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ハズレスキル『ガチャ』で追放された俺は、わがまま幼馴染を絶縁し覚醒する ~万能チートスキルをゲットして、目指せ楽々最強スローライフ!~  作者: 木嶋隆太
第二章

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第40話

書籍一巻発売中です!


 俺はちらと、ワーウルフキングを見る。

 それから、スライムクイーンを一瞥してから、俺は剣を抜いた。

 スライムクイーンが眉間を寄せるようにこちらを見てきた。


「聞け、おまえたち!」


 俺は声を張り上げ、すべての魔物たちを注目させた。

 ……それから、剣をワーウルフキングの首元へと向ける。

 生き残っていた北のワーウルフたちが、こちらをちらと見てくる。


 注目が集まったところで、俺は剣を振り下ろした。ワーウルフキングの首が落ち、俺は目を見開いて死んだその頭を掴み上げた。


「これで、戦いは終わりだ。この戦いを仕組んだ、敵の首領はこれで死んだ! これ以上……文句があるものは前に出て来い! 俺が相手になろう!」


 ……首領が死んだことで、北のワーウルフたちも武器を捨てる。

 すでに、抵抗する様子の者はいなくなっていた。

 俺はスライムクイーンをちらと見る。


「……首領の首一つで満足してくれ。ここにいるすべてのワーウルフたちが奴に純粋に従ったわけではない。首領に逆らえば殺される。その状況はわかるだろう?」

「……」


 スライムクイーンはちらとワーウルフキングの頭を見る。

 スライムクイーンはワーウルフキングの死体をちらと見て、その体をそちらへと触れる。


 そして……全身を飲み込み、溶かした。まるで、咀嚼するように。


「……これで、満足するわ。スライムの皆よ! この復讐の戦いはこれで終わりよ! スライムクイーンの名をもって、この戦いの終わりをここに宣言する!」


 スライムクイーンの言葉に、スライムたちも頷いた。

 ……俺は小さく息を吐き、それから歩いていく。

 戦いを見届けていたオルフェの肩を叩き、小さく言った。


「……すまない」


 その謝罪には色々な意味がこもっていた。

 俺の手をそっと握り返し、オルフェは微笑んだ。


「……いや、いいんだ。これが最良の選択だ。オレは残っているワーウルフたちに声をかける。敵対しない者は、仲間として迎え入れていいんだな」

「ああ。それで構わない」


 戦は終わりだな。

 ……こっちに重傷者こそいたが、死者はいない。

 皆にポーションを預けていたおかげだろう。スライム族も、死者まではいないようだ。


 そんなスライムたちを見ていると、クイーンがこちらへとやってきた。


「ありがとう、救援にきてもらって。同盟を結んでいなければ、今頃私たちは全滅していたわ」

「こちらこそ。同盟を結んでいなければ、俺たちだってどうなっていたか分からない」


 今回、北のワーウルフたちがまずまっさきにスライムの村を襲ったから良かったものの、俺たちが先に襲われていた可能性だってある。


 スライムクイーンは他の者たちを見ながら、小声で言った。


「さっきのは悪かったわ……こちらにも退けないものがあるのよ。代表者としてね」

「……わかっている」


 スライムたちをまとめるために、必要な犠牲だってある。

 お互いに敵対して犠牲もなく解決するのは、簡単な問題だけだ。


 ……今回で言えば、すでにスライムたちは大きな被害を受けていた。

 仲間の命……それに匹敵するものは、仲間の命を奪った者を殺すことくらいだろう。


 いわゆる、復讐だ。


「……どうして、あなたがワーウルフキングを殺したの?」


「――この場において、俺は代表者だ。重要な決断を、他の者に任せるつもりはない。俺が背負い、俺が引き受ける。そうする必要があると思ったんだ」


 俺がはっきりといってスライムクイーンを見る。

 彼女は驚いたように目を見開いてから、口元を緩めた。


「どうやら、私の判断は間違っていないようね」


 そういってスライムクイーンは俺の前で膝をついた。

 突然の行動に驚いた。それは、クイーンだけではない。数体のスライムたちも彼女の背後にずらりと並ぶ。


「……どうした?」

「私たち――いえ、スライムクイーンである私は、あなたの配下になるわ」

「……」


 どういうことだ?

 俺は困惑しながら、ひとまず……質問をしていた。


「スライムたちは……納得してくれるのか?」

「納得できないものは、村を出ていくだけだわ。それは残っている北のワーウルフも同じでしょう?」


 ……確かにそうだな。

 彼らの首領は俺が殺した。その俺についてくるかどうか、それを決めるのは個々人に任せている。

 別に逆らう者を殺すつもりはない。だが、村には近づけない。それだけだ。


「そうだが……だが、同盟を結ぶまでしか認めてはいなかっただろ?」

「この南の地を統一しなければ、さらに北の魔物たちの脅威から身を守ることはできないわ。その首領……人間的に言うなれば、王が必要だわ。王は絶対の力と、決断力と、度胸を持ち合わせている必要があると思ったの」

「それが、俺なのか……?」

「ええ。あなたが、この南の地の王であり、首領よ。私はあなたに忠誠を誓い、あなたの配下に加わる。私たち、スライム種を受け入れてくれますか、王」


 もちろん、拒否はしない。

 ただ……俺は別に、そんな王になるつもりというものはない。


「……いずれ、俺は誰かに立場を譲ってのんびり生活していくつもりなんだぞ?」

「次の首領に私たちがついていくかどうかは、またその時に判断するだけよ」

「……それまで、でいいのなら。ああ、おまえたちを俺の配下にしよう」

「感謝いたします、王よ」

「……その言い方はやめてくれ。いままでどおりに話してくれて構わないから」


 俺が言うと、スライムクイーンはぺこりと一礼をした後、


「それじゃあ、改めてよろしくね、クレスト」

「……ああ、よろしく」


 お互いに手を握りあった。



短編たちです。良かったら読んでくれると嬉しいです。


贋作鍛冶師の幸せな日常 ~宮廷鍛冶師だった俺を追放した奴らが、困り果てているようだが今さら戻ってきてと言われてももう遅い。隣国で幸せに暮らしています~

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 偵察に来た最初の3人の北のワーウルフはオルフェを馬鹿にしてたし、 性格も悪そうだったので、 なんかあまり首領に逆らえば殺されるから従っていた、 という感じじゃなかったよね あんな奴らば…
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