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茶色いノート  作者: ふりまじん
近代魔術を語る
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時影、近代魔術を語る 122 アマデウスの迷宮

少し休んでいたホムンクルスの少女は、嵐がおさまり、雲が晴れ、月が顔を出したのを合図に二曲目の曲を奏でるために姿勢を整えます。


細く突き刺すようなバイオリンの高音がひびき、

それに合わせて、静かな雪の街に、コシチェイが、ツララで作られた鐘をならしながら行進します。


氷点下の深夜の街に、18世紀末の灰色の礼服で身を飾り、

肉と美貌を作者に借りて、コシチェイが亡者を連れて祈りの曲を歌うのです。

それは、モーツァルトの遺作…『レクイエム』


1791年12月。35歳と言う早い人生の幕を閉じた、天才への癒しと安らぎを神に祈る鎮魂歌なのです。


北風に声を借り、

風に舞う粉雪に体を飾り、

亡者が歌う歌声を、作者と私は静かに聴き入っていました。



1791年、命がつきる少し前に、モーツァルトはプラハにいました。


ボヘミア王、レオポルド2世の戴冠式の為の曲作りのためです。


伝説を信じるなら、このとき、モーツァルトは灰色の服の男にレクイエムの注文を高額で依頼されるのです。


映画『アマデウス』では、その相手がサリエリとなっていますが、

本当のところはわかっていません。


と、言うより、モーツァルトの遺体が現在どこにあるのかも分からないのです。


80年代、この映画と共に、若くして亡くなった天才モーツァルトの死の真実をマスコミは取り上げました。


様々な説が踊る中、オカルトブームの波にのって、そのようなミステリーも語られたのです。


モーツァルトは、フリーメンソンに殺されたのではないか、と。


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