作者、近代魔術を語る7
五島先生の本、探したけど見つからないから、探しながらも記事を書く。
とにかく、少しでも身軽になりたいのだ(;O;)
が、そう簡単でもないんだけど(´ヘ`;)
まあ、とにかく、私はこの時点て1987年と言うあてを見つけた。
多分、ルドルフ・ヘスの不自然な死が、魔術師ヒトラーをまた甦らせたにちがいない。と、仮定した。
ここで一度、頭の中を整理する。
桐生先生に励まされ、なんだか怪しい自分の記憶をさらう。
ヒトラーは、魔女の家系に生まれていて
人とは違う超能力を授かっている
第一次世界大戦でそれが目覚め、間一髪助かる。
背後霊か、悪魔のようなものに取りつかれて、しばしば見えない何かに怯えたり、喧嘩をするのが目撃される。
( ̄〜 ̄;)書いていて、ちょっぴり恥ずかしいな。
が、この記憶があって、ゲッペルスのホロスコープのネタをすんなりと受け入れてしまったのだ。
私のナチスに関する知識は歪んでいる。
アメリカのヒストリーチャンネルのドキュメンタリーなんて見れなかった時代、
私の知識の源はテレビで、
テレビの制作者は、オカルト番組なんて、少し演出が派手な方が楽しいと軽い気持ちがあったんだと思う。
後に、あるアナウンサーが、UFO番組で何も見えないのに、番組のために
あれはなんだΣ( ̄□ ̄)!
と、叫んだとか、懐かしそうに語るのを聞いて、こっちは腹が立ったのを思い出す。
五島先生にしたって、
子供達がこんなに私の本を読むとは思わなかった。
みたいな話を後にしていた気がする。
「大予言」シリーズは、大人を想定して作られていて、過度な演出もあったと思う。
少なくとも、予言の話の合間に入る、ノストラダムスの時代劇は、五島先生の自由な発想で描かれていると考えておいた方がいい。
雑な読み方の私ですら、シリーズをまたいで、ハレー彗星を見るノストラダムスが
一人だったり、
夫人と二人だったりたのするを発見しているからだ。
さて、みつけた。
五島勉先生の著書「1999年以後」祥伝社出版の本である。
今現在、私は大好きな男に浮気された女性のように疑り深くなっているが、しかし、本を開いて冒頭からのブッチギリに、怒りとか、疑惑の心なんて吹き飛ばされた。
冒頭から繰り出される強烈なパンチ!
それは、謎の男Y氏のこの台詞から始まる。
「さっそくですが、五島さん、ソウル・ハネムーンって知ってますか?」(1999年以降より引用)
そ、ソウル・ハネムーン(○_○)!!
私の頭の中で、昭和の名曲「シンデレラ・ハネムーン」が鳴り響く。
何だろう?ソウル・ハネムーン?
困惑しながら文字を追う。
この本は、ヒトラーについてかかれた本で、
岩崎宏美もソウルも関係ないんじゃなかったの?
と、読み進めると、極秘作戦のコード・ネームだと言うではないか!
謎のY氏は、国際ジャーナリストらしく、日本でも数人しか知らない機密を知る事の出来る人物らしかった。
しかし、そんな機密を五島先生にバラして平気なのか?
今になると色々突っ込みたくなるが、
なろう作家として、エタ作品をなんとかしなければいけない私には、この作品の掴みの上手さにトキメク気持ちになる。
嘘臭い。が
その嘘の先を知りたくなる。
時を経て、なんどか読み返したハズの内容なのに、ギョッとさせて、物語に引き込む技は、さすが本業だと、おかしな感心が込み上げてくる。
ソウル・ハネムーン
それは北朝鮮における夏のソウル・オリンピックに向けた同時多発テロで、このまま第三次世界大戦に引き込むつもりのようだった。
勿論、そんなテロも、第三次世界大戦も現実にはおこらなかった。
これが五島先生の創作なのか、
Y氏がトンでもない大嘘つきなのかは知らないが、
こんな馬鹿げた話を、次に引っ張る構成力には舌を巻かずにいられない。
当時は大韓航空機事件なんかがあって、テロの心配が本当にあったから、読み進めたとして、
全てが終わった2019年現在、それでも、この作品の吸引力に代わりはない。
次に繰り出されるのは
特命女スパイ、エンジェル4なのだ。
なんだか、北朝鮮に申し訳なくなるような、ベタベタなコード・ネーム。
現在、現存する国家を使って、こんな話は作れないけれど、
次に私がたち向かう新天地、ハイファンタジーの世界で広げてみたくなる素材を見つけた気分になる。
このスパイ、何故か英語の単語で日本に暗号を飛ばす。
日本に潜伏するCIAが傍受する心配があるのに。
本当の北朝鮮のスパイならハングルを使うんじゃないかな?
さすがに、英語はないよなぁ…。
と、突っ込みながらも続きを読みたくなるのが凄い。
私の作品なら、この辺りで荒唐無稽さに呆れ、読者はブラウザ・バックをするだろう。
そして、大人の目線で読むと、この作品の馬鹿馬鹿しい部分が、五島先生の
まさか、信じるとは思わなかった。
と言う気持ちに繋がるんじゃないかと、勝手に想像したりした。
なろうで物語を書く前なら、ただ、批判だけしか出ないのだろうが、
ネットと言う拡散される場所で話を作る恐ろしさを感じて、五島先生に愚痴を言う気分では無くなった。
この本の国際ジャーナリストは、タントラだとか、ラマ教のなんかに興味があるらしい、今読み返すと、なんだかジャーナリストとして大丈夫なのか心配になってくるけれど、まあ、仕方ない。
この時代、「大予言」はベストセラーで、裏表紙のレビューにも有名人のお墨付きが書かれていた。
が、五島先生は私の中の「魔術師ヒトラー」を植え付けた本ボシではない。
五島先生は
「予言者ヒトラー」と表現しているからだ。
やはり、真犯人はムーなのか(´-ω-`)
混乱しながらも読み進めると、そこに書いてあったのは…
ゲルマンの黒魔術Σ( ̄□ ̄)!
な、なんだよっ。それはっ!!