第伍話 異常 起きた側 破
少々文章が拙い部分があるかも・・・
何気に異世界陣営本格初登場の巻ww
???
その人物は超絶困惑していた。
「・・・やはり分からん。何だあれは?」
この人物ーー”南涯世界”カラブリァン皇国海軍特設派遣船団団長3級提督モナ・二ケア・ヴーティカは目の前に広がる広大な濃霧の中から現れた、それこそ島の様に巨大な謎の物体を見据えて、頭を悩ませる。
確かにここの海域はよく分からない事柄が多いと言われる。その昔に起きた種族間戦争で敗退した亜人族の一種、水棲人種が逃げ込んで住処にしていて、その水棲人種がここを通りかかる船舶を片っ端から沈めてるとか、それは人間に怒った神の仕業だとか、いやそれは此処に棲む伝説の海獣『リヴァイアサン』の仕業だ、とか、挙句はここで沈められた幽霊船やその乗組員の亡霊が出るとか・・・そんな奇妙珍妙な噂ばかりが立つ。
その中でも一番有名なのが、あの濃霧に関する噂だった。
あの濃霧の立ち込める海域に足を踏み入れた者は1人として帰って来なかったと言われている。しかし、目の前のあの謎の物体は何と霧の中から現れたではないか。
何故霧の中から?どうやって?というかそもそもアレは何?
(何故こんなへんなことばっかり私の周りで起こるのよ・・・。)
そんな憂鬱に浸る・・・と、その時。
ボオオオォォォーーッ‼︎‼︎
「きッ⁉︎」
突然、獣の遠吠えの様な、耳をつんざく程の騒然たる大音響が辺りに響き渡る。
「何っ、今のは⁉︎」
彼女は前方に見える霧の中から現れた謎の物体を凝視する。
(今のは、まるで海獣の鳴き声の様だったーー。というとはアレはまさか、海獣の棲む浮島⁉︎)
悪寒を感じたヴーティカはすぐにでも逃げ出したい気分に駆られる・・・が、彼女はすんでのところでそれを抑えた。
彼女は出航前に手渡された”あるモノ”を取り出した。
その”あるモノ”'は厚めの紙を木の枠で囲んだ構造をしており、馴染み深い所では紙芝居に使う道具とかだろうか。
彼女はソレを持っている手を前に突き出し、同じく取り出していた木で出来た三脚に添える。同時に持っていない方の手で木の枠から僅かに飛び出た厚紙をその細長い指で強く掴む。
(使い方は心得ている・・・。確かこう、相手にコレを向けて厚紙を早めにスライドさせる・・・!)
そう自分に言い聞かせて彼女は厚紙を勢いよく引き抜いた。同時に、
バツンッ!
「わっ⁉︎」
と何かが爆ぜるような音が響く。
しかし、この音がしたのならば一連の作業は終了という事。
『何かしら想定外のアクシデントがあったら戻って来て良い。』との言質は”彼”から取っている。だから彼女はこれ以上の”調査”は危険だと判断し、命令を下す。
「転舵反転!”風魔導石”全開‼︎」
「え⁉︎しかしモナの姉貴!ここで全開にしちまったら、港に着く頃には”魔力”が尽きちまうぜ⁉︎」
彼女の命令に水夫の1人が反論するが、彼女はそれを許さない。
「黙りなさい、ここで死んだら元も子もないのよ!いいから全開ッ‼︎」
彼女の有無を言わさぬ迫力のある命令に、屈強な体型をもつ水夫達も「はっ、はい!」とすぐさま行動に移った。
・・・・・・・。
”霧の大洋”ーーそれが、この海の名前だ。その名の通り、ここの霧は晴れる事はない。
そして、一度此処に入り込んだら最後、二度と出る事はできないと言われる。
◆◇◆◇◆
???第1演習艦隊旗艦『大和』CIC
この時、『大和』のレーダーに不審なものが写っていた。
「前方の不審船団へ無線で呼びかけろ。軍の周波数は使うなよ。」
