プロローグ 初日
4月5日、天気は快晴、桜も満開。
今日はこれから私の通うことになるのF高校の1日目!
・・・・・・なのだが、見事に寝坊した。
いや、確かに私は低血圧で朝はかなり弱いのだが、目覚ましは2つセットしたし、大事な日だからまさか寝坊なんてしないと思っていたが・・・
・・・・・まさか本当にやらかすとは・・・
なんて呑気に解説している場合じゃない!!
新品の制服を1分もかけずに着る。
髪の毛をとかし、靴下を履く。
鞄は珍しく昨日のうちに準備してあるはずだから、と確認はせず肩にかけ階段を駆け下りる。
とりあえず鞄を玄関に放り出して洗面所に飛び込み、顔を洗って台所へ。
「あんたね、馬鹿じゃないの。今日初日なんでしょ」(母)
「モガガガガ、モガガ!」
ご飯を駆け込みながらしゃべったので、こんなことになってしまった。
「食事中に話しかける方が悪い!」
という言い訳を心の中でする。
「大体あんたはいつもいつも―――」
母親の説教を適当にながしながら、何とか朝食を済ませるとお弁当を包んだ。
鞄のところに持っていくのは時間のロスになるので、先に歯を磨くためにまた洗面台へいき、時計を・・・
7時26分。
やばい。
家からバス停までは走ると3分ほどだ。
でも今日は重たい荷物が山ほどあるからどんなに急いでも5分はかかるだろう。
歯磨きを終え、口を濯ぐ。
「いってきます!」
鞄を引っ掴み、おニューのローファーを履いて家を飛び出す。
腕時計を確認すると28分。
バスは34分に出るから・・・34-28=6。
6分以内につけばいいのだな!
とりあえず、はじめのうちに全力で走る。
だって、バスに乗ってからゼーハーなってたら恥ずかしいじゃん?
家からバス停までの間に信号機がある。
時間は30分。
この信号機からは歩いても4分で着ける。
まあ、ちょうど間に合うくらいかな?
ちょっと速足くらいにしで行こう!
・・・・でもな・・・なんか大事なこと忘れてる気がする・・・・・・
「・・・・・・・・・ああ!しまったぁ!!」
何を忘れていたか分かった。
・・・お弁当を忘れたのだ。
・・・・・・馬鹿だ・・・・・・
やっぱり急ごう、バス停に行けば公衆電話があるし。
(バス停に着く)
なんとか、32分にはバス停に着いた。
「えっと・・・」
公衆電話はすぐに見つかった。
財布からテレフォンカードを出し、家にかける。
プルルルル、プルルルル、プルルルル、プルルルル・・・
早くだれか出て!
バス来ちゃう!!
ガチャッ
『もしもし?林です』
「もしもし、誰?悠?私だけどお父さんに・・・ああ!バス来ちゃった!えっと、弁当忘れたって言っといてじゃあねっ!」
悠というのは私の弟のことだ。
我ながら思い返すとひどい電話だったと思う。
でもバス来ちゃったんだもん。
大丈夫!私はお父さんを信じてるからっ
なんとか無事にバスには乗れた。
・・・・ちなみにお弁当はお父さんが学校に届けてくれました。
大丈夫なのか?
私の学校生活・・・
第1章よりプロローグの方が遅くに投稿ですいません・・・
っていうか、この存在忘れてました(笑)