最初は同じ。
テレビに映る彼女は、僕の昔の同級生。
話したことも関わったこともないけれど、この事実に嘘偽りはない。
液晶の向こうの遠い存在と、こんなどこにでもいるようなサラリーマンの僕が、昔おなじ場所にいたなんて、にわかには信じ難いことだ。
自分で、自分を疑ってしまう。
あの頃の僕らは、みんなおなじラインに立っていた。
誰もフライングはしてなかったし、ハンデだってなかった。
でも今、ゴールまで走り切るその途中。僕らはみな、違う場所で生きている。
小さな鳥かごから飛び出して行った小鳥たちは、みな、この広大な世界で意思をもって生きている。
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