しかしその事に気付いていなかった、伊藤から命令を受けたCIC職員は自らが受けた命令を部下に託す。
そしてそのCIC職員ーー砲雷長の日谷気隼雄少佐ーーは、本来レーダーとにらめっこしている筈の部下の視線に気付いた。
「どうした、何かあるなら言いたまえ。」
ドスの効いた声にビックリした電測員が慌てて状況を説明する。
「これを見てください。」
「ん?」
日谷気がレーダースクリーンに顔を近づける。同時に中高年男性特有の加齢臭が僅かに電測員の鼻を突き、彼の顔をしかめさせる。
「ぅ。この、距離124.3浬、高度1万フィートに2つの飛行物体が・・・あ。」
スクリーンには2つの光点があったが、電測員の「あ。」と言った所でレーダーから消えた。
「何だったのでしょうか?」
「さあな。旅客機じゃないのか?」
ぶっきらぼうに日谷気は答えるが、彼も実際には何だったのか全く想像出来ていなかった。
実際にはこういう事態は必ず上官に報告すべきなのだが・・・。
「それよりも・・・どうだ?不審船団と回線は開けたか。」
「いえ、周波数を何度も変えているのですが、全く。」
日谷気は「そうか・・・。」と短く答え、マイクを取った。
◆◇◆◇◆
戦艦『大和』第一艦橋
『艦橋、こちらCIC。不審船団は無線に応答せず。臨検の要ありと認む。』
「・・・。」
日谷気少佐からの報告を受けた蔵斗はどうすべきか悩んでいた。
いきなりに臨検すると言うのはいささか乱暴に過ぎる感がある。かと言ってこのまま向かってくるのならば野放しには出来ない。できる事なら引き返して欲しい。
(どうすべきかーー?)
悩みきっている蔵斗の肩に、大きな手が置かれる。
蔵斗が振り向くと、そこには何やらうっすら含み笑いを浮かべた伊藤の顔があった。その顔は、蔵斗には「よく考えてみたまえ。すぐに分かる。」と伝えて来ているように見えた。
「・・・!」
彼は閃いた。彼はすぐにマイクを手に取る。
「現在の不審船団との距離および相対速度は?」
『距離約11浬、相対速度約26ノット。現在も接近中!』
約11浬(約19.8km)、最初に発見してから2浬程(約3.2km)接近している。
相対速度は約26ノット(約48.2km/h)だから、進路がこのままならば22分弱も航行すれば・・・。
「不審船団のコースは?」
『このまま進むと、我が方と接触する可能性大です。』
つまり22分弱航行したら、不審船団と衝突する可能性がある、という事だ。
「距離2浬まで接近、それまでは無線で呼びかけろ。」
『・・・了解。』
命令を受けた日谷気はマイク越しにも不満を露わにしている事が蔵斗にも分かった。しかし蔵斗はそれを無視して、マイクのインカムから指を離した。
◆◇◆◇◆
十数分後戦艦『大和』艦橋
『不審船団との距離、2浬を切りました。』
巨大なレーダースクリーンとにらめっこしていた電測員が報告を上げる。
「航海長、取り舵一杯。」
蔵斗が命令を下した。
取り舵とは、船舶の航行において進行方向の左側に転ずる事である。
また、逆に進行方向の右側に転ずる場合は”面舵”と言い、「おもぉかぁじ」と発音する。
「了解。とぉぉりかぁじ!」
最早、この発音の仕方は日本海軍では伝統である。
『大和』を先頭とした第1演習艦隊各艦は、『大和』の”我ニ続ケ”の通信を元に取り舵をとる。
単縦陣を構成する10隻の軍艦それぞれがたなびかせる白い航跡が、まるで一つの巨大な生き物の様に左側に曲がっていく。
蔵斗が今だとばかりに命令を下す。
「よし、汽笛を鳴らせ。」
