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異界にはためく旭日旗  作者: お猿プロダクション
序章 終わりの始まり
33/54

第弐拾伍話 意想外の合流

たいっっっ変っ、お待たせしました‼︎漸く更新できる・・・ちょっとテストか宿題とかで滅入っていて、中々出来ませんでした・・・。

 第弐拾伍話 意想外の合流


 ???

 第1演習艦隊 第2ミサイル隊群 旗艦『矢矧』

 CIC


 薄暗い空間に、レーダー他各種センサーから得られた情報が壁一面を覆わんとする幾つかの巨大なスクリーンへと映し出されていた。スクリーンの発する淡い光が、各々のCIC職員の顔を僅かに照らしていた。

 ―――その、一角。

「・・・!レーダーに感、方位0-3-3、距離110浬以上。高度約200、速度約100ノットで我に近づく。おそらく航空機―――。」

 電測員がスクリーンの一点を見つめて言う。

 そこに表示された一つの光点が速度、高度、進行方向その他多くの情報を数値化した表示を伴いながら刻々移動していた。

「・・・所属不明機(アンノウン)、高度上げます。210・・・215・・・。」

所属不明機(アンノウン)にIFFの称号を行なって・・・応答が無ければ、無線で呼びかけなさい。』

「了解。」

 IFF・・・敵味方識別装置とは、文字通り目標が味方であるのか、それとも敵なのかを識別する装置である。が、その名に反して“応答があれば味方、無ければ所属不明(アンノウン)と判別される”と言うだけの物で、反応の無い味方機を誤射してしまう事故も少なからずあった。

「―――IFF照合・・・友軍機!友軍機です!」

 一瞬、CICに活気が湧いた。

 外部との通信手段が断たれ、その上未確認の巨大な危険生物と専門外の戦闘を交えた後とあっては、それも当然と言えた。

『通信員、無線は繋がるわね?』

「―――繋がりました!」

 通信士がやや興奮した面持ちで言う。

「・・・こちら日本海軍第1演習艦隊2番艦『矢矧』貴機の所属と飛行目的を述べよ。送れ――。」

 ややもしないうちに、返答は帰ってきた。

『こちらは日本海軍“フィリピン国際援助隊”先遣艦、多目的補給艦『本栖』艦載機コードネームは“ヒョム1”。本機含め、我は自座標を把握出来ない。現在の我の座標を示されたい。送れ。』

「「「!」」」

 コードネーム“ヒョム1”を名乗る友軍機の言に、CICのみならず、それを聞いていた艦橋の面々も少なからぬ衝撃を受けた。

 ようやく友軍と合流が出来、これで現況を知る事が出来るものと思った矢先に、その友軍機すら自身が何処にいるか分からないのだと言う。これでは振り出しに戻っただけだ・・・と、そのように考える者達は果たしてここに存在しなかった。

 兎にも角にも、友軍と合流出来るという事が重要だった。

「――艦長に指示を仰ぐしか・・・我々だけでは判断しかねます。」

 通信士が船務長に振り返る。だがその船務長が答える前に、別の声がサンドパワーを伝って彼の耳を打った。

『長官から指示を仰いだわ。・・・其方の本隊と合流するよう伝えて頂戴。我々も合流するから、と。』

「・・・了解!――ヒョム1、此方『矢矧』――――」



 ◆◇◆◇◆


 数十分後

 日本海軍フィリピン国際援助隊先遣艦 多目的補給艦『本栖』

 艦橋


「ここに来て、漸く友軍と合流出来るか・・・。」

 艦橋席にどっかと腰を据えたままに『本栖』艦長、真學(まがつ) 矢三(やそ)大佐は水平線から現れたいくつものマストを見ていた。

「何か、心配事でも?」

『本栖』にて副長も兼任する航海長が、浮かれぬ顔をしている艦長に声を掛けた。本来なら、友軍と合流出来る事に喜ぶべきだろうと言うのに真學艦長の顔は何処か不安を抱いているように見えた。

