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そうだ、恋をしよう!  作者: イチゴメロンパン
9/13

2日目

今日は寝坊しなかったので、しっかり準備もできたし、お弁当も持ったし。

ちゃんとお弁当も持ったし、(大事なことなので2回言いました)


「行ってきます!」


他の家がどうしてるのかは知らないけど、私の家では「挨拶はちゃんと大きな声で言う!」みたいなルールがあって、家を出る時にはいつもそうしている。

家からバス停までは普通に歩いても15分とかからないのだが、まだ高校生活2日目なのでその道でさえも緊張してしまう。

というか、ちゃんと歩いて登校する日としては今日が初めてだ。


バスに乗ると、昨日と同じように新品の制服に身を包んだ高校生が沢山いる。


「おはよう!」


中3のときに同じクラスだった友達を見つけたので、声をかけた。

この辺りはそんなに都会でもないので、バスの本数は少ない。

混むけれど、そのおかげで中学の時の同級生と毎朝会えるのはうれしい。


「おはよう、そっちは1日目どうだった?あたしは1日中オリエンテーションだったよ座ってるばっかりで疲れた。やっぱり緊張するし。」


「こっちも同じようなものだよ。最初に学校のオリエンテーションがあって、そのあと後者を上級生に案内してもらったり、各教科のオリエンテーションがあって。でも、部活動の見学は楽しかったよ!」


「あ!あたしも」


なんていう話をしていたら、次の停留所に着いた。芹菜はここのバス停で乗ってくる。


「おはよう、芹菜」


「お!祷」


芹菜はすぐに私に気付き、同じバス停から乗る中学時代の友人を連れて私たちのほうに来た。

そのあと、それぞれの学校の初日の様子なんかを話した。


「―――えー、次はF高校前です。お降りのお客様は手荷物などお忘れのないようご注意ください―――」


バスが止まる。

皆よりも私たちが先に降りるので「お先に!」と言ってバスを降りた。


「さてと、芹菜。私は朝図書館に行くことにしたんだけど。一緒に行く?」


私が聞くと、一緒に行くことにした。


もう本が借りられるのかな?

あのシリーズが早く借りたい!


そんなうきうきワクワクの気分で登校すると、教室にもよらず、まっすぐ図書室に向かった。


正直なところ、中学校と違って自分の荷物を置く専用のロッカーがないので、鞄を教室に置きっぱなしにするのが嫌なのだ。


学校に着いたのは8時前だったので、「まだ空いてねいかな・・・」と思っていたが、図書室は空いており、2,3年生が数人利用していた。

勉強している人や、読書している人、様々だ。

司書の先生ももう来ていて、司書室にこもって事務仕事をしている。

今まで、学校の先生と言えば、朝のHRに間に合うぎりぎりの時間に来るものと思っていたから、ちょっとうれしかった。


「漫画も置いてあるんだ・・・」


芹菜はそういうとそのコーナーへ行った。

私は、さっそく昨日見つけた本のところへ行くと、昨日のように夢中になってその本を読んだ。


キーンコーンカーンコーン・・・


8時30分のチャイムが鳴る。

これは、朝部活をやっている部活動に「もうすぐ朝のSHRが始まりますよー」という合図で、その朝のSHRが始まるのは8時40分だ。


「前々から気を付けないと」と思っていたのだが、私は本を読み始めると他のことが頭にはいてこなくなるという癖があった。

今回も気が付いたら本の世界で遊んでいたらしく、チャイムが鳴ったことに全く気が付かなかった。


「・・・・り・・・祷?お~い帰っておいで~、チャイムなったよ~!!」(芹菜)


「うぁ?・・・えっ、チャイム鳴ったの!?ごめんありがとう!」(祷)


こうして芹菜が声をかけてくれなかったら授業に遅れていただろう。

急いで教室に戻った。

教室に入るまでに朝のSHRの開始のチャイムが鳴ってしまったが、皆まだ席を離れていたし青城先生(担任)もまだ来ていなかったので遅刻にはならなかったようだ。


あ、本借りるの忘れてた・・・また放課後にでも行こうかな?


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