【超掌編で】オレはいわゆる戦略兵器【すみません】
注∶本文だけでは意味がなく、あとがきがオチになる形式の文章です
1000文字すら行かない短い文章ですが、それでも良いと仰る方はどうぞ。
オレはいわゆる戦略兵器だ。
どんな兵器かって?
誰もが想像できない所に潜み、油断した敵をミサイルなりなんなりで叩く!
その思いがけない攻撃に浮足立っている所で、更に叩いて叩いて叩き潰すのがオレの仕事。
叩き潰す相手は巨大兵器だったり、拠点だったりするな。 なんだったら要塞だって叩いてみせるぜ!
それで今回のオレの戦場は、砂漠。
本来ならオレには不向きなんだが「お前がこんな所に居たら敵さんは驚くぞ?」なんて悪ガキみたいな顔をされちゃあ、オレだって悪ガキの心が疼いちまうんだわ。
それで砂漠を進んでいたんだが、何日かするとどうにも調子が悪くなってきてな。
オレってばキレイ好きなんだよ。
でも砂漠は水が貴重じゃん?
だから我慢してたけど、その我慢の限界が近付いて来ちまって、それが調子にモロに影響しててな。
ホントにツラくなってきて、もうダメかも知れん。
なんて時に、結構大きなオアシスとブチ当たったんだ。
歓喜したね。
砂漠のこんなに大きなオアシスなのに、周りにオアシス集落とかが無いんだ。
つまり誰にも発見されてないか、理由があって放棄されているオアシスって訳だ。
あー、オレは別に毒水のオアシスだって問題無い。
だってオレはいわゆる戦略兵器だから。
だから、思わずオアシスに飛び込んじまった。
敵がいるかもとか、罠とか、そんなのが頭から吹っ飛ぶほどの、砂漠で水を浴びられる千載一遇のチャンスだからな。
…………まあ本当はオアシスへ飛び込んじゃいけないんだ。
砂漠のオアシスは大切な水源。 それを使えなく……飲めなくなるまで汚す事なんてしたら、砂漠の民から処刑されてもおかしくない愚かな行為なのは知ってるんだ。
でも良いだろ? ここは戦地で、このオアシスを利用している現地の民は見かけないんだから。
だからオレは後のことなんて考えず、オレの調子を戻すためにオアシスへ飛び込むんだ!
うっひょーー!! 気ン持ちいいーーーーーーっ!!!
「敵の潜水艦を発見!」
「(男ばかりの汗と泥臭い戦場で女の子1人は)ダメだ!」
「(こんな可愛い女の子に攻撃なんて)ダメだ!」
「(理性がもう)ダメだ!」
敵の潜水艦を発見! ダメだ!ダメだ!ダメだ!
のネタを使いたかっただけ。
なお潜水艦がオレっ娘なのは、潜水艦むすめだって事を悟らせないように隠したかっただけ。
ああ、潜水艦むすめの衣装とかその他諸々は、読者様方それぞれで妄想をして下さいませ。