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茶色いノート  作者: ふりまじん
100年戦争
102/499

魔法の呪文東欧考察5

(´ヘ`;)


作者は、黙って都会の小さな空を見つめていた。


19世紀ウイーンは、急激な都市計画と移民や難民のために居住環境が劣化します。


この時代、ウイーンでカフェが流行したのは、

そんな住環境から抜け出して、くつろげる場所を人々が望んだからだとも言われています。


私たちは、空想の世界で、ついでにヨハン・シュトラウスが社交好きではなかったので、少し立派な屋敷でお話をしています。


ヨハン・シュトラウスもまた、お茶の時間を愛していたようですが、こうして、自宅で親しい人との静かな時間を好んだようです。


カフェと一緒に、華やかに花開くウイーンのスイーツ。


でも、今日はコーヒーに小さなチョコレートをつけてみました。


包み紙に描かれるのは、モーツァルト。

有名なチョコレート菓子です。


「まずは、コーヒーを飲みませんか?

悩んだって、事態は解決しませんから。」

私は、作者に優しく声をかけた。


作者は、しぶしぶ私の方を向いて、いつもとは違う、怒られる前の子供のような顔で私を見た。


「……。また、そんな顔して。

7万文字を越したのですよ?読者も少しだけ増えたようですし、もう少し喜んだらどうですか?」

私は、怖がらせないように静かに作者に話しかける。

「そんな事言ったって…。地雷を踏んでしまったわ(;_;)」

作者は、大きなため息をつく。


私たちが話しているのは、童話『魔法の呪文』という作品についてです。

もともと、単発の童話で、評価を貰ったので、アンコールの話を少しだけ長く書く予定が、少女用の公募にエントリーしたために、七転八倒を繰り返すことになったわけです。


「ま、まだ、不発弾です。

落ち着いて行動すれば、生還は可能です。

まずは、コーヒーを飲みながら作戦を練りましょう。」


私は、努めて事務的に言いました。


こんなときは、責めたり、甘やかしたり、行動を強要するのは逆効果です。


「不発弾…かぁ。言い方によって状況のイメージって、変わるわね。

これが諸葛亮(しょかつりょう)なら、『敵は完全につみました、死んだも同じです。』とか言われそうよ。」

作者は、少しだけリラックスをしてコーヒーを飲む。

「諸葛亮?三国志ネタが好きですね。

私達が孔明の敵と言うなら、兄の諸葛瑾(しょかつきん)が我々の軍師。

彼は、地雷が炸裂する前に、自ら敗けを認めるなんて、決して自分の仕えるお姫様にのぞみませんよ。」

諸葛瑾(しょかつきん)

孔明のにーちゃん登場(だし)て来るなんて、あなただって、結構、三国志好きじゃない。

でも…お姫様って誰よっ。あの人は、孫権(そんけん)に仕えていたのよね?」

作者は、不思議な顔をする。

「お姫様…、この場合、あなたの事ですよ。」

「!!!」

作者は、私の言葉に絶句した。


少し、やり過ぎましたかね…。

でも、女性ですし、女王までの風格はまだ、ありませんからね。

歳を取ってもまだ、お嬢ちゃん。と、いう意味でも、お姫様が妥当ですか。


なんて、私がバカな事を考えていると、急に、作者の瞳に創作意欲の光が宿りだしました。


「素晴らしいわ!時影。アンタもやるときは、やる男ねっ。

私をお姫様に例えて…、孔明の話からの姫様ネタ。

ちょっと、胸キュンしたわよ!

ふふふっ。この2年、なろうを漂うだけだと思っていたけれど、

ちょっとは、口説き上手なキャラに成長してる子もいるのね(T-T)

そして、わたしも、わりとこんな文章書くのに抵抗が無くなってきてるわ!!


はぁ…。


それにしても…。


今回は、やっちまった感が否めないわよ(T-T)


7万字を越えた現在、このまま突き進みたいけど、でも、少し、頭を整理することにするわ。」

作者は、真面目な顔で私を見る。


私は、そんな作者に頷いて、二杯目のコーヒーを作者のカップに注いだ。


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