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異界にはためく旭日旗  作者: お猿プロダクション
序章 終わりの始まり
8/54

プロローグ

こっちをプロローグにしました

時に西暦1944年。史実での太平洋戦争とは違い、”大東亜戦争”は日本とアメリカの講和と言う形で終了した。

1943年のマリアナ決戦の打撃と翌年5月の第二次ハワイ奇襲作戦の成功ーー。アメリカ国民を”日本との講和”に傾かせるには十分だった。

だがアメリカとの戦争に辛うじて勝利らしい講和を結んだ日本には新たな敵が迫っていた。そう、ドイツとの戦争を未だ継続していたソビエト連邦と史実なら分裂したはずの蒋介石の”国民党軍”と毛沢東の”共産党軍”である。

それら二大勢力が満州、朝鮮半島に大挙して雪崩れ込んだのだ。アメリカとの戦争で疲れきっていた日本にはこれを防ぐ手立ては殆どなかった。

南方への出兵により兵力を減らされていた中国、満州、さらには朝鮮半島の陸軍は苦戦に苦戦を重ねた。それだけではなかった。北樺太からも南樺太にソ連の大軍が押し寄せたのである。

唯一の救いだったのは日本海軍の力は未だ健在で、ソ連による北海道、その周辺列島への進出を防げたことであった。

しかし陸の上では近代装備や重砲装備に欠ける日本陸軍が強力な戦車群に身を固めたソ連陸軍と、それに支援された連合中華軍に敵うはずが無かった。

しかし、意外な助けの手が出された。社会主義国の進展と拡大を恐れたアメリカである。アメリカの支援を受けた日本陸軍は何とかソ連、連合中華軍を食い止め、逆に猛反撃を開始した。ついに満州からソ連を追い出し、朝鮮半島から連合中華軍を退けたのだった。後に日ソ戦争、朝鮮・満州戦争と呼ばれる戦争である。

日本はこれによって史実の朝鮮特需以上の景気回復をみせた。そして史実の日本のように法律で縛られる様な事のない武力組織ーー”軍隊”が存在し続けるのである。


そして、月日は過ぎ、西暦2020年。1月20日に発生した首都直下地震により日本は再び危機に陥ったが、東京オリンピックの成功、日中共同開発の5G回線の世界的な大成功により、日本は技術的にも文化的にも新たな一歩を踏み出した。

そして2021年。そんな、輝かしいニュースと裏腹に、奇妙なニュースが流れ始めた。日本近海で複数の船舶、航空機の突然な消滅。

そしてーーー日本は、日本人は、新たな、そして未曾有の大危機に見舞われた。

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