「了!」
ボオオオォォォーーッ‼︎‼︎
汽笛の音程は、その汽笛を鳴らす船舶の大きさ(排水量)におよそ反比例する。
特に『大和』は、基準排水量が6万5,000トンを超えるかなり大型の軍艦の為に、凄まじく重低音である。遠くから聞いたら巨大な獣の遠吠えの様に聞こえるのではないだろうか。
(このまま、引き返してくれれば何もしなくていいんだけどな。)
蔵斗はそう考えるが、目の前にある不審船団がそのまま引き返すという確証などない。
「・・・。」
彼らは、艦橋の窓から緊張した趣で不審船団を凝視している。恐らく、CIC職員の者達もレーダースクリーンを凝視しているのではないだろうか。
艦橋には重苦しい空気が流れる。
どれほど時間が経ったのだろうか・・・
いや、実際には未だ数分と経っていないが、この想定外かつ意味不明な事態のせいだろうか、時間が経過するのが恐ろしく遅く感じていた。
ーー瞬間、緊張が途切れる。
『艦橋、こちらCIC。不審船団は進路を反転。繰り返す、進路を反転した!』
「・・・!」
もし、彼らが海上保安庁か沿岸戦闘群の人間だったならば、侵入禁止海域に立ち入った彼らを血眼になってとっ捕まえようとしただろう。
しかし彼らは現在外部との連絡手段の一切を遮断されている。確かに侵入禁止海域に侵入した不審船団の拘束も大切だが、今は優先順位が違う。
だからこそ、今回だけは不審船団を見逃したのである。・・・本来ならこの様なことはない。ヘリなり何なり使ってとっ捕まえる。
まぁ、いま海軍が不審船団を見逃したとは言っても・・・
(引き返したら今度は海保か沿線群に捕まるんだろうなぁ。)
水平線に消えゆく帆船の不審船団を、少し違和感を感じながらも蔵斗は哀れむような目で眺めていた。
◆◇◆◇◆
同刻第1演習艦隊8番艦『夕陽』
この時、対潜水艦能力に秀でた『夕陽』のパッシブソナーが、何かの音を捉えていた。
「これは・・・?」
『夕陽』に乗艦していた新入りの水測員が何か違和感を感じ、砲雷長に報告する。
「砲雷長、海中に異物。12時の方向。」
「何?潜水艦か。『晋』級か?音紋は?」
砲雷長が言った『晋』級とは中国海軍の主力戦略型原子力潜水艦で、近代的な装備をどしどし揃えつつある中国海軍潜水艦隊の象徴的存在である。
その能力の多くは未知数で憶測の域を超えないが、高い能力を保有すると推測され、あってはならないが万一、日中開戦とあれば日本軍の最優先処理目標の一つとなっている。
なお、『晋』級とはNATOーー北大西洋条約機構ーーのコードネームで、制式名称は『094』型戦略原子力潜水艦と言う。
「分かりません。カタログデータに無い音です。」
また、砲雷長が言った”音紋”とはその潜水艦が持つ固有の音である。その潜水艦の持つ小さなキズ、それから生じる僅かな水流の乱れから起きる本当に微細な音の違いすら音紋として捉えられる。
同型艦といえども、それぞれに固有の音紋を持つのである。人間でいう指紋と同じだ。
そして、水測員の言った”カタログデータ”とはその音紋を記録しているデータの事である。
日本海軍は有事に備えて世界各国の殆どの潜水艦の音紋を採取している。無論、アメリカも例外ではない。
それに無いデータという事は・・・。
「中露の新型潜水艦か・・・?」
そういえば、最近ロシアの新型潜水艦が就役したと言う情報があったな。
『夕陽』の砲雷長はそう思いながら思慮を巡らせ、一つの仮定にたどり着く。
(たしか、『ボレイ』型原潜の『クニャージ・オレグ』か?)
