第15話〜親友〜
今回は第15話〜親友〜です。
今回も、前半と後半で、物語の視点が違います。
前半が主人公視点、後半がアキラ視点で物語が進行します。
ちょっと読みにくいかと思いますが、読者の皆さんには、頑張って読んでほしいです。
それでは、第15話〜親友〜お楽しみください。
主人公視点
僕は走り続けた。
相棒尖玩を使って、飛ぶという選択肢もあったが、あいつには、尖玩戦闘に集中して欲しかったから、ディスク状態のまま、俺が走って移動している。
だが、決戦の場は、おそらく、ヤマト最西端の絶海の孤島「マール島」になるだろう。
海を渡る時は、さすがの僕も泳げないので、ヒューリーに、頼ることになると思う。
だがそろそろ夕刻だ。じいちゃんが、気づいて、僕を止めようとするに違いない。
そう考えた僕は、さっきよりもスピードを上げて全速力で走ったが、案の定じいちゃんは、気づいていたようで、アキラが、ラースに乗って、こちらに向かってくる。
「おーい!!コウヤー!」とアキラが、ラースの上で叫んだ。僕はラースから、全力で逃げようとしたが、もちろん人間が尖玩の速さに、勝てるわけもなく、ラースはあっという間に、僕を追い抜いて、立ちふさがった。
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アキラ視点
「よう!」やっと、親友に追いついた。
だけど、あいつは、一呼吸開けて「…ごめんだけど僕は、急な用事で、急いでいるんだ悪いけどここを通してもらえないかな?」と、聞いてきた。
だが俺の答えは、変わらない。
そのことを、コウヤも、分かっていたようで、「親友のお前には悪いけど、ここはたった今から通行止めだよ!」と俺は、親友に向けて宣言した。
「そっかー…通行止め…か…だったら…」と言ってコウヤの、顔が、うつむいたので、俺は、コウヤに、手を差し伸ばしながら「戻ってこいよカクゲンじいさんもお前のこと心配してたぞ!」と言った。
だが、あいつは、「だったら…強制的に通るしかないよ…ね!!」と言ってヒューリーを、尖玩発射した。
フィルルルルル…バイーン
という効果音が聞こえて、{グァァァァァァ!!}と、唸り声をあげながら、ヒューリーが、戦闘形態になる。
その瞬間俺もラースも、身構えたが、コウヤは、ヒューリーに、意外な指示を出した。
「ヒューリー!あの夕日に向かって飛べ!」{了解ダ…コウヤ!}
なんと、コウヤが、ヒューリーの、背中に乗り、大空へ飛び立ったのである。
「!…そうか…その手があったか!」
そして、コウヤと、ヒューリーは、夕日に向かって飛び去ったのだった。
そして俺も再びラースの背に乗って、その後を追うように、夕日に向かって駆け出した。
{…結局ソウなっテしまッタか…}だが、その姿を、1体の尖玩に、見られていたことに、俺たちは気づきもしなかった。
今回のお話はいかがでしたか?
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次回は、第16話〜上陸と、捜索〜を投稿予定です。
それでは、次回もお楽しみに!




