しばらくの、さようなら
ひだまりのような人だった。
あなたが生きてくれてるだけで私は
幸せだった。
あなたがそこに座っているだけで私は
安心した。
優しい声も、にこにこ顔も、大好きだった。
あなたが居なくなった家。
火が消えたみたいに薄暗く寒い部屋。
もう姿も見ることも声を聞くことも叶わない。
淋しくて涙が止まらない。
思い出すのは穏やかなあなたの瞳。
たくさんありがとうと伝えれば良かったと
後悔ばかり頭に浮かぶ。
どれだけ長く側に居ても、別れるのは辛くて
切ない気持ちがとめどなく溢れてくるから。
今は泣いていても許してね。
いつか笑ってあなたとの日々を思い返せるように
この悲しみと手を繋いで、進むから。
いつかまた蒼い空の上で再会できるその日まで
しばらくの、さようなら。