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茶色いノート  作者: ふりまじん
近代魔術を語る
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作者、近代魔術を語る 14

なんだか、頭が爆発しそうな感じである。


久しぶりに、クローリーについても考えることにした矢先、楔形文字の話を知って、ますます混乱することに(>_<。)



あっちもこっちも大騒ぎなのだ。


が、まずは落ち着こう。


とりあえず、今年は賞金稼ぎとして活動する事にした私。


欲に目がくらみ、賞金つきの公募に合わせて色々考えてしまった。


が、段々、投稿の為に話を合わせようとしてしまうので、それをやめて落ち着こうとおもう。


私は、ここでの活動のほとんどを設定に費やしているけれど、それじゃ、メリハリがなくなるので、短編の公募は参加したい。


で、なんだかんだと言いながら、今年も夏ホラーには参加する予定だ。


と、言うわけで、今年はクローリーとメイガースの二本を考えていた。


同じ字数で書いたら、どちらが人気になるだろう?

なんて考えながら、とりあえずクローリーの話を設定してみる。


ルドルフ・ヘスとホロスコープの話で流すつもりだった。


数ヵ月の考察で、それなりにまとめられそうだったし、チャーチルやら、エジプトの天球儀なんて、それだけで物語はなんだかロマンチックだ。


でも、この流れの話では、大魔術師にクローリーを設定できない。


だって、ホロスコープや、魔術をインチキの道具にする魔術師なんて、矛盾しているからだ。


本当に魔術が存在するなら、魔術を使ってドイツを攻めるべきで、

インチキのホロスコープで、相手を撹乱する必要なんてないからだ。


それに、本当にホロスコープで未来を見る力があるなら、連合国が勝利するのが見えるはずだから、なにもノストラダムスなんかに頼らなくてもいいと言うのではないだろうか?


転生ものが人気のなろうにおいて、この設定の矛盾は絶対に指摘されるに違いない(-_-)


仮に自分が現在の知識を持ってクローリーに転生したとして、

チャーチルにインチキのホロスコープ作りを頼まれたら、そんなものを作るだろうか?

連合軍は、そんな小賢しい事をしなくても勝つのだから。


それとも…ルドルフ・ヘスを(おび)き出すために、インチキのホロスコープを作る使命がクローリーにはあったのだろうか?



そうだとしても、その使命をクローリーに与えたのは、善意のものではないだろうし、魔術無双のなろう小説の魔術師キャラとしては地味だ。


なろうの魔術師は、不思議な魔法円でバーンッと、一発、魔法で吹き飛ばして終了させるだろう。


それとも、呪詛でヒトラーを呪い殺すか…


最強魔術師の設定で、なろうの夏ホラーのキャラとするにはイマイチだ。



インチキの山師にクローリーを設定するのが、しっくりと来る。


と、言うわけで、ヘスを(だま)す方向で物語を作り始めた。


ルドルフ・ヘスをオカルトを信じる間抜けにするのは忍びないなぁ、なんて思いながらも、なんだかシュメールを探している時、1922年にシュメール文明、ツタンカーメンの発見のニュースが飛び込んできて、その辺りでヒトラーと知り合ったろうヘスの気持ちと私の気持ちをオカルトへと引っ張りこむ。


ヘスは、エジプト人と言われて、いじめられたとか聞いたけれど、

ヘスをいじめる男なんて存在したろうか?


この人、とにかく、好かれる人物で、イギリス単独飛行をやって敵国に捕まっても、ドイツ人は彼を嫌わなかったのだそうだ。


陰気で、無名のヒトラーの秘書として、彼をドイツの中心に持ち上げるようなヘスが、エジプト人と言われて苛められたとして、いじけて負けていたろうか?

違和感がある( ̄〜 ̄;)


ヘス、そんな事を男に言われたら、絶対に相手をぶん殴ってる気がする。


相手も周りも二度とそんな口が聞けないように…


この辺り、ヒムラーと対比するとより濃く浮かび上がる気がする。


この人、(おとこ)好きする人物の気がする。


と、すると、彼をいじめたのは、むしろ、女性の方がすんなりする。


武骨で、頭も割りとよく、親分肌で男に好かれるとしても、

少年時代をヨーロッパを離れ、社交界やら、華やかな都会の生活から離れていた彼は、きらびやかな可愛らしい少女のご機嫌とりなんて出来そうもない。


ウィーンやパリのイケメンと比べて陰口を叩かれたり、

きっぱりと嫌いと言われたら、

さすがのヘスも凹むに違いない。


まさか、女の子をぶん殴る分けにはいかないし、


コンプレックスになったに違いない。


昭和のシティーボーイと田舎者の関係を思い浮かべて少し懐かしくなる。


シティーボーイって、死語だよなぁ( ̄〜 ̄;)


と、そんな事を考えると、ヘスが少しだけ身近な人物に感じてくる。


そんな彼が、苦手な女の居ない軍に志願し、男の世界で友情と人間関係を構築して行くのは、それほど想像するのは難しくない。


そんな彼の転機が、戦争が終わり、ドイツ革命と敗戦で混乱する100年前のドイツであったとしたら、

1922年、エジプト、シュメールでの発見かもしれない。


ヨーロッパは、美しい黄金マスクの少年王に心を奪われ………。


私も…憧れたかも(^^ゞ

まあ、なんだ、少女の中にも、エジプトブームが来たんだと思う。


こうなると、ヘス、エジプトスキルで、逆転モテ期があった気がする。


武人としての男子からの信頼と


エジプト通としての、エキゾチックな雰囲気に集まる女性。


ヘスは、オカルトに自信を貰ったのかもしれない。

と、そんな時、運命を狂わす男との出会いがある(時系列は怪しいが、とりあえず設定なので曖昧に作る。)


貧相な顔立ちの貧しい青年、ヒトラーだ。



彼はポルトガルに聖母が出現したその年に、

戦場で人ならざるモノの声を聞いたという。



クローリーは、この話を聞きながら、獲物の様子を密かにうかがう豹のように、ヘスをターゲットに絞り混んだのかもしれない。


少し前、私と私のクローリーは、確かにヘスを獲物として眼中にロックオンしていた。


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