表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
茶色いノート  作者: ふりまじん
近代魔術を語る
159/499

作者、近代魔術を語る 41 西條八十

少し遅くなったが、明けましておめでとう。


去年は風邪で熱に浮かされたが、

今年は連載の混乱で頭が爆発しそうだった…


初夢は、常世虫(ウイルス)の少女だった。


また、終わらない話を増やしてしまったが仕方ない。


恥ずかしいし、ろくでもないが、私は、「パラサイト」と言う連載を書いている。

一万五千文字の短編で、「オーデション」と言う話のアンコールのつもりだった。

短編を終わらせた経験はあるし、今まで問題もなく、結末までちゃんとついていた話だった…


北城が登場するまではっ(T^T)


コイツ、飛んでもない奴で、作者の私も丸め込んで、話を混乱させやがった…(´ヘ`;)


が、まあ、収穫もあった。

なかなか面白い知的冒険を正月は楽しめたのだが、

時期が悪い。


私は、早くこの連載を終わらせたかった。


パラサイトについては、公募の締め切りを目標にゆっくりすすめるとして、

ここで知り得た話をしたいと思う。


北城の登場で「パラサイト」は、混乱したが、こちらには面白いエピソードを提供してくれる事になる。

西條(さいじょう)八十(やそ)だ。


西條八十は、大正時代の詩人で、ロマンチックな作品が今でも人気である。


東欧…の方で少し書いたけど、蘇州夜話などを手掛けている。


1919年、砂金と言う詩集を自費出版し、活動を開始する。


つまり、活動開始100周年の記念の年が去年だった。


ダ・ヴィンチも没後500年の節目であったけれど、

去年の夏ホラーのネタを探していたので、西條八十を調べていた。


彼の詩集『砂金』に収録された詩に『トミノの地獄』がある。


この作品は、後に八十すら思いも寄らない都市伝説が語られるようになる。


『トミノの地獄』と言う詩を音読すると、不幸になると言うものだ。


それが本当かは知らないが、美しくも残酷な、大正ロマンの八十の詩を目にする機会としては良いと思った。


が、去年のホラーの題目が病院だったのでお蔵入りし、

まさかの年末に、うちにも現れた「妖怪ブクマはずし」に導かれるままに、私は、無理を踏み倒して作り始めたのが「パラサイト」と言う作品だ。


ブックマークを剥がされてもいっこうに構わないのだけれど、

「オーデション」は、活動史上、自己ベストのブックマーク5の作品で、

一年半も、それを保持してくれていたので、思い入れで判断力がおかしくなったのだ。


まあ、その話はここではやめとく。


とにかく、そんなこんなで、頭に入れていた西條八十と言う詩人の話は、

大正ロマンとエログロのきらやかなイメージだった。


『トミノの地獄』と言う(うた)は、

鴬の谷が登場もするが、

金の羊が登場したり、なんだか西洋風味も入っていた。

金の羊と言えば、牡羊座の伝説を浮かべてしまうからだろうか。


そんな八十の美しい狂気の世界で設定された物語は、12月に一万五千字の短いもので終わるはずだった。

よくある悲恋ものの不気味な世界で。


しかし…


北城の登場で物語が、違うダンジョンへと迷いこんだのだ。


このとき、八十の詩にうたわれたトミノの吐いたたまが、

ヌクレオチドのたまになるのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