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13 写真よりカメラが好き

 そういえば、紫陽花や菖蒲を撮ってないなぁと思いまして。

 これからの時期だと蓮の花が見ごろでしょうか。

 コロナがあってから、めっきり写真を撮りに行く事も減りました。


 一昔前の一眼ブームの時は、みんな首からカメラ下げて歩いてましたよね。

 そんな頃、自分もカメラサークルに所属してたりして、色々撮りに行ってました。

 個人的には機材好きの部類だったので、同類と買い換えたカメラやレンズを見せ合ってニヤニヤしてるだけで楽しかったのです。


 まあ、サークルとなれば色んな人がやってきます。

 自分がいた所は、趣味の割には平均年齢も若くて気軽に参加する人も多かった気がします。

 ただ、出会い目的で来る人もチラホラいまして。

 婚活気分で来ちゃう人とかの扱いは困りましたわ。

 ぶっちゃけ、そういうのは他所でやってみたいな。


 とか言いつつも、自分も誘われて二人で撮影とか行ったりもしたけど、なんか話が合わないんですよね。

 結局、お互いの共通点はカメラだけってオチで。

 そんなこんなで、落ち着く先は機材好きで集まって、あのメーカーはあーだこーだとか、単焦点のボケはいいっスよね、みたいな話とかで盛り上がり、出会い目的の人達は自然に消えてました。


 いつしか、カメラブームも落ち着き、他のメンバーも生活環境が変わったりして忙しくなり、今やサークルも自然消滅状態となっております。



 それはそうと、写真の趣味を始めたのは社会人になってからでした。

 当時、地元の同級生達と集まって京都旅行に行きまして。

 その当時は、まだ海外からの観光客もほとんどいなくて超快適だったのを思い出します。

 そんでもって、持参したカメラは現地調達のレンズ付フィルム。

 俗に言う使い捨てカメラです。

 人物より風景をよく撮ってたのですが、どれも写りがイマイチでがっかり。


 同級生の一人が、当時普及し始めていたコンパクトデジカメを持ってきていて、その写りの良さに驚きました。

 これならフィルム要らないじゃん、みたいな。

 まあ、ちゃんとしたカメラで撮れば、フィルムでも綺麗なのですけどね。


 旅行から戻って、秋葉の店で在庫処分のデジカメを一万円ぐらいで買いまして。

 まー、これが今で言うトイカメラみたいな写りでして。

 ズームも無い単焦点で、確か100万画素ぐらいだった記憶が。


 写りに不満が出て、結局すぐに10倍ズームとかの機種に買い換えて色々撮り歩きました。

 それでも不満が出てくるものです。

 もっと広角で撮りたいとか、ボケが欲しいとか、白飛びを少なくしたいとか。

 そうしたら、職場の人に『それはデジタル一眼じゃないと無理だ』と言われまして。


 当時はデジタル一眼は普通に20万円以上していた記憶。

 若造が趣味においそれと、そんな金額を出せません。

 だけど、どんな物か一度試しに見てみようと。


 ろくにカメラの知識も無いので、実物を見に行きました。

 当時はカメラと言ったら、ニコン、キヤノン、オリンパスにミノルタぐらい程度の知識です。


 某家電量販店のカメラ館でデジタル一眼レフを見たら、初心者用のが10万円を切ってるじゃないですか。

 これなら買えると思って、恐る恐るいじってみますが、なんか安っぽい。

 思いっきりプラスチック感丸出し、シルバーのは塗装がすぐ剥げそうだし。

 少々ガッカリしながら目を向けた先には、ペンタックス。


 そういえば、そんなメーカーもあったなぁ等と失礼な事を思いながら、手に取ったら妙にしっくりくるのですよ。

 ファインダーも見やすい。小さくてガッチリしてる。

 その場で即決。

 レンズはサードメーカーの高倍率ズームレンズにして、お買い上げ。


 いやー、撮れた画像を見て驚きましたわ。

 今まで自分が使ってきたデジカメはなんだったんだと。

 そりゃ、画像素子の大きさが全然違うのだから、当たりまえなのだけど。


 そんな感じでカメラ遍歴が始まっていくのですが、適当に割愛。

 収集家ではなく買い替え派だったので、色々なメーカーをとっかえひっかえ使って楽しかったです。


 そんなこんなで、数年が経ってカメラブーム真っ盛りの頃。

 知人が、頑なにフィルム一眼を使ってるのに興味を持ち、自分も既に絶滅寸前のオートフォーカス(以降AF)フィルム一眼レフを入手しまして。


 フィルムと言ったらポジフィルム。

 学校で見た事ある、スライド用のやつです。

 少々お高い気がしたけど、フジのベルビアというフィルムで紫陽花や菖蒲を撮ったら、色味が凄いのなんの。

 それから一発でフィルムにハマってしまいました。


 その頃には既にコダックのコダクロームが絶版になってましたが、フジは色々なフィルムが選べて楽しかったのを思い出します。

 その中でも、センシアというフィルムが柔らかい写りで、古い木造建築とかを撮るといい味を出していたのを思い出します。


 しかし、段々と撮っていて何かが物足りなくなってきました。

 AFで自動巻き上げがその原因と思って、マニュアルフォーカス(以降MF)の古い一眼レフにも手を出してみまして。

 ペンタックスのスーパーAというカメラでした。

 これが楽しいのです。

 ピント合わせは自分でやるのだけど、ファインダーが大きくて見やすいし、フィルムを巻き上げるのも楽しい。


 これまた興味が色々と湧いてきて、フラグシップといわれる高級機だとどんな使い心地なのだろうかと。

 当時は状態さえ気にしなければ、安値で売ってたニコンのF3や、そこそこお高かったペンタックスのLXも入手してしまいまして。


 流石はフラグシップと言われるカメラです。

 ファインダーの見やすさも段違い。フィルムを巻き上げる感触も素敵。



 そんなこんなでMFカメラをいじってニヤニヤしていると、母親の実家に古いカメラがあると言うじゃないですか。

 若くして亡くなった伯父の遺品だそうで、早速拝見しに伺ってみると、長期間しまい込まれていたため、レンズもカビだらけ……。


 ちなみにカメラは三台残っていて、ペンタックスSP、ニコマートEL、極めつけはコンタックスRTSでした。

 コンタックスはカビさえ無視すれば状態はかなり良い。

 恐らく、伯父は購入して間もなく亡くなったのだろうと。


 しかし、コンタックスの値段がとんでもない。

 レンズは50ミリと28ミリが揃っていて、1970年代当時でもトータルで20万円は軽く超えていたんじゃないかと。


 そのまま死蔵するには勿体ないと思い、三台ともオーバーホールをお願いしました。

 コンタックスRTSは修理が困難な機種らしく、修理を請け負ってくれる所を探したりして、結構難儀しました。


 コンタックスRTSだけど、露出を測る際はボタンを押し続けないといけないので、やや癖のある操作方法でしたが、流石はカールツァイスレンズ。

 現像したフィルムをルーペで見ると、他とは違う写りに感動しました。


 そんな感じでフィルムカメラライフを送っていたのですが、フィルム業界の縮小やら、現像を頼める場所も少なくなってしまい、段々とフィルムカメラも使わなくなってしまいまして。

 結局はカメラをみんな手放してしまいました。

 使わないと駄目になるし、だったら使ってくれる人に持っててもらった方がいいと思いまして。


 興味ない人にはどうでもいい話だろうけど、久々にフィルムカメラで撮りたいと思ったというお話。


 余談だけど、最近のポジフィルムの値段見てたまげました。

 36枚撮り一本で約4,000円って……。

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