第21話〜一方的な蹂躙と新たなる仲間〜
今回は、第1章〜全ての始まり〜の最終回、第21話〜一方的な蹂躙と新たなる仲間〜です。それではお楽しみください。
{デイ!…ダリャー!}{グァァァァァァ!!}
シュルルルルルルルル…ウィーン
{あっけナイな…我等ハこんナ、烏合の衆ヲ、相手に苦戦しテいタのカ…}ヒューリーが拳を放っただけで、戦闘不能になっていく尖玩たちを見ながらそうつぶやいた。
それもそのはず、今僕たちがやっているのは、反撃にしては一方的で、まさに、蹂躙と呼べるほどだった。
ヒューリーが、進化したことにより、戦況は一気に好転した。
何しろ相手の尖玩達は、ヒューリーが二度、拳をぶつけただけで、次々に戦闘不能になってしまう。
そのため、相手の尖玩達は能力を、発動できずに、戦闘不能になってしまい、気づけば、進化して反撃を決意した時は、40体ほどいた尖玩の軍勢が、いつのまにか、15体ほどに激減していた。
{こいツらハこノ一撃で仕留めル!!…ドラゴンバーン!!}
ゴォォォォォォォォォォ!!
ヒューリーの、口から炎が放出され、その炎が龍の形を帯びた。そして炎の龍が、相手の尖玩達に向かって、噛み付くように、直撃した。
シュルルルルルルルル…ウィーン
当然そんな攻撃を受けて戦闘続行できるわけもなく、全ての尖玩たちが戦闘不能になった。
「後はお前だけだ!!布野郎!!」と、僕は、謎の人間?に向かって言い放った。
「ククク…フハハ…いやー実に素晴らしいよ…これが尖玩の進化の力!実に面白い。」と、笑いながら言い放った謎の人間?に、対して僕は、「ごちゃごちゃ言ってないで正体を現せ!!」と言いながら、謎の人間?がかぶっている布を引き剥がした。
「…!お前は…まさか!?…なんで!…なんで、お前が!こんなことしてるんだよ!!…なぁ…ユカリン!」謎の人間?の、正体を見て、僕は驚いた、その正体は、ユカリンことユカリーナだったからである。
「ちなみに私は、ユカリーナの、体を操っていて!、今ここでユカリーナを、倒したところで私には何も影響もないわ」「ユカリンを、操っている…だと!」「あぁそうさ…それの何が悪いと言うんだい?」と、飄々とした声で、ユカリンが問いかける。
「…るな!」ここで、僕の怒りは爆発しかけた。
「何ですって?よく聞こえないわ!」「ふざけるな!!尖玩を操るだと!尖玩のことをなんだと思っているんだ。お前等は!!!」とうとう僕の怒りが爆発した。
「あらあら…そんなに怒ってどうしたの?そんなことをしても!ユカリーナの、意識は戻らないわよ…!」{コウヤ…ハ…ヤク…ワタシ…ヲ…タオ…シ…テ…コレ…イジョ…ウ…キズ…ツケタ…クナ…イ…}「!!…ユカリン…なのか?」「!…驚いたわね…まだ抵抗できる意識が残っていたなんて…こうなったら…!」ユカリンを、操っている謎の人間も驚いていた。
{キャァァァ!}何か、操作を受けたようで、ユカリンは、叫び声をあげた。
「これでもうおしまいよ!!ユカリーナの、円芯力を、暴発させる、システムが作動したの」と、謎の人間は説明する。
「円芯力の暴発…だと!?」{ハヤク…ワタシヲ…}「で…でも!」僕は焦る。
{コウヤ!奴ノ言ッテいルことガ本当なら、ユカリーナとやらガ、助かル道ハ、倒す他ナイ}「…分かった!絶対助けるからなユカリン!…行くぞ!ヒューリー!!」{オウ!}「フレアトルネードだ!!」{スマぬコウヤ!円芯力が足リヌ…}「な…何!?一体どういうことだ?」{先ほド我が放ッタ能力、ドラゴンバーンだガ…どうやら固有能力扱いニなるよウでな…}ヒューリーの、言葉で、僕も納得した。
固有能力や、竜巻攻撃能力は、発動すると、円芯力をとてつもなく消費するため、連続発動することができず、一度、回転攻撃能力を、挟まないと発動することができない。
「なるほど!そういうことか!」「そんなに悠長にしてる時間あるのかしら?」その謎の人間に問われて僕はハッと今僕が置かれてる状況に気づいた。
そしてまた唐突に赤い光の柱が現れた。
「今度は何だ!?」僕が驚いていると、その柱はすぐに消えその柱があったところに、大皿サイズの赤く光る円盤が現れた。
「な…なんだこりゃー!?」{こノ円盤かラ莫大ナ円芯力ヲ感じル…コウヤ!!そノ円盤を我ニ向かッテ投げテくレ!}「わ…分かった!!」ここまで来たらもうどうにでもなれと思った僕はフリスビーを投げるようにして、その円盤をヒューリーに向かって投げた。
{ウォォォォ!!これはスごイ円芯力が湧き上ガってくル!!これなラ行けルぞコウヤ}「よし!…行け!…ヒューリー!!ドラゴンバーン!」{ウォォォォ!!}
ゴォォォォォォォォォォ!!
