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茶色いノート  作者: ふりまじん
ダ・ヴィンチの偽コード
12/499

ダ・ヴィンチの偽コード5

アヴィニョン…


テンプル騎士団


元ユダヤ人…


このワードが(そろ)ったところで、私の中でジワリと嫌な予感がわく。


そして、脳裏に一冊の本が浮かんでくる。


「ダ・ヴィンチコード」

言わずと知れた、ダン・ブラウン先生の大人気作品だ。


2003年の作品で、映画化されて、日本でもダ・ヴィンチの特集番組やら、解説本がでた。


私も、映画を見たし、原作も読んだ。


そして、ダ・ヴィンチの秘密と世界観に歓喜した。


が、まさか、ここにきて、ノストラダムスと、中年フリマ男女の馬鹿話を(しかも、短編予定)が、こんな大作の世界観に近くなるなんて…


正直、頭がいたくなってきた。


ノストラダムスの誕生日は、12月14日。


当時、私はこの日の短編という事で、お茶を濁して終わるつもりだった。


が、父ジョームが、アヴィニョンなんかで、商人なんかしているから、そうもいかなくなって来た。


あれは、「ダ・ヴィンチコード」の内容か…


はたまた、関連本の内容か…


すっかり、記憶が薄れた話が、頭のなかで、小説に出てくる村の長老みたいに何かが語りだす。





昔、中世と言われた時代に、キリスト教の異端である、カタリ派という組織があったのじゃ…


それは、フランス南部とイタリア北部にかけて信者を増やし、その寛容な考えは、ユダヤ人を含めた信徒も増やしたのだった(これは、私の怪しい記憶で、現在調べ中)


が、後にカタリ派は、禁止になり、異端審問など厳しい処罰をうけることになったのじゃ。




頭の長老が語る中、私は、ジョームの先祖はどうだったのかに、思いを馳せたのだ。


すると、眠っていた中二病がぶり返し、胸をときめかせながら、終わりのない混沌とした、妄想とオカルトのアナザー・ワールドへと、私を誘うのだ。


年末なのに、大人は忙しいのに…


私は、銀座のホステスに骨抜きにされた男のように、いけないと知りつつも、馬鹿げた伝奇の世界の魅力に取りつかれ、年末の貴重な時間を調べものに費やしてしまった。


wikipediaは、いう。


ダ・ヴィンチは、1519年にフランスで亡くなっている。


ああ。ノストラダムスがアヴィニョンの大学にいってから、わずか一年後の話だよ…

そして、数年後には、ノストラダムスは、旅にでるのだ。


この事実を並べられて、何も空想しない歴史作家がいるだろうか!



テンプル騎士団


ノストラダムス


ダ・ヴィンチ


アヴィニョンの法王。


気がついたら私は、ラングドン博士になりきって、自宅の古本入りの段ボールを発掘しはじめていたのだ。


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