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しるし2(詩集)

有夢(うむ)

作者: さゆみ


ねおちてく

ねおちてく

どこまでいく

どこまでいった


あかるくない、くらくない

かんじてる、かんじてない


きこえない、きこえてない

きたなくない、きれいもない

かるい、おもい、うかぶ、しずむ


いつくしみもない

にくしみもない

あたたかくもない

つめたくもない


ねおちてく

 ねおちてく

  かぎられたなかだけ

   いま、おちてく

    いま、あがってく

     さあ、はいってく

      ほら、でていく


       さわれない、さわってる

        のばしてる、ちぢめてる

         つかめない、つかんでる


まるい、うるんでる

しかくい、すんでる

さんかく、ずっととおく

かたち、しまう

まど、ひらく

まど、とじる

まど、われる

いま、とびだす


じゆうとふじゆうがある

りゆうとけっかがある

むすうにある

ある、ある、ある、ある

むける、ほどける、はなつ


ぷつ

たいむあうと、またね



みえてくる


きこえてくる


かんじてくる


せかいのおと


わたしのおと









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― 新着の感想 ―
[良い点] すごいです! この世にはあって、なにもなし。 私には、そんなふうに感じました(*^-^*)。 [一言] とても不思議な感じがしました。 そして私は、こちらの詩がすごく好きになりました!! …
[一言] 拝読いたしました。 「たいむあうと」「ぷつ」がめっちゃかわいいですね(*^_^*) 素敵な詩をありがとうございます^^
2014/12/01 22:02 退会済み
管理
[一言] ねおちていく、は寝落ちていくことでしょうか。 だとしたら、まさにここに並べられた言葉の通りだなぁ、と思います。 意識がふうっと遠のいていく刹那、すべてが二律背反に陥っていく気がするんです。 …
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