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ハズレスキル『ガチャ』で追放された俺は、わがまま幼馴染を絶縁し覚醒する ~万能チートスキルをゲットして、目指せ楽々最強スローライフ!~  作者: 木嶋隆太
第二章

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第21話


 俺たちは拠点へと戻ってきた。

 ……とりあえず、やるべきことがいくつもあるな。


「オルフェ、リビア……みんなを集めてくれ。今日あったこと、これからどうしていくかを話さないとな」

「わかった」

「わかりました」


 二人が頷いてから、村へと向かう。

 俺はそんな彼らを見ながら、村を改めて見る。


 ……今のままでは、この村を守り切ることはできないな。

 明らかに防衛能力が低い。


 もしも、北のワーウルフたちが攻め込んでくるようなことがあれば、今のままでは殴り合いになる。

 向こうとの力関係が分かっていない以上、このまま戦うのは危険だ。


 まずは防壁だな。木や石をかき集め、村を覆うような防壁を作る。

 防壁があれば、それに合わせた戦いもできるだろう。


 基本的なもので言えば、弓矢だ。これも鍛冶術で製作が可能であることは分かっている。

 武器はそれだけではない。

 続々と集まっている魔物たちを見る。


 ……まだ、十分なアイアン魔鉱石がなかったため、俺はそこまで皆の武器を強化していなかった。

 皆が持つ武器は、あまりできの良いものではない。

 ……アイアン魔鉱石も早急に集めてもらう必要があるな。


 オルフェとリビアが戻ってきて、俺の隣に並んだ。

 ……全員の注目が俺へと集まる。俺は一つ咳ばらいをしてから、叫んだ。


「先程、俺たちはスライム族の村へと行ってきた」


 俺の言葉に、皆が驚いたようだった。仲間同士で顔を見合わせている。


「驚く必要はない。彼らとは同盟を結んだ。ただ、協力関係というものではなく、お互いに敵にならないというものだ。……そして、北のワーウルフたちの話も聞いてきた」


 この言葉に、ワーウルフたちの顔がしかめられた。

 ……彼らにとっては憎むべき相手だからな。


「今、ワーウルフたちはスライム族を下につけようと動いているようだ。……もしも、スライム族が敗れれば、次は俺たちのこの村が狙われるだろう」


 俺の言葉に、ワーウルフたちの目が鋭くなっていく。

 それだけ、北のワーウルフたちへの怒りを抱えているということなんだろう。


「俺たちは負けるつもりはない!! これからこの村に防壁を造り、村をより強固なものへとしていく! だから皆には、木材や石、アイアン魔鉱石を集めてもらいたい!」

「おおお!!」


 ワーウルフ、ゴブリンが声を張りあげ、拳を突き上げる。

 

「早速作業に取り掛かってくれ!」


 俺が指示を出すと、すぐに全員が動き出した。

 ……とりあえず、こんなところで良いだろう。

 ただ、問題があるとすればどれだけの防壁が作れるか、というところだな。


 さすがに、上界の防壁のように立派なものは無理だろう。

 ……木材を用い、敵が踏み込みづらいように造るのが精々だろう。

 

「クレスト様。お見事です」


 リビアがにこりと微笑んでくる。


「……いや、まあ村がなくなったら困るからな」


 俺としてはせっかく見つけた安心して暮らせる場所だからな。


「……クレスト。少し稽古をつけてくれないか?」

「稽古?」

「ああ……。今のオレではまだ、兄に勝つには力が足りないかもしれない。……次に会うときに、負けるわけにはいかないからな」

「……そうか。分かった。訓練場に向かおうか」


 俺たちが歩き出すとリビアもついてきた。


「私も参加しますね」

「ああ、了解だ」


 訓練場についたところで、俺とオルフェは剣を持って向かい合う。

 それから、打ち合う。

 オルフェの動きは素早く、力強い。だが、俺のステータスと剣の技術なら十分に捌ききれる。

 ……その動きを観察していて、気づいたことがある。


「オルフェ……何かしらの剣術を学んだことはあるのか?」

「……いや、ないな。オレたちは実戦の中で生きるための剣を覚えはするが……こう、剣術と呼ばれるものは持っていないな。そういえば、クレストは……ある程度決まった動きをしているよな?」


 そう。俺は戦いの中で常に流派を意識していた。

 上界ではいくつかの剣の流派があった。それが、すべて役に立つとは思わないが、それを教えてみるとしようか。


「上界には、四つの剣の流派があるんだ。火剣流、水剣流、土剣流、風剣流の四つだな」

「……なるほど。四大精霊に合わせての剣か?」

「ああ。剣の使い方は……まあ今は置いておこう。ここで大事になってくるのは、体内の魔力を変化させることだ」

「……魔力を変化させるのか? どういうことだ?」


 リビアもオルフェも首を傾げていた。

 やはり、知らないか。


「普段、体を動かすときに魔力で肉体を強化しているよな?」

「そうだな……かなり苦手だがな」


 リビアがぽんっと手を叩いた。


「そういえば、聞いたことがあります。人間の方々は魔力による肉体強化が上手だと」

「……まあ、得意なほうではあるな。火剣流の時は体内の魔力を火のように熱くするんだ。それによって、肉体の動きを活性化させ、多少の傷の回復と攻撃速度を高めていくんだ」

「そ、そんなことができるのか!?」

「ああ。剣の流派を学ぶ上ではこれが大事でな。人それぞれ、得意な属性の魔力というのがある。俺たち人間はこれを学んでいくんだ」

「……そ、そうか。だが、魔物は魔力をそんなにうまく変化させられないぞ?」

「それでも、基礎的なものを習得すれば、今までとは段違いの力を得られるはずだ」

「そうだな」


 オルフェは目をぎらりと燃やす。

 リビアもまた、こちらへとやってきた。

 ……まずは、それぞれの得意な属性を調べていくところからだな。




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