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茶色いノート  作者: ふりまじん
近代魔術を語る
248/499

時影、近代魔術を語る 125

「ああ、もう…こっちも考えないとね。」

作者はため息をつく。

「まあ、あまり悩まずに、折角、『黄金の小路』を歩いているのですから、少しは散策を楽しみましょう。」

私は、カラフルな小さな家屋が建ち並ぶ、プラハ観光の人気スポットで作者の腕をとる。

「そうよね…。」

作者は、少しふさいだ顔をしていましたが、町並みに目を向けると、その可愛らしい情景に笑みを浮かべた。

「ええ、カフカの青い家を見に行きませんか?」

私は左腕を差し出して誘ってみる。


『変身』等で有名な作家、フランツ・カフカの住んでいた家がこの通りにあるのです。


「別に…いいわ(-"-;)

私、『なろう作家』しかも底辺だもん。

太宰治とか、カフカとか、固そうなのはやめておくよ(´ヘ`;)


まあ、去年の今頃は、X'masマーケットと一緒に色々調べて、楽しんだけどさ……。

思えば…この町並みから、話が泥沼化して行くのよね(T-T)


この『黄金の小路』は、職人やら狙撃兵なんかが住んでいた、日本の商店街のような、懐かしくも活気のある場所で、


プラハ出身のリリアの実家をこの辺りに設定したのよね。」

「はい。確か、お父さんがバイオリン職人でしたね。」

私は、『魔法の呪文』の『鐘』のマドンナ、リリアの物語を思い出す。


パガニーニの曲を選んだために、接点を持たせる必要上、バイオリン職人に決定したのでした。


プラハ、その近郊では、運の良いことにバイオリンが盛んで、職人も、演奏家も沢山いました。

「そう。ついでに、パガニーニの数奇な人生を使うことにしたから、パガニーニが生きている頃にエピソードを作らなきゃいけなくなっちゃって…


気がついたら、48年革命に巻き込まれたんだわ(T-T)」

作者は可愛らしい町並みを歩きながらため息をつく。

そうでした。

東欧、プラハの歴史は、繁栄と侵略の歴史でもあるのです。


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