第32話〜ルピシアン〜
今回の、お話は第32話〜ルピシアン〜です。
前回同様 アキラ視点で、物語が進行します。
それではお楽しみください。
アキラ視点
あれから5分後、姉ちゃんが収まったみたいなので、俺は、足元に落ちている尖玩を、拾って姉ちゃん達に見せる。
「見てみて姉ちゃん!新しい尖玩」「一体どんな尖玩なのかしら?」「わかんない…気づいたら俺の足元に落ちてた、」「そう、じゃあアキラ、今からその尖玩を尖玩発射してみてよ」「うん、分かった」そう言って俺は、手の中にある尖玩を尖玩発射する。
フィルルルルル…バイーン
という音が辺り一帯に響き、狼のような、耳としっぽが生えた、壮年の男性のような、尖玩が現れた。
その尖玩は、俺たちを見た瞬間に、恭しく一礼をして、{こレハこれは皆様、初めまシて…私、人狼型尖玩のルピシアンと申しマス。以後お見知りおキくだサいまセ}と、敬語で言ってきた。
「あぁ俺はアキラ、こっちは俺の相棒尖玩のラース!」{ウム…よろしク頼ム}「私はアオイ、そして相棒尖玩のアクアロスよ」{アァ…よろシくナ}とそれぞれ、挨拶をしていく。
{アキラ様に、アオイ様、ラース殿、アクアロス殿、ですネ。よろしクお願イいたしマス}と、また一礼をするルピシアン。
人狼型と言っていたから、もっと狼男っぽい性格かと思っていたが意外だ。
というのが、俺のルピシアンへの第一印象だ。
{アキラ様、無礼を承知ノ上デお願いガありマス}自己紹介が1段落したところで、ルピシアンが、切り出した。
「何だ?」{私ヲ、貴方様ノ配下に、加えさセて下さイ}と、言うと、綺麗に土下座をした。
「頭を上げてくれルピシアン!…だぁーもう分かったよ!今日からお前は、俺の相棒だこれからよろしくなルピシアン!」少し投げやりだったが…俺は、ルピシアンに宣言した。
{!…ありがトうござイます。でハこれかラ誠心誠意、貴方様ノ下で、仕えサせてイただキます}と、ルピシアンも宣言した。
ルピシアンが落ち着いた頃、俺はルピシアンにこう言った。
「なあ、ルピシアンお前の力俺たちに見せてくれないか?」{よろしノのですカ?では、ラース殿、アクアロス殿、一戦お相手お願いデきまスかな?}{ホう…よかろウ!}{ルピシアン!貴様ノ力がどレほどノものか、我ラが見極メてやろウではナいか!}「いいのか?ルピシアン」2対1では、さすがに分が悪いと思い、俺は、ルピシアンに問いかけたら、{問題ありマせんよアキラ様。でハ、始メましょうか…}{{オウ!}}{でハ、僭越ながラ私カら行かセて頂キます。ウォータースピン!!}{そうハ、させンぞ!フラッシュスピン!!}
ブルルルルル…ビヒューン
ルピシアンと、ラースの、スピンスキル同士が、ぶつかり合う。{ほう…こレはなかナかお強いでスね。ラース殿}{フン…貴様もナ}とラースと、ルピシアンは、軽口を、叩き合う。{俺ヲ忘レて貰ッては、困るナ…ウォータースピン!}
ブルルルルル…ビヒューン
と、アクアロスが、すかさずウォータースピンを発動する…が、ルピシアンが、{無論、アクアロス殿ノことモ、忘れてなドおりマせんよ。ですノで、ご安心くダさい…ネ!!}と、言いつつ難なく回避する。
そして、アクアロスは、完全に、不意打ちをしたはず、なのに、ルピシアンに、呆気なく躱され、そのままラースに向かって、突っ込んでしまった。
{おやオや…こノ程度でスか?}{ッ…相手ハ、目覚めタばかり故に、少々手心ヲ加えテいタが…}{最早、そノ必要は、なサそうだナァァァ}{{我が力、ソの身をモって、味ワうがいイ!!!}}{サンダークロー!!!!}{クローカッター!!!!}
バリバリバリバリ
ジキシッ…ジキシッ
{なンと…こレは!}なんと、ラースとアクアロスは、ルピシアンを挟み撃ちにして、自分たちの固有能力を、発動したのだ。
流石に、ルピシアンでも、自分より大きい尖玩2体の、固有能力を、まともに受けて立っていられるわけもなく…
シュルルルルル…ウィーン
と、音が響き、ディスクに戻ってしまった。
「お疲れ様。ルピシアン、お前の力よくわかったよ!」と労いの言葉をかけると{面目アりませン。アキラ様}と、なぜか謝罪の言葉が返ってきた。
{恥じルでナいぞルピシアンよ。貴様はマだ目覚めタばかりデ体に力が順応しテおらンのだ!そんナ状態でよくゾ我らを相手に、こコまで戦えたモのだ。}と、ラースもラースなりに、賞賛してくれているようだ。
「ねえ、もうバトル終わった?だったらもう早く家に帰りましょう私もうお腹空いたわ」などと、先にアクアロスに乗った姉ちゃんが、言ってきた。
相変わらずマイペースである。
「もー待ってよ!!」俺もラースに乗って、アクアロスに、乗っている姉ちゃんを追いかけた。
今回のお話はいかがでしたか?
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次回は第33話〜ホノカの想い人〜を、投稿予定です。
次回で、第2章〜満喫!夏休み〜の最終話になると思います。
それでは、次回もお楽しみに!