もし、彼の考えが正しかったら、非常に厄介である。『ボレイ』型原子力潜水艦は数年前から就役している戦略型の原子力潜水艦で、それまでのロシア原子力潜水艦より静粛性に優れるという。
それに加えて、『ボレイ』型原子力潜水艦の搭載するR30という最大で10個の核弾頭が搭載可能であり、約8,000キロメートルを飛翔する能力を有する強力なSLBMを、実に16基も搭載している。
これまで、日本近海での活動は見られなかったロシアの切り札だ。
(これはマズイな・・・。)
海軍の、それも演習中に尚且つ対潜能力を向上させたタイプの艦であるこの『夕陽』型駆逐艦が(距離は分からないにせよ万が一)不審潜水艦の接近に気付かなかったとあっては、日本海軍その物の対潜水艦能力を疑われる事態だ。そしてそれはすなわち、日本の国防力の問題に直結する。
砲雷長の背中に冷たい汗がゆっくりと流れていく。
余りに想定外に過ぎる事態。
自分では対処し切れる事案で無いと感じた彼は、
「・・・先ずは艦長に報告すべきか。」
そう言って、マイクを手に取った。
◆◇◆◇◆
同刻駆逐艦『夕陽』艦橋
「・・・・距離は分かるのか?」
駆逐艦『夕陽』の艦長、淡島中佐はCICから砲雷長の報告をうけ、その対処に迫ら
れていた。
『パッシブソナーの為、距離までは。』
ソナーには2種類あり、そのうちアクティブとパッシブに分けられる。
現在の『夕陽』が使用しているソナーはパッシブタイプのソナーで、目標の出す音を聴いて探知する方法である。しかしこの方法は自らが音を出さずに相手を探知できる利点はあるものの、目標の深度、距離までは分からない。
『アクティブソナーを使いますか?』
パッシブソナーと反対にアクティブソナーは自らが音を発し、その反射波を探知して、目標の方向、位置をほぼ正確に捉えることが可能である。が、パッシブソナーと違い自らの場所を相手に暴露する事になる為、必要な時にしか使用しない。
そのアクティブソナーの欠点を恐れた淡島艦長は、その仕様に待ったをかける。
「いや、まだダメだ。目標に此方の位置と能力を知られてはならない。」
もし目標が此方の存在を認知していないならば尚更だ。目標に此方の存在を自らが暴露する事になる。目標のにはこのまま艦隊を通り過ぎて貰うのがベストだ。
しかし目標が此方に向かって来ていない保証など一切存在しない。
対潜ヘリでも飛ばすか?
そう考えるが、それは彼の一願では命令できない。
そこで淡島は無線機を手に取った。
(まずは、『大和』に伝えねば。)
そうしなければ何も出来ないし、始まらない。艦隊隷下の駆逐艦が勝手に行動するなど、規律を重んじる軍隊ではあってはならない事だからだ。
そして淡島は無線機のインカムを押した。
「こちら『夕陽』海中に異物、正体は不明。されど潜水艦の可能性有り。指示を乞う。」
◆◇◆◇◆
???第1演習艦隊旗艦『大和』艦橋
「海中に異物?」
『夕陽』から旗艦『大和』に届けられた報告は直ちに艦隊指揮官である伊藤中将のもとに届けられた。
「淡島中佐は潜水艦ではと疑っているようです。」
「ふむ・・・。」
演習航路近海に潜水艦。これは極めて憂慮すべき事態である。
現在彼らが居るはずの海域は領海では無いため、他国の軍艦がここを通行しようが何も問題は無いのだが、今回に限ってはそうはいかない。
なにせ演習航路だ。基本的にその艦艇の性能を存分に発揮する。
一般に知られる兵器の性能は秘密にされていたり鯖を読んでいる場合が多い。つまり、演習航路を”何か”に監視されているならば、その”何か”に此方の兵器のフルの性能を暴露してしまう事になる。
だからこそ、秘密保持の為に演習航路付近を航行禁止にし、そこを沿線群や海保が警備していた。
(だというのに・・・。)
その警備網を突破され、おまけに此方への接触を許してしまった。これでは軍事機密を守る為に展開していた海軍と海保の面子が完全に丸つぶれである。
