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究極の罰
ジョンが亡くなってから半年が過ぎた
ジョンの一件で、おいらも落ち込んでいたが
半年も経てば、少しは元気になっていた
そんなある日、両親から話しがあると言われた
おいらには、思い当たる事がなく
何の話だか、検討がつかなかったが
両親が帰ってくるまで、待つ事にした
何気なく家で待っていると
両親が帰って来て、父親に
お前にプレゼントがあると言われた
誕生日でもなければ、記念日でもない
分からないな・・・そんなおいらに
父親から渡されたプレゼントとは・・・
何と、子犬であった
父親は、おいらにこう言った
昔はお前が小さくて、飼っても
面倒を見れないと思って
飼わなかったが、今なら
面倒も見れると思って買ってきた
可愛いだろうこの犬
そう言われたおいらだが
嬉しい気持ちより、ジョンの事が
また脳裏を過ぎり
素直に喜べなかったのだった。




