いわ…もう、終わらない(T-T)。
なんか、時代は異世界恋愛なんだって…、うまくかけてれば、私だって、『魔法の呪文』で少しは評価を貰えたかもしれないのに。」
作者はため息をつく。
「そうですね。」
私はそれだけ言った。
どう、言葉をかけていいのか分からなかった。
こんな月末ギリギリでの四連休。10万字を書いて、あと少し、調整すれば終わる予定でした。
が、終わりません。
悶絶する気持ちだけが、私にも伝わってきます。
「うん。そう、そうなのよっ。辛いの、くるしーのっ。
なんか、デスコでフィーバーしたくなるくらい、頭が爆発しそうだわ(>_<。)
なんか、ひとりで改編してさ、投稿してもアクセスないし、なんか、『うあああっ』って、天井に右の人差し指を突き上げて叫びたくなるわ。クインシーとか聴きながら。」
作者は意味不明な事を言い出す。
「やります?良いですよ。昔、ミズキに『アイノコリーダ』歌わせましたからね。変えるのは難しくありませんよ。」
私は、ふと、昔、別作品でそんな話をしたことを思い出す。
「いやよぅ。そんな暇ないもん(T-T)
『パラサイト』終わらせないと……一時選考の発表に間に合わないわ。
なろうにはね、こんな伝説があるのよ。
物語を終わらせて、完結のポッチを押すとね、なんか、いっぱい妖精さんがやって来て、評価の星を降らせてくれるんだって…。
なんか、酒井法子さんの『碧いうさぎ』が聴きたくなってきたわ。」
作者は疲れたようにぼやく。
「そんな暇、ありませんよ。」
私は、刻々と消える時をうれう。すると、作者は寂しそうに私を見つめる。
「時影…うさぎはさみしいと死んじゃうんだよ。」
「………。死にませんよ。うさぎ、死にませんから。」
私は、少し不機嫌になる。全く、この作者、すぐに死ぬとかいうのだから。
「それ、この『碧いうさぎ』のヒットと共にうさぎ好きの人やら、動物園の方を悩ませた都市伝説ですよ。
うさぎは寂しくても死にませんし、あなたは、『パラサイト』を書ききらないと終わりませんからね!!」
私は、少し声が大きくなるのを感じで黙る。
そんな私を作者は見つめて、バイオリン弾きに『碧いうさぎ』を頼んだ。
「怒らないでよぅ。確かに、私は、うさぎみたく可愛くはないわよ?
でも、疲れたんだもん。『パラサイト』の改変、辛いんだもん(T-T)。
こんな……もう、負け戦確定のこんな話で、今頃、中編でノストラダムスが…奴が登場するんだよ(T-T)。
もう、今ですら、辛いのに、また、おかしな新展開とか、いらないんだよ。」
作者は、切ないバイオリンに合わせて憐れな顔でため息をつく。
その様子を見ながら、『碧いうさぎ』の歌詞を思い浮かべる。
この曲は、1995年ドラマ『星の金貨』の主題歌としてヒットしました。
愛しい人を求める恋の歌詞が、二年もののエタ作品を一人、改変する姿に重なって笑ってしまいます。
「私には…うさぎよりかわいいですよ。」
私はふて腐れる作者に囁いた。そして、ミズキに歌わせた。
この曲は、織田哲郎さんの楽曲です。
歌い方を変え、男声にすると戦場の男が故郷の恋人の歌を思いながら戦っているようにも聞こえるのです。
織田哲郎バージョンは語りかけます。
戦いに勝ち、さみしがり屋の恋人のもとへ帰ろうと。
なんとしても生き抜いて、愛しい人を抱き締めようと。
この曲は、戦う人に勇気を与える歌にもなるのです。
「なんか、男の人が歌うと印象変わるわね( ̄〜 ̄;)
ヒーローもののエンディングみたいな熱さが加わるわ…
私も、終わらせなきゃね(;_;)
なんか、疲れると、つい、こっちを更新して、アクセス数に、見ている人を確認したくなるんだけど…
良くなかったかもね。
疫学とノストラダムスとか引いちゃったわ…
プロバンスって、ヨハネ騎士団とゆかりがあったんだね( ̄〜 ̄;)
なんか…筋が変わりそうで辛いよ(;_;)
まあ、それはともかく、『宵待草』の話をしましょうかね。」
作者は、そう言って苦笑した。