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尖玩[KAKUGAN]ファイターブローラーズ  作者: KOUYA
第2章〜満喫!夏休み〜
34/47

第31話〜霧の中の遠吠え〜

今回の、お話は第31話〜霧の中の遠吠え〜です

前回同様 アキラ視点で、物語が進行します。

それではお楽しみください。

アキラ視点


「やっぱりアクアロスできたか」「そっちこそ、前と変わらずラースのまんまじゃない」アクアロスは、姉ちゃん(アオイ)相棒尖玩(パートナーカクガン)で、獅子型の水族性(アクオス)の、尖玩(カクガン)だ。

「アクアロスウォータースピンよ」「ラース…フラッシュスピン」{{ウア゙ァァァァァ}}


ブルルルルル…ピヒューン


(アキラ)たちにとっては、まいどお決まり回転攻撃能力(スピンスキル)同士のぶつかり合い。

「今度はこっちから仕掛けるぞ。ラース…サンダークロー」{ウガァァァァァ!!}


バリバリバリバリ


「アクアロス、クローカッターで迎撃よ」{ウア゙ァァァァァ!!}


ジキシッ…ジキシッ


ラースのサンダークローとアクアロスのクローカッターが、(アキラ)たちの眼前でぶつかり合う。


ジリジリ


という、何かをこするような音が耳を打つ。

(ラース)獅子(アクアロス)は昔から姿形が似ているからか、何かと張り合うことが多く、昔から仲が悪い。

「なかなかやるね。姉ちゃん」「アキラも1年前よりかなり腕を上げたじゃない」と、(アキラ)たちも軽口を叩き合う。その時だった。

[ウォーーン]と、狼の遠吠えのような声がどこからともなく聞こえてきた。「姉ちゃん…今、何か聞こえなかった?」「え…何も聞こえなかったわよ?」という返事が、帰って来る。

気のせいだと思っていると、また、[ウォーーン]と、遠吠えが、聞こえて、今度は聞き間違いじゃないと、確信できた。

(アキラ)は、遠吠えが聞こえた方向へ全速力で、走り出す。

{待テ、アキラ!何処に行くつモりダ!!}と、後ろで、ラースが、騒いでいるが、そんな事(アキラ)の、知ったことではない。

「とにかくアキラを、追うわよ。アクアロス!」{アァ…心得た}と、姉ちゃん(アオイ)は、アクアロスに乗って、ラースと共に(アキラ)を、追いかけた。


___________________________



遠吠えが聞こえた方向に、山道を、走っていると不意に、広大な草原に、でてきた。

「ここはどこだろう?ラースや、姉ちゃん達ともはぐれちゃったし…」と呟きながら、辺りを見回しつつ歩いていると、[ウォーーン]と、また、さっきの遠吠えが、聞こえた。

振り返ると、霧の中から、1匹の狼が、現れ、[ウォーーン]と、遠吠えをすると、辺りに、立ち込めていた霧が、徐々に消えていき、周りが見えてきていた。

ふと足元を見ると、尖玩(カクガン)ディスクが、落ちていた。

「おーいアキラー!」姉ちゃん(アオイ)の声が聞こえる。

そっちを見ると、姉ちゃん(アオイ)を乗せたアクアロスとラースが、こっちに向かって、走って来ている。

「姉ちゃん、急に走り出してごめん」「本当よ。全くどれだけこっちを、心配させたら気が済むのよ」姉ちゃん(アオイ)は、アクアロスから、降りると(アキラ)を抱きしめて泣いていた。

姉ちゃんの初めて見るその表情に(アキラ)は、「ごめん」と短く返すしかなかった。

今回のお話はいかがでしたか?

もしよかったら、このページ下部の、「感想を書く」から

コメントしてくれると、嬉しいです。

次回は第32話〜ルピシアン〜を、投稿予定です。


それでは、次回もお楽しみに!

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