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茶色いノート  作者: ふりまじん
近代魔術を語る
134/499

作者、近代魔術を語る 21

マクレガー・メイガース。


彼を真の魔法使いとは思えなくなったが、書いていて、これは、これなりに良いキャラだと思えるようになってきた。


児童小説を書くなら、保護者が喜ぶ教訓が必要だが、


メイガースとクローリー、「なろう」風味の怪しい人物になった分、

インターネットの反面教師になる事に気がついた。


最近、ネットの動画による迷惑行為が問題になっているけれど、

それについて、小さな子供と話合えるような、そんな物語が無いな。なんて、考えていたからだ。


今、頭の中にいるメイガースは、そんな話をするのにピッタリな気がした。


隠秘術(オカルト)にしろ、

忍術にしろ、人前に力や素顔をさらさないのが鉄則だ。


能ある鷹は爪を隠す。


真の魔法使いは、「いいね」の為に、己の力を見せつけたりはしないのだ。


が、クローリーは、その民衆の力を使って、術を完成させようとしていた。この辺りを上手く使えれば、いい感じの物語になるかもしれない。


クローリー、秘密結社の秘技を暴露したり、

メイガースのまとめだした悪魔召喚術を勝手にパクって本にしたり、


メイガースがモデルだと丸バレするような物語を書いて、悪い評判をあげようとしたり…、ネットでやってはいけない事をして、最後は没落するのだ。


クローリーは、確かに、有名にはなったけれど…


「ムーン・チャイルド」を発表した翌年、

スペイン風邪で、呆気なくメイガースが死んだとき、

彼は、メイガースの死を悲しんだ様に私は思う。

ちょっとは、反省してたらいいな、なんて考えてしまう。晩年、かれは後悔したに違いない。


どんなに、有名になろうと、力を持とうと、

メイガースの世界観をパクって作り上げた世界を使う以上、彼からの呪縛から離れられないのだから。



1917年…ポルトガルのファティマに聖母が現れ、


戦場でヒトラーは人ならざるモノの声をきき


メイガースは、クローリーにファンタジー世界の悪役にされてしまう。



この時、大魔術師クローリーには、翌年に亡くなるメイガースが見えていたのだろうか?


私には、そうは思えない。



第二次世界大戦を前に、イギリスに帰国したクローリー。


かつての輝かしい栄光はなく、

金も、健康も亡くし、ひっそりと生きて…


そんな彼の元に、イギリス政府から、ある作戦への秘密の召集命令が来る。


ドイツ第三帝国を混乱に陥れる作戦。


オカルト☆大作戦!


で、ある。




この召集をうけたクローリーは、嫌な気持ちになったに違いない。


偽のホロスコープを作れ、なんて、



英国政府(こいつら)、俺の魔術を信じてねーじゃん!!



なんて、でも、この時のクローリーの気持ちは、私には、よく分からない。


魔術で、ホロスコープを、星の運命を変えられると豪語したのか…


インチキだと思われた事に、プライドが傷ついたのか…


はたまた、私なぞでは考え付かないような、もっと別の事を考えたのか…。


魔術と言うものの本質が、ファンタジーなものであれ、そうで無いものであれ、


どちらにしても、クローリーの人心を惹き付けるスキルは本物だ。


色々調べて行くなかで、クローリーの人物像とか、色々変わるのだけれど、


調べて行くと、チャーチルは、オカルトだからと適当にクローリーを選んだのでは無い気がしてきた。


1922年、アレイスター・クローリーは、OTOと言う団体の代表に躍り出る。

自称…らしいが、まあ、ともかく、ここで、ドイツの秘密結社で影響力を持ったのは間違いない。


彼らは、ナチスによって解散させられるが…、


その構成員は、ひっそりとドイツ第三帝国に息ずいていたに違いないのだから。


さあ、思い出して欲しい。


1922年と言う年を!!


この年は、メソポタミアとエジプトで歴史的な発見がされるのだ。


シュメールとツタンカーメンの王墓の発掘である。

まだまだ、夢溢れるファンタジーになるぞと、史実か励ましている…のか、

騙されているのか…(-_-)


アクセス数があるうちは、もう少し調べてみようと思う。


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