6わ.みんななかよし
「ハズレスキルさん」
「おれたちと いっしょに」
「あそびましょ」
ゴーレムくんと コボルトくんと ラミアちゃんが やってきました。
「いいよ。 なにして あそぼうか」
「それじゃあ かけっこを しよう!」
ハズレスキルさんは みんなと かけっこや きのぼりや きのみさがしで あそびました。
はれのひに そとで げんきいっぱい うんどうすると とても たのしい きもちに なります。
たくさん あそんだ あとは ひかげで やすみながら おしゃべりを することに しました。
「ハズレスキルさんは どこから やってきたの?」
「ここから ずっと とおくの ちいさな むらよ」
「むらには もう かえらないの?」
「ついほう されたからね。 そんなことより みんなの おはなしを もっと きかせて」
ゴーレムくんと コボルトくんと ラミアちゃんは もりで すごした すてきな おもいでを たくさん はなしました。
「あついひに かわで みずあびを すると つめたくて きもちいいのよ」
「ぼくは かわに おちている きれいな いしを あつめるのが すきなんだ」
「おれは かわの はじまりが みたくて ひとりで とおくまで いったことが あるんだぜ。 だけど あとで チートスキルくんに おこられたなあ」
「チートスキルくんは いつも やさしいけど おこると こわいのよ。 わたしの おかあさんの ほうが もっと こわいけどね」
「あと いろいろな ことを しっていて ものしり なんだ」
3にんの はなしを きいて ハズレスキルさんが いいました。
「みんな チートスキルくんと なかよしね。 そういえば チートスキルくんは いつから このもりに すんでいるの?」
「うーん わからない。 でも わたしの おばあちゃんの おばあちゃんの そのまた おばあちゃんと おともだちって いっていたわ」
「とても ながいきな ようせい なのね」
たのしく おしゃべりを していると じかんが あっというまに すぎました。
もうすぐ たいようが しずんで よるに なりそうです。
ゴーレムくんと コボルトくんと ラミアちゃんは おうちに かえることに しました。
「みんな きをつけて かえってね」
ハズレスキルさんは 3にんの すがたが みえなくなるまで ずっと てを ふりました。