「いやなに・・・心配事なんて何時もさ。」

「そうでありますか?普段より険しい表情をされているので・・・。」

「――ほう。」

 真學は副長を見て唸る。あまり感情を顔に出していないつもりだったが、この優秀な部下は艦長の些細な表情の変化に気づいていたのだった。

 こいつは将来、良い指揮官になるな・・・と真學は思う。こういう他人の顔を見て判断し、行動できる人間が上へと昇るものなのだ。

 そして実際、真學の内心は良いものでは無かった。

「・・・不幸体質なんだよ。」

「は?」

「昔っから、どうにも僕は不幸なんだなぁ。生まれた時は産声あげず、医者に死産を宣告されたってお袋が言ってたなぁ。すごい小さかった(ガキ)時は便座にハマって抜け出せなくなった時も多かったし、森に虫取りに行った時は頭に蜂の巣が落ちて来て、刺されたし・・・・小中高一貫してベランダから落ちる、電子レンジに誤って突っ込ん卵の爆破に巻き込まれたり、防大にいた時なんかカッター漕いでる時に落ちて、電気クラゲに刺されたからなぁ。」

 知られざる真學の不幸話に副長は驚く

(レンジに入れた卵の爆発に巻き込まれるって・・・どんなですか・・・)

「極め付けは当時婚約者(エンゲ)だった(ウー)とデートしてる時に・・・」

「――してる時に・・・?って言うかちょっと待って下さい、艦長婚約者(エンゲ)いらしたんですか⁉︎」

 普通に上官に向かってなんつーことを言いやがるか。

「失礼だなぁ君・・・今は嫁さんやってるぞ。」

「えぇ⁉︎」

 彼は目を剥いた。

「全く・・・話を戻そうか。それで嫁さんを家に送る途中でだなぁ・・・」

「それで・・・?」

「雷に打たれたんだなぁ。」

「えぇ⁉︎」

 彼の本日2度目の「えぇ⁉︎」であった。

「こう・・ポツポツと雨が降って来たもんだから、傘を刺したら・・・そこにドッカーン、とね。」

 真學はジェスチャーを交えながら笑ってそう言った。どう考えても笑い事では無さそうに感じたのは彼だけだろうか。

「ドッカーン、とね・・・じゃなくないですか⁉︎結構一大事なんじゃ・・・。」

「そりゃぁなぁ。入院した。」

「ですよね・・・。」

「面白いのはここからだ。当然退院して、防大から海軍に俺は入ったわけだ。最初は嫁さんに“軍隊だけはやめて”と言われたが・・・あの時は“俺の小さい頃からの夢だったんだ。”っつって漸く納得してもらったもんだったなぁ。」

「あれ、しかし艦長。防大はそう言った恋愛事は――」

 彼は首を傾げながらそう言う。彼の言う通り、防大・・・国防大学校では色恋沙汰に巻き込まれて本来の事(訓練や教習など)に身が入らなくなってはいけないので、恋愛などは厳禁であった。

「あぁ――嫁さんとは防大出て、軍に入った直後に知り合ったんだよ。それで・・・半年くらいだなぁ、雷に打たれたのは。」

「へぇ。」

「それでだ。俺が初めて乗った艦艇らしい艦艇は、練習艦の『橿原(かしはら)』だったんだなぁ。それで、俺はそれの士官見習いだった。出航してからちょっと経ったくらいか・・・空模様が怪しくなって来た。」

 ごくり、と副長が息を飲む。

 まさか・・・。

「副長。」

「は、はい。」

「君、まさか・・・とか思ったでしょ。」

「いえっ、まさかそんな・・・・。」

 真學は「くっくっ」と笑う。

「俺も人の顔色を伺う事だけは得意だったんだぜ。・・・さてそれで、そのまさか、だ。俺は艦橋見張りで再び雷に打たれた。」

「うわぁ・・・。」

 真學の部下上官に関わらないおおらかな性格故かも知れないが、副長の口から漏れた言葉には本来立場が上にある筈の真學に対する配慮というのは一切なかった。

「凄いだろう?」

 ケラケラと笑いながら話している真學だが、彼の話して居ることは凄絶の一言に尽きる。

「そのうち信管不良のミサイルに腕吹っ飛ばされるかもなぁ(笑)。」

「それは洒落にならないんですけれども。」

 艦橋にミサイルが突っ込んで来るなんて想像もしたく無い。というか狙われたく無い。駆逐艦じゃあるまいし(駆逐艦でも嫌だが)、多目的補給艦である『本栖』などミサイルが2発以上同時に来襲したら撃沈待った無しだ。

