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茶色いノート  作者: ふりまじん
近代魔術を語る
129/499

作者、近代魔術を語る 16

クローリーの実力がどうであれ、当時のイギリス諜報部は彼を軽く調べていたに違いない。


だって、親方のチャーチルが、やるって言うんだから、やるしかない。


しかし、クローリーをチョイスしている時点で、この人達、神秘術なんて信じてないや( ̄▽ ̄;)


知らんが、私はそう思う。


クローリー、1922年辺りでシチリア島で教団作って、おかしな儀式をはじめては地元の人をびびらせ、

仲間の一人が、動物の生き血をすすって病気になったりしてる…。らしい。


クローリーも後に薬物による中毒症状もあったみたいだし、

私がMI6の職員でも関わりたくない存在だ。


映画のエージェントは格好良いけれど、

実際、仕事する人は、大変だと思う。


ピストルやら、美人なんて、登場しないと思う。


こんな奇妙なオッサンの相手は、大概、暇そうな大人しい人間で、

長期の出張をさせても、体制に問題ない人物なんだよね…。


うろ覚えだけど、オカルト作戦の前の辺り、多分、クローリーはエジプトあたりに居たような気がするから、こんなミッションが回ってきたら、同僚に変な土産を頼まれたりしてそうだ。


「まあ、バカンスだと思って、ゆっくり調査をしてきてかまわない。」

とか、なんとか、上司に言われて、エージェントにされたMI6の人は、船の旅をしたんだろうか?


たどり着いた先で待っているのは、不思議な威圧感のある怪しいおっさん。


で、真面目で標準的な生活をしている英国人には、なかなか言い出せないに違いない。


オカルト使って、ドイツの奴らを化かしてやろうぜっ☆


なんて、そんなこと。


本気で、はまっている人間に、素人がそんな事を口にしたら、面倒になるのは当たり前だ。


例えるなら、恋愛だ。


相手を本気で好きなことを知られたくない。

だから、興味のないふりをしているが、

何かの拍子に、好きな女の子をソイツの前でからかったりしたら、殴りあいの喧嘩になる事だって無いわけではない。

オカルトも恋愛も、真剣なひとからすると、デリケートな問題だ。


気を使う事案なのだ。


晩年のクローリーは、悪霊やら、借金やら、体調不良で大変だったらしいが、

果たして、この人は本当に魔術師なんだろうか?


昔はカッチョイイ魔術師のクローリーを信じて疑わなかったのに。


なんか、ダリのようなエキセントリックな演出好きの、そんなインチキオジサンしか浮かばない(^-^;



なんか、昔の刑務所とかを改装して住んでいて(魔術の力を増幅には、刑務所やら、墓場など、激しい感情が渦巻いている場所が良いらしい)、

クローリーは、訪問する人物をからかったりしてそうだ。


多分この頃、ユダヤ系アメリカ人のフランソワ・イスラエルさんが弟子兼秘書をしていたらしいけれど、


その人に案内され向かった地下牢の暗がりから、巨大な熊のように自分の方にクローリーが現れたら…び、びるわな。


このテの山師は、人の混乱を察知するのが上手くて、気配を自在に操れる。


地下牢の雰囲気にビビりまくっている、そんな人物に音もなく近づいて、


「やあ、魂に導かれし、小さき者よ!!」


なんて、急に大きな声でいきなり叫ばれたら、

ふつうなら、思わず叫びあげるわね。


ははっ。面白いけど、ホラーにならない気がする(○_○


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