第3章:素数のお話 ~ 謎と神秘に満ちた、「数の原子」♪
・・・今回は、こんなお話をしたいと思います。
きっと皆さんは、
『素数』をよくご存じのことと思います。
別名「数の原子」とも呼ばれ・・・
この世のあらゆる整数・自然数のモトとなっている、偉大で神秘的な数。
「1」と「その数自身」の2通りしか約数を持たぬ・・・つまり、この2つでしか割り切れない数を指します。
実に孤独で・・・そして「孤高の数」といえましょう。
ちなみに、「1」自身は、素数としてカウントしません。
そして、いうまでもなく素数は・・・
「2」以外は、すべて「奇数」となります。
なぜなら、「2」以降・・・「4」から始まる「偶数」は、
すべて2の倍数ですから、素数の定義である、
「1と、その数自身しか約数を持たない」という取り決めに、モロに違反(?)してしまうからです。
いっちゃん最初の先頭に現われる「2」だけは、偶数であっても、例外的に「素数」としてカウントされます。
さらに、
すべての自然数というものは、
素数と素数との「積」・・・つまり、かならず掛け算であらわすことができます。
ようするに、素数というのは、
すべての数を作るモト・・・つまり、「材料」「必須パーツ」「部品の一部」でもあるわけですよ。
・・・それで、「数の原子」などと呼ばれるわけですね。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
さて。
「2・3・5・7・11・13・17・・・」と、はてしなく無限に続く素数。
一見して、まったくのランダムであり、
出現するタイミングが、まるで不規則でデタラメで気まぐれで・・・
何の「法則性」もないように見えますよね・・・?
ある論文によると・・・
素数の分布の仕方には、一定の法則というのか、「傾向」のようなものが見受けられ、
それをまとめたものが、『ベンフォードの法則』というんですが・・・残念ながらコレも、厳密に完全に証明されたものではありません。
「どうも、その傾向が見受けられる」というだけです。
また、
2000年に、アメリカの「クレイ数学研究所」という機関が発表した、
「ミレニアム懸賞問題」という、7つの懸賞金つきの数学の難問があります。
・・・もし、完全に証明できれば、
1件につき、100万ドルの懸賞金が「クレイ数学研究所」そのものから、めでたく支払われます♪
うち1つは解決済み、残りの6つは2023年12月の時点で未解決となっておりますね。
(※)ちなみにその1件とは、ロシアのグレゴリー・ペレリマン博士が完全証明に成功した、あの、100年間誰も解けなかった超難問・・・「ポアンカレ予想」です。
この博士ね、マジで変人でして・・・もったいないことに、クレイ数学研究所から出る100万ドルの懸賞金はおろか、数学者にとっての最高の栄誉・・・数学界のノーベル賞に相当するところの・・・「フィールズ賞」も受け取らずに、ロシアの山奥のどこかに引っ込んじゃって、お母様と「きのこ狩り」をして、まるで世捨て人のように暮らされておるそうな。
素数がからんだ懸賞問題としましては・・・
『リーマン予想』というのがあります。
いや、別にね、
サラリーマンらぁによる、競馬の「万馬券予想」ちゃいまっせ(笑)。
もし、この「リーマン予想」が、パーフェクトに証明されるようなことがあれば・・・
宇宙の謎を解明できるかもしれない!
・・・ともいわれるほど、偉大な功績になるそうです。
そこで今回は、
こんなYouTube動画を用意しました。
『宇宙の謎とリーマン予想 - 素数が紐解く科学の未来』
→ UP主様は、「プレアデスミラからの黙示録」様。
・・・ついでに、こんな動画もいかがですか・・・?
『素数が連続して出現しない区間はどれくらい?素数砂漠のお話』
→ UP主様は、「鈴木貫太郎」様。