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眠りたくない、夜

作者: 月白 深夜

冷えていく夜の底で

薄れる光を見つめながら

重くなる瞼を下ろすまいと



私は眠りを恐れている



恐いのだ



昨日得たはずの何かを

今日の自分が失っていることが



再び開いた瞳の前

新しい世界に遭遇してしまうことが



意識なく転がった私の抜け殻の側に

寄り添う夜の影が



途切れてしまう世界が

この手から零れ落ちる喪失が

消えていく時の流れの加速が



酷く私を怯えさせる




眠りとは


知ることもできない

ただ未来の終焉

温度のない虚無の縁で私を見つめる

その永遠の闇に





あまりに


似過ぎていて

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― 新着の感想 ―
[良い点] 眠りを恐れる。その恐れを美しく表現されていました。 私も眠りを恐れたことがあります。 途切れてしまう世界が この手から零れ落ちる喪失が 消えていく時の流れの加速が この文に深く同感…
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