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ハズレスキル『ガチャ』で追放された俺は、わがまま幼馴染を絶縁し覚醒する ~万能チートスキルをゲットして、目指せ楽々最強スローライフ!~  作者: 木嶋隆太
第二章

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第25話


 村へと戻ってきて……俺は驚いていた。

 ……村のゴブリン、ワーウルフたちも進化術が反応しているものがいたのだ。


 ……これは片っ端から進化させていくべきだろう。

 新しいスキルが手に入るのももちろんだが、単純に戦力アップとなるからな。


 ゴブリン10体、ワーウルフ10体に進化術が使えるようなので、色々とデータをとりつつ、進化させていくことにした。


 ……まず、ゴブリンだ。

 ステータスを確認しながら、進化前、後で確認していく。


 皆+1となり、ステータス的にはオール30程度は伸びているようだ。

 また、個体ごとに得意不得意というのもあるようだ。


 例えば、ルフナは敏捷が上がりやすいが、魔力はあがりにくくなっている。ゴブリアの場合は筋力があがりやすいが、魔力が上がりにくいだろう。


 そんな風に、ゴブリンごとにも得意不得意があるようだった。

 そして、ゴブリンの多くは進化した際に、ゴブリン術を獲得していた。

 だが、そのうち三体は別のスキルを獲得していたのだ。


 鍛冶術、格闘術、開墾術だ。


 どうやら、ゴブリンたちも必ずしもゴブリン術となるわけではないようだ。

 一定の確率で別のスキルが獲得できる。それが分かった。

 皆獲得したスキルはレベル1だが、これからは村のことすべてを俺がやらなくてもいいということになる。


「……ちょっと、魔物狩りに行ってきます」


 そんな、進化術に嫉妬したのか、リビアは笑顔とともに村を飛び出していった。

 ちなみに、ダクルトはスキルが何も発現しなかったことに、一人落ち込んでいた。


 次は、ワーウルフたちだ。

 こちらもデータをとりつつ、進化させていく。

 ステータスの上がり幅は、ゴブリンと変わらない。伸びやすいステータスについても同じだ。


 ただ、ワーウルフたちは、ワーウルフ術というスキルが発現した。


 ワーウルフ術。

 ワーウルフ種が使える身体強化スキル。特に、鼻を強化する。


 ……だそうだ。

 もしかしたら、すべての魔物の術があり、基本的に魔物たちはそれを獲得することになっているのかもしれない。


 ワーウルフたちは4体ほど、別のスキルが発現した。

 料理術、仕立て術、栽培術、建築術だ。


 ……栽培術は俺の栽培とどう違うのか。

 疑問に思った俺がスキルを調べてみると、


 栽培術

 質のよい植物などの栽培が可能。栽培術はあくまで補助的なものであり、栽培に比べ効果は薄い。


 ……ということがわかった。

 基本的に、『術』とつくものは強化具合が弱いようだ。

 だから、俺もガチャで今後、栽培術を引き当てることもあるのかもしれない。


 ワーウルフたちの進化を見ていたオルフェもまた、


「……ちょっと魔物狩りに行ってくるな」


 そういって、村を飛び出してしまった。

 ……いや、もうすぐ暗くなるんだが。

 まあ、オルフェもリビアもかなり強いからな。心配はないだろう。


 とりあえず、別のスキルを獲得したゴブリン、ワーウルフたちに、スキルの使い方を教えていく。


「まず、鍛冶術だな。眼前に文字が出ていないか?」

「で、出ています!」

「その文字に従ってモノを作っていけばいいんだ。そうだな……クワをつくってみてくれ。素材が必要だから、注意してくれよ」

「……は、はい! えーと、アイアン魔鉱石が必要みたいですね」

「ああ、これを使ってくれ」


 ルフナが見つけたアイアン魔鉱石を渡す。……まあ、倉庫にまだまだあるのだが。


「わ、分かりました! ……できました!」


 眼前にクワが出現する。

 それを見ていた周囲のゴブリンとワーウルフから、驚きの声があがる。

 同時に、羨ましがるような声もあった。

 クワを作ったゴブリンは笑顔であったが、どこか疲れた様子で息を吐く。


「大丈夫か?」

「は、はい……かなり魔力を消費してしまったようで……クレストさんはたくさん作っても問題なかったですよね……? 凄いですね!」

「まあ、使っていれば強化されていくはずだ。同じものを作ったり、分解したりして、毎日少しずつ使っていけばいいさ」

「そうですね! それで、このクワをどうするんですか?」


 俺はクワを受け取って、別のゴブリンに渡した。

 開墾術を持つゴブリンだ。


「それじゃあ、ついてきてくれ」

「わかった!」


 元気よくゴブリンが頷く。

 元々、畑として利用しようと考えていたスペースに案内し、ゴブリンに伝える。


「スキルを意識しながらクワを振り下ろしてみてくれ」

「わかった! ……おお!」


 どんどん土が掘られていく。

 開墾術のおかげで、質の良い土が出来上がっていく。

 ゴブリンは楽しそうにクワを振り下ろしていたが、途中で動きを止めた。


「つ、疲れた……結構魔力使う……」

「まあ、そうだな……。ただ、これで畑はできた。……よし、この種を使ってくれ」


 ……俺はまったくもって意識したことがなかったが、結構魔力使うんだな。

 俺の魔力って、わりと多いのか?

 俺はワーウルフに果物の種と小麦を渡す。こくりと頷いたワーウルフが、種をまいていく。

 種をまいただけなのだが、ワーウルフは舌を出し疲れた様子で息を吐いていた。


「魔力……結構使う……」

「……そうか。ただ、これでワーウルフとゴブリンの協力で、食糧の確保が可能になった! 今植えたのは数日程度で出来上がるから、種を回収して残りは食糧として利用すればいいんだ」

「おお! やった! 魔物に頼らなくても良くなるんだ!」

「クレストのおかげだ! ありがとう!」


 ゴブリンとワーウルフが抱き合い、喜ぶ。

 ……まあ、毎日魔物を狩って食糧を確保というのは不安定だからな。

 料理術ができた今、小麦さえ回収できればパンの製作も可能になる。


 ……さすがに、俺一人で全員分のパンを作るのは時間がかかるからな。

 皆が嬉しそうに笑っている。

 それを見ていると、俺も嬉しくなる。


 まだ、スキルの説明を終えていない魔物たちが、期待するように見ていた。

 残りも、教えていくとしようか。



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