表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

さいしゅうわ.ハズレスキルさん③

「だって わたしの スキルは 【ゆうしゃ】だもの。 せかいを すくう ゆうしゃに なって まおうを たおす スキルよ」


 ゴブリンちゃんが ききました。


「まおうって なあに?」


「おおむかしに せかいを しはい していた わるい まものの おうさまの ことよ。 でも まおうは もう どこにも いないから 【ゆうしゃ】スキルは やくに たたない ハズレスキルなの」


 ゴブリンちゃんは ハズレスキルさんの いっていることが よくわかりませんでした。


 ゆうしゃも まおうも はじめて きく ことば でした。


 チートスキルくんが いいました。


「ねえ ハズレスキルさん。 【ゆうしゃ】スキルは まおうを たおすことしか できないのかな」


「だって ゆうしゃは まおうを たおす ひとの ことでしょ?」


「それだけじゃ ないよ。 ゆうしゃの 『ゆう』は ゆうきの 『ゆう』さ。 ゆうきを だして だれかを たすけることが できる とても かっこいい ひとの ことでも あるんだよ」


「それじゃあ 【ゆうしゃ】は チートスキルなの?」


「ハズレスキルさんは どうおもう? じぶんの スキルが ハズレスキルなのか チートスキルなのか きめることが できるのは じぶんだけだよ」


 チートスキルくんの ことばを きいて ハズレスキルさんは 【ゆうしゃ】スキルに ついて かんがえました。


 そして じぶんの こたえを だすことが できました。


「【ゆうしゃ】は チートスキル! わたしは チートスキル!」


「それなら これから きみは チートスキルさんだね」


「ありがとう! チートスキルくん!」


 こうして ハズレスキルさんは チートスキルさんに なりました。


 チートスキルさんは まもののもりで いつまでも たのしく すごしました。


 おしまい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