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はじまりのはじまり
普段通りの時間に起きて
遅刻ギリギリで学校に登校して
先生の退屈な授業を聴いて
休み時間、友達と下らない話で盛り上がって
友達と買い食いしながらだらだらと帰る
ここまでだったら普通の男子高校生だろう。でも、俺はここからがちょっと人とは違っていた
別に「右手が疼くぜ···」とか「闇の炎に抱かれて消えろ!」とかそう言うのでは無いし、なんか特殊能力が···とか魔法が···とかでも無い。ただ、チャットが好きなだけなのだ。
自室の収納からvitaを取り出すと
「さて...今日もチャットに行きますか」
俺はそう呟いてvitaの電源を入れた
充電が無くて起動出来なかった
充電してからもう一度
「じゃ、チャットに行くかな」
そう言ってパーティーと書かれたアイコンタッチした
-アセロラさんがログインしました-
カリエちゃん:ノ
らぴ:こんにちはー
鶏「うーす、アセロラ」
オレンジ「アセロラさんこんにちはー」
アセロラ「こんちゃーす」
今夜も下らない話で盛り上がるのだろう。俺はそう思うと少しだけテンションが上がった。