シュルルルルルルルル…ウィーン
そして、ヒューリーの、ドラゴンバーンが炸裂し、ユカリンは、戦闘不能になった。
直撃する瞬間{アリガトウ…ソシテ…ゴメンネ}と言うユカリンの、声が聞こえた気がした。
それから、僕たちは、リリィと、ユカリンを、含めて、この地下牢獄に、いた尖玩たちの、ディスクを集めて、アキラ達と合流し、今は、アキラたちが乗ってきたという、船に乗っていた。
〜船の中〜
{ウーン…ここは、ドコ?アタシはダレ?}と、お決まりのセリフを吐くリリィに、僕は「ここは船の上、お前はリリィ!」と返してやった。
その声に気づいたのか{!…にぃに!…怖かッタ…怖かッタよぉー}と、言いながら飛びつき泣いていた。
「そっかー怖かったねー」と言いながらリリィの、頭を撫でた。
{ン…エヘヘ…にぃにノなでナデ好キー}と、しばらくして、リリィに、問いかけた。
「なぁリリィ!また僕の友達になってくれる?」その問いかけに対しリリィは、少し考えて、{…ヤダ!}と言いながら。プイッと、顔をそらした。
「そっかー嫌かー」と、僕がつぶやくと{友達はヤダけど…相棒なラいイ…よ}「…え?」突然のリリィの、提案に、僕は、固まった。
{どうシタの?にぃに}という声で、僕は、はっとなり「いいよ今日からお前は俺の相棒だ!」と高々に宣言した。
{よかッタら私モ、そノ相棒の中ニ入れテくレないかナ?}いつのまにか目覚めていた、ユカリンが、言った。
「うん、もちろん!相棒は多い方が、いいからね」{ウン、ありガとう。これカラよろしくネ。コウヤ!}そう、ユカリンから言われて、{にぃに!アタシのコトも忘レちゃメッ!だよ!}とリリィから、可愛いお叱りを受けた。
するとカクガンキャプチャーに、[尖玩名 リリィウッド 及び尖玩名 ユカリーナ の、相棒登録情報を変更しますか? yas/no]という、表示があったので、僕は、[yas]のボタンを押した。
これで正式に、コウヤと、リリィ&ユカリンは、相棒に、なった。
そして今日は夜遅いからと、3人は、船の中で夜ご飯(夜食)を食べて、船の中で一夜を過ごした。
そして翌朝、僕が家に帰ると「た…ただいまー」「随分と遅い帰りじゃの!!これはどういうことじゃコウヤ!!」この後じいちゃんから4時間ほど説教を食らってしまった。
今回のお話はいかがでしたか?
第1章最終回ということで、結構色々詰め込みました。
第2章以降は、ヒューリーに、加えてリリィと、ユカリンが、コウヤの、相棒となります。
第1章は、これにて幕引きとなりますが、第2章、第3章、とコウヤたちのわくわくどきどき大冒険はまだまだ続きます。もしよかったら、このページ下部の、「感想を書く」からコメントしてくれると、嬉しいです。
あと、9月6日水曜日あたりに、第1章〜全ての始まり〜の、登場人物紹介が、入ると思います。次回は、第1章エピローグ〜昇給と上書き?そして取材〜を投稿予定です。それでは、次回もお楽しみに!




