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そうだ、恋をしよう!  作者: イチゴメロンパン
8/13

その日の放課後2

掃除が終わると、皆は次々と教室から出て行った。

下校したり、部活動見学などと理由は様々だ。


「さてと」


このあと、私は特にやりたいことがない。かといってこのまま帰るくらいだったら部活動見学でもしていこうかな?


う~ん。

・・・・もし入るなら・・・


そんなことを考えていたら、芹菜たちが話しかけてきた。


「あ!ねぇねぇ、祷?この後何か見学に行くの?私達はフォーク部とか見に行こうかなと思ってるんだけど、もし暇だったら一緒に行かない?」(芹菜)


「そうだね、今ちょうど特に何か予定があるわけじゃないしそうしようかなぁとか思ってたところ。一緒に行っていい?」


「「「もちろん」」」


そいうわけで、部活見学をすることにした。

まず最初に見に行ったのは昇降口付近で部活動の勧誘をしているフォーク部。

あっちこっちに4,5人のグループが散らばっていることや、男子も結構いることから、この部活動は部員が多いようだ。


「なんか高校の部活ってかっこいいよね~」


とこれは奈都。


「確かにそうだよね!なんかすごく青春って感じ♪」(祷)


「・・・ほら、なんか歌ってくれるみたいだよ!」(優子)


芹菜の指差した方にちょっとした人だかりができている。



ジャジャン、ジャッ



フォークギターの伴奏が聞こえてきた。


「行ってみようか!」(祷)


歌が始まった。



♪~♬~♪~


♪lalalala~♪




歌は友情をテーマにしたものだった。

曲調はゆったりとしたバラードで、聞いたことはないのだけれど懐かしい感じがして、なんだかとても温かい気分になれる曲だった。


♪~♫~♬~



・・・・うわぁ、すごい!



サビに入り、さらに響き渡る声は、まるで天使の歌声だった。


他の部活とかも見たいと話していたし、ちょっとしたら別の部活動を見に行くつもりだったんだけど、思わず聞き入ってしまった。


♪~♬~♪~♬~



曲は終盤に差し掛かる。


♪~♬~♪~♫~


♪a~~a~♪~



ジャジャジャ~ン~♪~



最後にギターの余韻を残し、演奏が終わった。



パチパチパチパチパチパチ!!



ものすごい拍手の嵐だ。

聞いていた人は皆、とても感動してその場に立ち尽くしている。


MC役の人だろう。

さっきの曲とは全く雰囲気の違う良く通る声で部活紹介を始めた。


「は~い!新入生のみんな、注目!部活見学に来てくれてありがとう。今の曲は作詞をこっちの2年生の子、作曲はあたしがした曲です。私たちフォーク部では、アーティストの出した曲のカバーの他、こうして自分で作詞作曲もしています!興味がある人はぜひ仮入部に来て見て下さいね!そして、今の曲を歌ってくれたのは、コーラス部の友達です。」


そう言って、作曲したという人はボーカルの人を指差した。


「こ、こんにちは。えっと・・・」


彼女はこういった発言の場にはあんまり慣れてないらしく、さっきのフォーク部の人の方を見ながらおどおどして続けた。


「・・・コーラス部2年の喜多山美咲です。いま、コーラス部は少人数ですが毎日放課後に活動しています。みんなとても仲が良くて、歌も上手くて、えっと・・・すごい人たちがいっぱいいます!本当に楽しいですよ。男子も伴奏者でも、ぜひ見学にも来てください!」


はっきりとは言ってないけど、おそらく部員が足りてないのだろう。


「それでは、次の曲をやろうと思います。ここからはフォーク部とコーラス部は別々でやります。フォーク部はここ、コーラス部は階段の先のところで発表します。」


「―――どうする?次、行こうか。」


奈都が言ったので、皆は他を見に行くことにした。


「あたし、この漫画研究同好会見に行きたいな~!」(優子)


「いいね!」(奈都)


どうやら二人とも興味があるみたいだ。私も芹菜も絵をかくのは好きなので行ってみることにした。


「・・・でも、活動場所、このパンプレットには書いて無いね。どうする?」


私が言うと、奈都が


「あそこにいる先生に聞いてみようよ。」


と言い、優子と一緒に聞きに行ってくれた。


「・・・にしてもさっきの歌、きれいだったね。」(祷)


「ほんと!すっごく感動した。もちろん歌の詞とかも良かったんだけど、あの先輩の歌声が本当にきれいだった!!またコーラス部も見に行ってみようかな・・・祷一緒に行かない?」(芹菜)


「うん!伴奏者も募集してるって言ってたしね。あたしピアノ弾きたいな。でも、それだったら軽音とかでもキーボード引けるよね?」


「そうだね。軽音か・・・カッコ良さそうだね」


そんな話をしていると、二人が戻ってきた。


「何処だって?」(芹菜)


「なんかねぇ、校舎裏に部室棟っていうのがあって、そこのどこかで活動してるって」(奈都)


「「説明雑っ!」」


私と芹菜が同時に突っ込む。


「しょうがないしとりあえず行ってみない?」(優子)


「「「そうだね」」」


というわけで校舎裏に行ってみた。




・・・・・・ここか。


部室棟の場所はすぐに分かった。

でも、そこには学校中の全部の部活動の部室があるわけで・・・


「手分けして探そうか」(芹菜)


というわけで、私は1階の右端から、芹菜は2回の右端から、奈都は2階の左端から、優子は1階の左端からそれぞれ探すことになった。


えーっと・・・


順番に見ていく。


「水泳部、男子バレー、男子バスケ、サッカー、男子ソフトテニス、男子硬式テニス・・・」


どうやら、ハズレの場所だったようだ。

男子の運動部の部室しかない。


「・・・男子卓球、野球、創作同好会」


「・・・創作同好会・・・か」


こんなのもあるんだ。


実のところ、私はファンタジー世界が大好きで中学2年のころからちょっとした小説を書くのにはまっているのだ。

中学の時同じクラスだった1人の友人に見せたことはあるが、あんまり興味ないやと言われたので、他の人には見せたことは無い。


また来てみようかな。

なんだかこの部の人ならあたしの気持ちもわかってくれるかも・・・


そんな期待をして。


ぼーっと考えながらそこに立ってると、反対の端から漫研探していた優子も来た。


「・・・どうだった?」(優子)


「うん。それがね、男子の運動部の部室ばっかりで・・・」(祷)


「やっほー!優希、祷ちゃん、あったよ!上においで」(奈都)


ちょうどそのとき、2階を見に行っていた奈都の声がした。

芹菜が見つけたらしい。

漫研の部室は部室棟2階の真中の辺りにあった。

階段を上がってドアの前まで行くと、ノックしてみた。



しかし、何も返事はない。

1回目よりも強くたたいてみるが・・・・・やっぱり返事はない。


「どうする?」


私が聞くと、隣の美術部の部室から出てきた3年生らしい女子が、


「漫研に用事?そこはいつも気まぐれにしか活動してないよ。また・・・そうだなぁ、たしか漫研の顧問は佐々木先生だよ。数学の先生だから数研に行ってみるといいかもね」


と教えてくれた。


「「「「ありがとうございます」」」」


4人はお礼を言うと、待っていても今日は活動もしなさそうなので他の部活を見に行くことにした。


それからその日、4人は吹奏楽部と演劇部を見に行き、下校時刻になったので「また明日!」と言って、それぞれ帰った。


急に長くなってすんません(´・ω・`)

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