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茶色いノート  作者: ふりまじん
近代魔術を語る
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作者、近代魔術を語る 24 アスモデウス

19世紀。それは新たな発見の時代だと私はおもう。

特に、シュメール文明については、楔形文字が、文字として認識された歴史的な時代なのだ。


メイガースやらクローリーについて、延々(えんえん)と書いて来たけれど、

本命はアスモデウス。


何しろ、彼は評価点を貰っている。

そして、少しだけ「脇役語り」で、話を作っているから、キャラが出来はじめていた。


魔法円で召喚されたところで止めているから、三千年の恋心を胸に秘めたまま、私の頭の中でスタンバっている。


彼は、クライマックス・シーンの出番待(でま)ちの女優のように、気持ちを盛り上げながらの待機なので、私も彼を考えると、なんだかモヤモヤする。


早く登場()してしまいたい。


が、彼がどう登場するのか、それが物語の(かなめ)なので、慎重に進めなければ。


ああ、今、少しだけ外枠が思い浮かんだ。


江戸川乱歩の弟子の書生もしくは、編集者が、この話を乱歩に相談するなんてどうだろう?


浅草で小耳に挟んだ物語。


この流れなら、ナディアのイメージが払拭されるし、何となく、クローリーやヘスの時代とも結び付く。


乱歩は1894年生まれなので、ギリ、登場させられる。


まあ、本当に出すかは別として、私の頭の中のナディアのイメージは一瞬で消えた。


大正時代の重厚なイメージを手にいれられたので、何となく、そんな感じで流してみよう。


脱線した。


それはともかく、まずは楔形文字についてだ。


楔形文字の粘土版については、大昔から知られていた。

17世紀あたりでは、中東の旅土産としてヨーロッパに持ち帰られたらしい。


その時は、オシャレなインテリアとしてだが、


ドイツのバルトホルト・ゲオルグ・ニーブルと言う学者が、18世紀には文字ではないかと疑っていたようだ。


正式に解読されたのは1857年。


四人の学者が、別々にアッシリア皇帝のピレセル一世の時代の粘土版解読に挑み、

そして、お互いに情報交換出来ないところで作られた文章が一致したところから、楔形文字は文字として認められたのだ。


しかし…。


紀元前の文章ですら一致するのに、ノストラダムスの予言書は、どうして、一致しなかったのか?

そんな事を考えると、複雑な気持ちになる。


ともかく、メイガースが生まれたのが、1854年の事で、この年、メソポタミアの南部の発掘が始まるのだ。


シュメールのあった場所。


私のアスモデウスの出現に関して、これほどのプロローグがあるだろうか?


本当に、この事実を発見したときは、ワクワクしたんだよ。


グランストラエ伯爵のネタを知るまでは(T^T)


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