第17話〜思わぬ援軍と潜入〜
今回は、第17話〜思わぬ援軍と潜入〜です。
今回はちょっと長めです。それではお楽しみください。
「やれ!!ガガノイド」「負けんな!ヒューリー!」僕と、おっさんは、一進一退の攻防を続けていた。
だが戦況は、徐々に僕たちの方が優勢と、なった。
「ヒューリー!ガガノイドを、地面に叩き落とせ!テールスパイク!」{オウ…ダリャー!!}
ビヒューン…バターン!
ヒューリーが、空中で、前転の如く1回転して、 ガガノイドに、尻尾を叩きつけた。
これこそが、1ヶ月の間に、じいちゃん相手の修行で、身につけた戦法である。
「一気に決めるぞ!!メテオバースト!」{オウ!ウォォォォ!}
ボフ、ボフ、ボフ、
ビヒューン、ビヒューン、ビヒューン
すかさず僕は、メテオバーストの指示を出す。
ヒューリーは、上空に飛び上がって、空一面に、流星群のような、弾幕を作り出して、それをガガノイドに向かって一気に飛ばした。
「!…何?!…固有能力が2つだと!?」どうやら、おっさんは、テールスパイクを、固有能力だと勘違いしているようで、信じられないという表情で、ヒューリーを、見つめていた、
そのせいで、ガガノイドへの、指示が遅れてガガノイドは、メテオバーストをもろに喰らってしまう。
{グァァァァァァ!!!}「な…しまった…ガガノイドー!!」と、おっさんは必死に叫ぶ。
そして、煙の中から、ガガノイドが、落ちてきた。
僕は今がチャンスだと思い「これで終わりだヒューリー!ファイヤースピン!!」と、最後の指示をヒューリーに、出した…が、「させるか!!ウォータースピン!!」{オォォォォ!!}
ブルルルルル…ビヒューン
と、どこからともなく、声がして1体の尖玩が近くの森から出てきてヒューリーめがけて突撃してきた。
僕もヒューリーも、完全に油断し切っていたので、その攻撃をもろに喰らってしまう。
「…何!?」{グォ!…オ前、今まデどコニ隠れテヤがっタ!!}と、ヒューリーが、怒りまじりにその尖玩に問うと、「まさか君が…ここまでやるとはね。」と、その尖玩の使役者と思われる、片側だけ仮面をかぶった20代くらいの兄ちゃんが、森から出てきた。
「お前!何者だ!」「名乗るほどの者ではないよ…ただ、君たちと相反する者…とだけは言っておこうかな」「やっぱりお前も、敵というわけか!だったらまとめてぶっ倒してやる!」「威勢はいいね。さてその威勢が、どこまでもつか…な!!ハイドロトルネード!」{ウォォォォ!!}
ヒュー…
その尖玩が、うなり声をあげながら、口に遠心力を貯める。そして、
ゴォォォォォ!!
と、勢いよく、口から水の渦を、吐き出した。{!…マズい!}(もうだめだ!)僕はそう思った。
いくら優勢だったとはいえ、こちらもダメージを受けていないかと言ったら嘘になるし。
しかも相手は、火族性の天敵である、闇族性と水族性。
それらを相手に、ヒューリーが、太刀打ちできるとも思えない。
(ごめん…じいちゃん勝手な行動して、ごめん…アキラ、ホノカ、僕…負けてしまいそうだ!)と、心の中で、僕が、知ってる人全員に謝った。
するとそこに一つの声がかかった、「ちょっーと待った!!」{サンダークロー!}
バリバリバリバリ!
その声は、僕の親友と、その相棒尖玩の、声だった。
そして親友は、こっちを振り向いて、「なーに諦めたような面してんだ!!」「な!…なんで!?何でお前が!?」と、アキラが、なぜここにいるのかが疑問で、僕の口から、そんな言葉が出た。
「そんな細かい説明は後々!それに、ここに来ているのは俺だけじゃないぜ!!」と言うと、何かものすごい勢いで、こちらに走ってくる人影があった。
「コウヤくーん!無事でよかった!…すごく心配したんだよ!もう心臓止まっちゃうかと思ったよぉーー!」と、人影ことホノカは、半泣きで僕に抱きついてきた。
「ホ…ホノカ!?何でお前まで…」「そんなの…コウヤ君が…心配で…いても…立っても…いられな…かったからに…決まってる…でしょぉ!」所々僕の胸に顔を埋めながら泣いていた。
しばらく3分ぐらい、この時間が続いてホノカが、ようやく落ち着いたので、アキラが、口を開いた。
「ほらよ…コウヤ!忘れ物だ!」と言って、アキラは、僕に、部屋に置いているはずの僕のカクガンキャプチャーを、差し出してきた。
「!…ありがとな。アキラ!」「おうよ!このぐらい安いもんさ!。それに、ここは俺とホノカが、引き受ける。だからお前は、先に行け!!」「え…でも…」「安心しろって。そう簡単に俺たちも負けるような、軟弱者じゃねーよ!」「私だって…頑張るんだから!!」「…2人がそこまで言うなら…分かったよ。ここは、任せた!!絶対に負けるんじゃないぞ!」「そっちこそな!!」と、お互い軽口を叩き合い、僕とアキラは、グータッチをして、僕は、カクガンキャプチャーをつけて、ヒューリーを、ディスクに戻し走り出した。
すると後ろから、拍手が聞こえる。
「いやぁ…素晴らしいね君たちのお熱い友情、見てるこっちが感激するよ!」「そりゃどうも…褒め言葉として受け取っておくよ!」「あぁ、そうしてもらって構わない!」「よっしゃーやってやるぜ!」「えぇ…そうね!」そして、彼らの、戦いの火蓋が切って落とされた。
今回のお話はいかがでしたか?
もしよかったら、このページ下部の、「感想を書く」から
コメントしてくれると、嬉しいです。
次回は、第18話〜救出と襲撃〜を投稿予定です。
それでは、次回もお楽しみに!




