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ドカチン  作者: 土木研究会
1/7

帰還

「おい、フィオナ。下のクソ虫どもどうなってる?」

『今、勇者召喚の儀式が始まったところ。合図したら召喚陣ぶっ

 壊してね?気を抜かないでね』

「了解」


 宵闇の中、ひとりの大柄な青年が石造りの巨塔の先端に立って

いる。フィオナと呼ばれた女性の姿はここにはない。


「しかし、どこの国もこぞって、違法勇者召喚をやらかしてくれる

もんだ。それも一度に大量召喚だなんて欲張りというか、腐って

 やがる...」

『こら、気を抜かない!』

「抜いてねえよ!でも、召喚陣をぶっ壊して回るんじゃダメなのか

 よ。正直、待つのがめんどくせえ!」

『一度は、地球への召喚接続までのデータを収集しないと源から対策

 取れないのよ!見つけた召喚陣壊しても、他の国が召喚するだけ

 よ。この世界で勇者召喚陣が発動できないように対策しないと

 イタチごっこかもぐら叩きだわ。ホラ!召喚陣の魔力が高まって

 きた!来るわよ、準備して!次元回廊の接続を確認!今よ!』

「了解。ポチっとな」


 青年が右手に握っていたスイッチを押すと同時に、青年が立って

いた巨塔の地下から凄まじい振動が発せられた。そして豪奢な石造り

の巨塔は、根本から破壊され、隣に建つ王城本宮殿へと倒れて行く。

しかし、巨塔が本宮殿に接触するときには、その青年の姿は霞のよう

に消え失せていた。王城は、その後、大騒ぎであったが、些細なこと

なので割愛させていただく。




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