ダ・ヴィンチの偽コード5
アヴィニョン…
テンプル騎士団
元ユダヤ人…
このワードが揃ったところで、私の中でジワリと嫌な予感がわく。
そして、脳裏に一冊の本が浮かんでくる。
「ダ・ヴィンチコード」
言わずと知れた、ダン・ブラウン先生の大人気作品だ。
2003年の作品で、映画化されて、日本でもダ・ヴィンチの特集番組やら、解説本がでた。
私も、映画を見たし、原作も読んだ。
そして、ダ・ヴィンチの秘密と世界観に歓喜した。
が、まさか、ここにきて、ノストラダムスと、中年フリマ男女の馬鹿話を(しかも、短編予定)が、こんな大作の世界観に近くなるなんて…
正直、頭がいたくなってきた。
ノストラダムスの誕生日は、12月14日。
当時、私はこの日の短編という事で、お茶を濁して終わるつもりだった。
が、父ジョームが、アヴィニョンなんかで、商人なんかしているから、そうもいかなくなって来た。
あれは、「ダ・ヴィンチコード」の内容か…
はたまた、関連本の内容か…
すっかり、記憶が薄れた話が、頭のなかで、小説に出てくる村の長老みたいに何かが語りだす。
昔、中世と言われた時代に、キリスト教の異端である、カタリ派という組織があったのじゃ…
それは、フランス南部とイタリア北部にかけて信者を増やし、その寛容な考えは、ユダヤ人を含めた信徒も増やしたのだった(これは、私の怪しい記憶で、現在調べ中)
が、後にカタリ派は、禁止になり、異端審問など厳しい処罰をうけることになったのじゃ。
頭の長老が語る中、私は、ジョームの先祖はどうだったのかに、思いを馳せたのだ。
すると、眠っていた中二病がぶり返し、胸をときめかせながら、終わりのない混沌とした、妄想とオカルトのアナザー・ワールドへと、私を誘うのだ。
年末なのに、大人は忙しいのに…
私は、銀座のホステスに骨抜きにされた男のように、いけないと知りつつも、馬鹿げた伝奇の世界の魅力に取りつかれ、年末の貴重な時間を調べものに費やしてしまった。
wikipediaは、いう。
ダ・ヴィンチは、1519年にフランスで亡くなっている。
ああ。ノストラダムスがアヴィニョンの大学にいってから、わずか一年後の話だよ…
そして、数年後には、ノストラダムスは、旅にでるのだ。
この事実を並べられて、何も空想しない歴史作家がいるだろうか!
テンプル騎士団
ノストラダムス
ダ・ヴィンチ
アヴィニョンの法王。
気がついたら私は、ラングドン博士になりきって、自宅の古本入りの段ボールを発掘しはじめていたのだ。