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ハズレスキル『ガチャ』で追放された俺は、わがまま幼馴染を絶縁し覚醒する ~万能チートスキルをゲットして、目指せ楽々最強スローライフ!~  作者: 木嶋隆太
第二章

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第23話



 ゴブリア、ルフナ、オルフェ、リビアとともに、俺たちは村の外へと出ていた。

 外から改めて村を眺める。

 ……うん、かなり防壁はしっかりと造られているな。


 それを確かめるようにか、オルフェが木の壁に力を込めて押し込もうとする。

 しかし、びくともしなかった。


「……凄いな。これなら、そう簡単には攻め込まれないぞ」

「みたいだな」

「……これほどの防壁が造れるなんて、やはりクレストの下について良かった。ワーウルフたちを守るには、クレストがいなければ難しかったかもしれないな」

「……そうでもないだろ」


 そう露骨に俺の下についているといわれるのは好きではない。

 だって、いずれはオルフェかリビア辺りに、俺が暫定的にトップに立ってしまっているこの状況を彼らに任せたいと考えていたからだ。


「防壁の確認もできましたし、新たな魔物の捜索を行っていきますか?」

「……そうだな。確か、南西のほうで見たんだよな?」


 俺たちが村の外に出たのは、新しい魔物を発見したからだ。

 その魔物は、カマキリのような見た目をしているという話だった。

 確かに、話しを聞いてから俺はガチャ画面を確認したが、ポイントが100増えていた。


 ……あまり強い魔物ではないのだろうが、まあ、それでも25体狩れば、今持っている7500ポイントと合わせて二十二回分のガチャになる。

 溜まったら、今夜にでも回そうかと思っていた。


「それじゃあ行こうか」

 

 俺はルフナとともに、周囲の探知を行いながら歩いていく。


「わぁ、このあたり果物もたくさんありますね!」

「……そうだな」


 そういえば、村に戻ってきてから作物の栽培などはしていなかった。

 今後のことを考えれば、どこかで作物を栽培したほうが良いだろう。

 ……いつまでも、魔物頼りの食事はさすがに厳しいからな。


「私好きなんですよね……っ。ちょっと食べていいですか?」

「ああ」


 嬉しそうにリビアがオレンジイの実をとって口に運ぶ。

 幸せそうに彼女が頬に手を当てていて、俺とオルフェは苦笑する。

 ゴブリアも食べたい様子だったが、身長が足りずに届かないようだったので、俺が代わりにとって渡してあげた。


「メスというのはフルーツ系が好きなのか?」


 オルフェが考えるように問いかけてきた。


「どうだろうな……人間も甘いものは好きな奴が多かったと思うが」

「私は好きですね。も、もう一つだけ……いいですか?」

「別にゆっくり食べていいからな?」

「ありがとうございます」


 リビアはさらにもう一つ木の実をとった。

 あまりゆっくりしている余裕がなかったので、これは良い休息になっただろう。


「オルフェは何か好きな食べ物はあるのか?」

「……そうだな。強いてあげるなら肉、か? まあ、わりと何でも食べられるさ」

「そうなんだな。それなら今の生活は好きなものが比較的食べられていてまだいいって感じか?」

「ああ。それに、ある程度自分の時間も取れるようになったからな。今は趣味のトレーニングもできているし」

「トレーニングが趣味か?」

「ああ、体を鍛えるのは楽しいんだぞ? クレストもたまにはやってみるか?」

「いや、がっつりはやらなくていいかな……」


 剣を振るとかくらいはやるが、そこまでしっかりと鍛えるつもりはなかった。


「そうか」


 オルフェは少しがっかりとしていたようだ。

 オレンジイの実を食べおえたリビアが、俺たちに並び、再び歩き始めた。

 ……しばらく歩いたときだった。


 ルフナが反応して、俺は周囲を鑑定していった。

 ……そして、カマキリを発見した。

 木に擬態しているようだった。

 

 それほど大きくはない。人間の頭程度のサイズだ。……まあ、普通のカマキリと比較すればかなりでかいが、あくまでその程度だ。

 カメレオンカマキリというようだ。


「……ゴブ!」


 ゴブリアがハンマーを構える。


「ルフナ、ゴブリア。二体で戦ってみてくれるか?」

「ゴブ!」

「ガルル!」

 

 二体がそう返事を返してから、とびかかった。

 ……カメレオンカマキリは、結局最後までこちらに反応せず、ゴブリアの一撃であっさりと倒された。

 ……確かに、こいつは弱いな。


 100ポイントしか入らなかったのもうなずける。

 ただ、周囲の景色に溶け込むように行動しているのだけは厄介だな。


「それじゃあ、全員で分かれて行動しようか」


 一緒に戦っていても仕方ない。この辺りにはほとんど魔物も見かけなかったしな。


「ただ、感知できるのはルフナとクレストだけだろう。どうする?」

「んじゃ、俺とルフナで二手に分かれようか。残りのメンバーは誰でもいいんじゃないか?」


 俺が答えると、リビアがちらとこちらを見てきた。


「そ、それでは……その。クレスト様と一緒に行ってもいいですか?」

「別にいいぞ」

「ありがとうございます」


 リビアがそういうと、オルフェはふっと口元を緩めた。


「それじゃあオレはこちらの魔物二体と同行しよう。戦力的に、この方が良いだろう?」

「……まあ、そうだな」


 オルフェ……今絶対気を遣っただろ。

 別に俺とリビアはそんな関係ではない。

 一緒に寝ただけの関係だ。こういうと、誤解を生みそうだな……。


「それじゃあリビア、魔物狩りといこうか」

「はい、お供しますね」


 リビアは腰に差した刀を握りなおした。




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― 新着の感想 ―
オルフェさん、出来る子だった。
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