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死神(3)

 俺はバイクを飛ばしながら


友紀の家に向かっていたが


俺の頭の中では、最悪な場面ばかりが


思い浮かんでいた。


友紀の身に何かあったら・・・


俺の家からバイクで飛ばせば


数分で着く場所に


友紀の家はあるのに


やけに、遠く道のりが感じられた。


やっと友紀の家が見え始めた時・・・


パトカー数台止まっているのが見え


俺の心臓がドクドクと


鼓動が早くなった。


友紀ぃーーー


俺は叫びながら


友紀の家の前にバイクを止め


中に入ろうとした時・・・


健太ぁーーー


俺を呼ぶ男の声が聞こえ


振り向くと、そこには


友紀の家の事情を知らせてくれた


友人の達彦が、俺のそばに寄ってきた


大変な事になったな健太!!


達彦話は後だ!!今は友紀が心配だ!!


ああ、そうだな!!


家に入ろうとすると


警察官に止められた


君!!部外者は入らないでね


俺は、身内だ!!


そう言った瞬間!!


おい!!小僧、お前も身内なのか?


後ろから、チンピラ風な男が


話し掛けてきた。


俺は、その男に、いかつく様に


身内なら、なんなんだよこの野郎!!


俺も頭に血がのぼっていたんだろう


普段なら絶対に使わない言葉を発した。


俺の言葉を聞いたチンピラ風な男は


少し・・・も?


後ずさりもせず、俺に向かって


身内なら、金返さんかい!!


お前の妹を風呂に沈めたろか!!


風呂に沈める??


俺の中で、意味など分からなかったが


生まれて初めてかもしれない


俺はその、チンピラ風な男に


殴りかかろうとしていた。

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