作者、近代魔術を語る 26 通り魔
夏ホラーに投稿し、興味深いネタを拾ったし、
通り魔 が、難解な物語になったので、少しそれについて書いてみようと思う。
夏ホラーには、一年前から参加は決めていた。
がっ、テーマ病院は、やられた(;_;)
まさか、病院。
仕方ないから、1918年にして、スペイン風邪で亡くなるメイガースの話にしようと思った。
が、メイガースが病院に行ったかは分からないヘ(゜ο°;)ノ昔は診療しに医者が訪問するのが基本スタイル。
仕方がないから、グランストラエ伯爵と言う、中二病風味の別名の方を使って、入院している人に憑依させようなんて考えていた。祓魔師もオカルト風味に活躍する予定だった。
ふふふっ。( ̄ー ̄)
まあ、話の始めなんてそんなもんよ。始めから、複雑な話を編み込むなんて、素人の私に出来るわけもない。
切り裂きジャックとゴールデン・ドーンの創設が同じ年にあったのは知っていたから、ジャックを追う刑事を主人公に。
祓魔師のアンコールなので、キャラクターの名前だけでもとりあえず使ってみた。
まあ、祓魔師も、オカルトより、サイコサスペンスよりだったから、こんな風味で設定した。
だから、設定時点では、見舞いに行って、そこにいたグランストラエ伯爵が、メイガースでなく、別人で、それが切り裂きジャック。と言うオチを考えていた。
で、なんで、出来上がりがああなるかと言うと…。 予定通りだったのは、実は1話目までで、
2話目辺りから、すこしづつ話がおかしくなって行くのだ。
メイガースを使うために、メイガースの暮らしていた場所を舞台にしなければいけないので、フランスになる。
で、病院ネタにするために、病院を探すことになる。
メイガースがどこで亡くなったか知らないけれど、スペイン風邪と恐れられたインフルエンザが、ヨーロッパで流行していたから、大病院に見舞いに行く設定なら、まあ、間違いない。
と、調べた辺りから、話が脱線を始めるわけだ。
その前に、パリ!
パリなんて、行った事ない。が、100円で旅ガイドを買っていたから、それを眺めながらパリを作る。
名古屋ですら遠いのに、パリなんて(;_;)月と変わらないほど関係ない。
がっ、あたかもパリ、知ってるように書いてると、トンでもない嘘つきになった気持ちになる。
とくに、パリは、昭和の憧れ、
少女漫画に飛び出すようなワードがちりばめられていて、恥ずかしい(*''*)
モンマルトルだってさ。
マロニエの並木道だよ(=°ω°=)
あー、恥ずかしい。
と、悶絶していたなんて、読んでる人には分からないだろう、そんな文章に仕上がっていて、
私は、実はくどき上手な性格だったのではっ!
なんて、馬鹿げたことを考えながら、こっそり照れていた。
がっ。
フランスの甘い雰囲気は、病院のヒットから一気にホラー風味に。
サルペトリエール病院。
フランスの13区にある病院だ。この病院をイメージして、架空の病院をつくる。
開設者がルイ14世って言うんだから、その歴史は長い。
で、火薬工場から始まったこの建物は、売春婦やら、精神障害者の収容所になったりしていたそうだ。
近代には、病院らしくなるけど、一時期、精神病の患者な治療を一般公開なんかをしていて、私の西洋の病院のイメージをダークに染めてくれた。
まあ、ここだけの話ではなく、時代がそうだったらしいけど、この病院を調べていて、フロイトが、切り裂きジャックの事件のあった辺りに、パリに留学していたことを知った。
おどろおどろしい、快楽殺人者として語られる切り裂き魔のイメージに、魔術や、心理学の進歩、科学の発達など、活動的な時代の雰囲気が加わり、なんだか、話が複雑になるベースが出来てきた。
で、三話目には、流れ的に切り裂きジャックの人物像を語ることになるわけで、
色んな偉い人の解説や映画を見ていたから、それっぽい犯人像を無難に書く予定だった
がっ。
主人公のアンドレ、結構、奇抜な考えをする人で、話がまた、予定外の動きを始めるわけだ。