「まぁ・・・ここまで言えば分かるだろう?」

「また雷に打たれる・・・ですか?」

 冗談交じりに言う副長だったが、その目は冗談を言っている者の目では無かった。

「くくく・・・それ以上のもっとヤバみの深い―――何か。」

 俺の不幸体質は、他人に伝染する事もあるんだぜ―――そう言うって真學は、再び艦橋の外に目を投じた。

「だってよ――――消えた筈の艦隊(・・・・・・・)が、目の前にあるんだからなぁ・・・・。」

 その目線の先には『大和』や『矢矧』などの、第1演習艦隊の面々がその雄姿を連ねていた。


 ◆◇◆◇◆


 第1演習艦隊旗艦『大和』

 艦橋


「『響』もだと?」

「えぇ。曰く、台湾沖で合流したとか。」

『大和』の艦橋内では、今しがた合流した友軍についてやや議論していた。実は友軍艦艇には多目的補給艦『本栖』の他に、もう一隻の艦艇がいた。それが、暁型ミサイル駆逐艦『響』であった。

 確かに『響』とは後日合流する予定になってはいたが、まさかこんな形でとは・・・。

「しかし『本栖』だけでなく『響』も行動を共にするのなら・・・気強いのでは?」

 蔵斗はそう言う。確かに、彼の言う通り多目的補給艦である『本栖』は本職の補給艦には劣るものの、他艦艇への補給能力を備えている。そしてミサイル駆逐艦『響』AN/SPY-1レーダーに起因する広域な探知範囲とそれに連動したイージスシステムによって、こと対空戦闘に限ればミサイル巡洋艦『矢矧』のそれを凌駕していた。

「そうだな。我々にとってデメリットは無いと考えていい。」

 大方、合流を歓迎すべきだという意見が多かった。

 ただし、「元々合流する予定だった『響』はともかく、予定になかった『本栖』まで合流させると指揮系統に少なからず混乱が生じるのでは?」・・・・と言う意見もあった。

 これには各人頭を悩ませた。

「でしたら、『本栖』の直衛(ちょくえい)に『響』を当てては?もとより『響』は途中からの合流予定だったから、直ちに艦隊の一隻に加える必要性は薄いかと。」

 武塔参謀長がそう言った。

 つい先程までは『響』のいない計10隻でやってきたのだから、ここで敢えて『本栖』と『響』を個別に指揮下に加えるのでは無く『本栖』と『響』とを1つの“部隊”として指揮下に加える方が、指揮系統の混乱も少なく、簡略化も可能で無いかという事だった。

「ふむ・・・確かにそうだね。今の今まで『響』抜きだった訳だからね。」

 伊東も納得して、結果、武塔の意見が採用されることになり、第1演習艦隊隷下にて新たに“臨時第1補給戦隊”が編成され、旗艦は多目的補給艦に過ぎない『本栖』よりも、元来駆逐艦隊の旗艦となるべく建造された経緯のある『響』の方が旗艦設備、指揮能力に優れるとして『響』となった。


 ◆


 数十分後

 同 CIC


 特設された臨時第1補給戦隊と合流し、曲がり形にも友軍との行動を果たした第1演習艦隊は、一路南シナ海があると思われる方向へ進んでいた。

 その最中、CICに居たある人物が、本来有り得るはずのない異変に気付いていた。

「ウソだろ・・・・!」

 その人物――日谷気少佐は最初こそ自身の目がおかしくなった事を切に願ったが、どうやらそんな事はないらしいと気付いた後には、冷や汗が吹き出るのを感じた。

 本当に見間違いじゃ無いだろうか・・・そう思い、はたして何度モニターを見返した事か・・・だが、現実は目の前に有りその姿を変える事は無かった。

 だが、有り得るわけがない・・・あってはならないのだ・・・方位が、艦隊の向かっている方角が南西(・・)ではなく―――


 北東(・・)に向かっているなど・・・・‼︎

そう言えば、W×wもやんなきゃ・・・忙しいなぁ・・・(自業自得)

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