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ハズレスキル『ガチャ』で追放された俺は、わがまま幼馴染を絶縁し覚醒する ~万能チートスキルをゲットして、目指せ楽々最強スローライフ!~  作者: 木嶋隆太
第三章

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第9話


 俺がそういったあと、オルフェが続いた。


「クレストはオレたちの首領で間違いない。ここからの話は、クレストとつけてくれ」


 オルフェはそう言ってヴァンニャに頭を下げ、俺の後ろへと向かう。

 リビア、スフィー、オルフェの三人が俺の背後につくと、ヴァンニャも疑わしげに見ていた視線が真剣なものへと変わっていく。


「に、人間がトップじゃと……? もう、何が何やら分からんのじゃ……」

「この村にいたヴェールドと俺たちは交戦した。そして、俺たちはヴェールドの軍を破り、そして俺が奴を倒し、皆のトップに立った。流れはそんな感じだ」

「お、おぬしがヴェールドを倒したのか?」


 信じられない、といったような目で見てくる。


「ああ」

「……し、信じられないな。奴はかなり強くて、わしが協力を頼むにはうってつけの相手じゃと思っていたのじゃが……」

「ずっと気になっていたんだ。協力って何をお願いしようと考えていたんだ?」


 俺が問いかけると、ヴァンパイアの少女は悩むように腕を組む。

 それから、ぴょこんと椅子に座りなおした。

 俺も椅子を引き、その向かいに座った。


「確認したいんじゃ。おぬしは……あのワーウルフキングを倒したんじゃな?」

「ああ、倒した」

「そやつは、わしが作った魔石は飲んだのか?」

「いや、どうだったか……」


 少なくとも俺がヴェールドと戦っているときはそんな様子はなかったはずだ。

 俺がその時の状況を思い出していると、


「ヴェールドは飲んでいる、と話していた。オレも直接は見ていないが、恐らく奴は魔石によって強化していたはずだ」


 オルフェの言葉を聞いたヴァンニャは改めて俺の方を信じられないものでも見るように見てきた。


「そ、そうか……」


 やはり、彼女が魔石を作ったというので間違いないようだ。

 俺としては、その情報も知りたかった。

 ただ、一つ一つ疑問は潰していく必要がある。

 とりあえずは、ヴァンニャが何の協力をしてほしいのか。具体的な話が聞きたかった。


「おまえは仲間を救出するのに協力してほしいって言っていたよな? それについて具体的な話を聞かせてくれないか?」

「ああ、そうじゃ。わしの仲間たちはオーガ種に襲われ、全員が捕らえられてしまったんじゃ」


 オーガ種、か。また厄介な魔物が出てきてしまったな。

 なるほど、な。


 どうして、彼女が南に下り、ワーウルフたちに協力を頼みに来たのかが分かったな。

 オーガといえば、かなり厄介な魔物たちだ。俺たちだけで対応出来るかどうか……。

 皆のことを考えるのなら、ヴァンニャの協力の申し出は断るべきだろう。


「悪いが、俺たちの種族ではオーガ種とまともにやりあえるだけの戦力はないんだ。協力は出来ない」

「そんなこと言わないでくれぬか! 無事救出してくれたなら、わしらはおぬしらの下につくんじゃ!」

「それが交換条件としては見合ってないだろ? オーガ種に手を出したら、こっちだって確実に戦力は削られる。死者も出るはずだ」

「そうかもしれぬの。じゃが、いずれオーガ種よりもさらに強い魔物たちが南へと下ってくるはずじゃ。そうなれば、その時おぬしらは同様の決断を迫られるだけのはずじゃ」

「さらに強い魔物たちが南へ……? どういうことだ?」


 俺が疑問を抱き、ヴァンニャに問いかける。

 彼女は眉間を寄せ、こちらをじっと見てくる。


「今、下界のあちこちで様々な種族による抗争が勃発しているのはもちろん知っているんじゃろ?」

「……いや、知らないが」

「下界のさらに北側には、おぬしらが知らぬような魔物も。いや、わしらさえも知らぬ魔物じゃってたくさんおるんじゃ。それらの魔物の中には、上界、下界のすべてを支配しようと考えている種族もいるんじゃ」

「……下界と、上界、か」

「ああ、そうじゃ。下界での争いが終われば、次は上界じゃ。上界に向かうにはこの南の地から門をくぐる必要があるじゃろ? いずれ、南側に攻めてきた魔物たちによってこの土地も支配されるんじゃ。その時、どのように扱われるかは分からぬじゃろ?」

「……」

「仮に従属するにしても、戦力として見られなければ首を切られるだけじゃ。その時のために、少しでも戦力を用意しておいた方がより多くの仲間を守ることが出来るはずじゃ」

「確かに、それは一理あるが」


 北の魔物たち、か。

 オーガ種なんて目ではないほどに強い魔物もたくさんいるはずだ。

 それらが南に下り、俺たちを殺そうとする可能性だってある。


 皆を守り、俺自身が生き延びるためには……より多くの仲間が必要だ。

 特に、俺のステータスは仲間が増えれば増えるだけ上昇する。

 ヴァンニャはさすがにそこまでは知らないだろうけど、彼女が提案するように仲間を増やす利点はある。


「わしは、ヴァンパイア種をまとめる首領じゃ。ヴァンパイアたちを助けられたならば、必ず皆でおぬしたちに協力しようぞ。わしらはおぬしたちに魔道具の提供も行えるんじゃ」


 ……驚いた。

 どうみても少女にしか見えない彼女が、ヴァンパイア種のトップ、か。



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― 新着の感想 ―
[一言] 工エエェェ(´д`)ェェエエ工 随分と腰が低くて頼りない首領がいたもんだ なんかちっさいみたいだし てっきりガキの使いっ走りかと思った
[気になる点] 上界、下界のすべてを支配する為にって、何の為にそんなんやろうとしてるんだろね?あらゆる種族が蠱毒の中のように戦って南目指すって時点で支配欲とは違う気がする。 なんか色んな種族を回って火…
[一言] 面白いは面白いんだけど、勇者と聖女は何してるん? プロットはあるんだろうし、クレストの実家が焦って先走ってるのもあるんだろうけど、それにしても遅すぎない?
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