この上海中に潜んでいる潜水艦(多分)に追跡され艦の性能の調査、探索までされたらたまったものではない。
ーー最悪、攻撃も辞さなければならい。
当然、そんな事は此方としても望んでいないし相手方もそうの筈である。
だったら、相手方が引き返すような、引き返したくなるような事をしてやれば良い。潜水艦にとって最も恐ろしい事は、自らの存在場所が知られることである。ならば・・・。
しばらくの後、伊藤は答えに至った。
「『夕陽』に対潜ヘリの発艦を許可したまえ。ヘリのディッピングソナーを持って、目標の位置を炙り出せ。」
伊藤が通信士に述べる。
ディッピングソナーとは、哨戒ヘリコプターに搭載される吊下式ソナーで、艦艇用ソナーを小型化しヘリコプターに搭載したものである。
艦隊から約30海里内での対潜水艦戦(インナーゾーン・プロテクトとも言う)では艦艇自身の雑音が大きいため、有効なパッシブ戦術に極めて不向きなのだ。こういう場合、ディッピングソナー装備のヘリコプター3機での包囲戦術が最も有効とされている。そうしてやれば目標の潜水艦の場所はおおよそ割れるのだ。
「その後は爆雷なり魚雷なり打ち込んでやりなさい。それでも引き返さないなら、本格攻撃を許可する。」
「は、了解致しました。」
伊藤の命令は『夕陽』艦長の淡島中佐の元に届けられ、彼は『夕陽』の主力艦載無人機の発艦を下令した。
◆◇◆◇◆
数分後駆逐艦『夕陽』後部ハンガー
対潜能力を高めた『夕陽』型駆逐艦のネームシップである駆逐艦『夕陽』の比較的大型に造られたハンガーでは、全長約8m前後のヘリコプターが2機、発艦の時を待っていた。
しかしそのヘリコプターの姿はいささか無機質に過ぎた。いや、そもそもヘリコプターと言う生物ならざるものである”機械”の時点で無機質っちゃあ無機質なのだが、”コレ”はそれを差し引いても無機質過ぎるのだ。コックピットの窓がなく、その代わりに赤外線カメラや高感度カメラ、その他多数のセンサがつけられ、あまりにのっぺりとした機体形状。
そして、その二つの無機質の塊に取り付いている複数の人影があった。
HQ-1A77式無人回転翼機『山烏』。それがこの無機質の塊の名である。
他国の機体で言うならば、米軍の使用する無人機MQ-8B『ファイアスカウト』が最も近いだろうか。
のっぺりした機体形状や4枚ローター、機首部分から飛び出た各種センサ等共通する部分が多い。
そのな通り無人機である『山烏』にパイロットが搭乗するコックピットは不要だ。しかし、その代わり自立飛行か遠隔操作が必要となる。その為、この『山烏』の遠隔操作をする為この『夕陽』のハンガー内には無線遠隔操作とC4Iシステム、各種データリンク用の機器が積まれている。
そんな『山烏』2機のスタブ翼にはディッピングソナーが積まれている。
本来なら、インナーゾーン・プロテクトでは3機ないしそれ以上でやるのが良いのだが、残念ながら今『夕陽』に搭載されている『山烏』はスペースと運用機能の問題から2機のみである。
本来なら『夕陽』型駆逐艦の各艦は『山烏』の戦術共有データリングシステムと遠隔操作システムをあらかじめ搭載される予定だったが、2016年就役の『夕陽』だけは2017年製式採用された『山烏』の遠隔操作システムを搭載できておらず、そのままシステムの搭載がずるずると延期された結果、『夕陽』には遠隔操作システムが搭載されず、わざわざ操作システム等を別個に搭載しており、その為本来なら3機搭載できるはずの『山烏』が2機しか搭載出来ていない。
しかも面倒な事に第1演習艦隊の『山烏』はこの2機のみだった。
そこで淡島は『山烏』ではないが、対潜哨戒を任務の一つとする日本海軍の主力汎用ヘリコプター、SH-335式汎用回転翼機『南斗』を1機搭載している、自らの所属する第2ミサイル隊群の旗艦『矢矧』に艦載ヘリの発艦要請を出させた。
最後が投げやりっぽくなってしまいました。
今日中に、『第陸話 異常 起きた側 急』を投稿します。




