表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハズレスキル『ガチャ』で追放された俺は、わがまま幼馴染を絶縁し覚醒する ~万能チートスキルをゲットして、目指せ楽々最強スローライフ!~  作者: 木嶋隆太
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/171

第18話


 スライム、か。

 まさかこんなところで遭遇することになるとは思っていなかった。

 とりあえず、必死にポイズンスネークから逃げているようだし、助けたほうがいいだろう。


「クレスト、名前を与えてもらったこの体の全力……少し試してみたい。任せてもらってもいいか?」

「ああ、いいぞ」


 俺が答えると、リビアも腰に差していた武器を抜いた。

 ……オルフェは剣であり、リビアは刀だ。……まさか、ここで刀を見るとは思わなかった。あれは東方の技術が使われているため、上界でも……少なくとも俺が暮らしている地域では中々見かけなかったからだ。


 どちらも俺が鍛冶術で強化してある。その試し切りもしてみたい、といったところだろう。


「それでは、私も戦わせてくださいオルフェ。私も試してみたかったので」

「そうだな。これからは共闘することも多いしな。それでは、足を引っ張るなよゴブリンの女王よ」

「それは私の台詞ですよ、ワーウルフの王」


 二人は似たような言い方をしてから、大地を蹴った。

 ……速いな。


「ルフナよりも速いかもな……」

「……ガルル」


 負けてないし、とばかりにルフナが吠えた。

 ……悪い悪い。

 ゴブリアは呆然とした様子でそちらを見ていた。


 まずはオルフェだ。


「ふんっ!」


 叫ぶと同時、力強い一撃がポイズンスネークを襲った。

 ポイズンスネークの尻尾から先を両断してみせた。

 ポイズンスネークも黙って攻撃を受けているばかりではない、反撃とばかりに噛みついたが、すでにそこにオルフェはいない。


 そして、その攻撃はあまりにも短絡的だった。

 リビアに背中を見せているのだから。

 リビアは小さく息を吐いてから、腰に差していた刀を僅かに抜いた。


 それは一瞬だった。リビアがポイズンスネークを通過するように、抜刀していた。

 ……居合い、と呼ばれる技だろう。

 ポイズンスネークの身体が切り裂かれ、血が吹きだし、死んだ。


 俺はポイズンスネークの体を解体し、素材を回収しておく。

 ……このポイズンスネークの牙はきちんと扱わないとな。

 チユチユ草を混ぜずにポーションと組み合わせると、毒ポーションが出来上がってしまう。


 扱いは慎重にならないとな。


「……軽いし、力がでる。前とは比べ物にならないな」

「……私もです。以前は、ポイズンスネークに苦戦しましたが……もう、負ける気がしませんね」

「それに、この剣もだ。これまでは斬るというよりは殴る、といったほうが多かったが……クレストに強化してもらってからはまるで違う」

「……はい。私の刀もですね。クレスト様、本当に素晴らしいです」


 二人が絶賛してこちらを見てきた。

 ……そこまで言ってくれるのならありがたい。

 スライムは呆然と背後を見ていたが、やがてこちらに気づいた。


 びくり、と肩を跳ねさせるようにしたスライムが逃げようとしたが、俺はそちらに慌てて声をかけた。


「待ってくれ。俺たちはおまえを襲うつもりはない。ただ、ちょっと話をしたいんだ!」

「は、話ですか?」

「ああ。俺たちはここから南に村を持っているんだ。……そして、色々と話が聞きたくてな」


 俺の言葉に、スライムはじっとこちらを見てくる。


「……助けてくれましたし、信じます、あなたの言葉」

「……ありがとう」

「それで、聞きたいというのはどのような話でしょうか?」

「……この辺りで暮らしているのか? 一人、なのか?」

「……一人、ではありません。村で生活をしています」


 村、か。

 この辺りにスライムの村があるというのはやはり正しいようだ。


「そうか……北には恐ろしいワーウルフたちがいるとも聞いている。……できれば、同盟を結びたいんだ。……村の管理者と話をすることは可能か?」

「……ワーウルフ、そちらにいる者もワーウルフではないですか……っ」


 スライムはきっと、オルフェを睨んだ。

 オルフェは困った様子で頬をかいていたが、スライムの表情には怒りが見えた。


「……何か、あったのか?」

「……同盟を申し出てきた北のワーウルフたちは、私たちを騙したのです! 私たちに、奴隷になるか、ここで死ぬか……そういって拒否した多くのスライムが命を失いました!」


 ……そんなことになっていたのか。

 俺は驚き、オルフェは拳をぎゅっと固めたあと、スライムに近づき、深く頭をさげた。


「すべてはオレの責任だ。すまない」

「……オルフェ。スライム、彼に非はない。それも含めて、すべてを話したい……スライムの代表者が村にいるというのなら、案内してくれないか? 俺たちは何もしない。……武器を所持しているのが怖いというのなら、預かってくれても構わない」


 俺は剣をスライムの前に置いた。

 俺に倣うように、リビア、オルフェ、ゴブリアも武器を置いた。

 ……スライムは考えるようにこちらを見てから、こくりと首を縦に振った。


「わかりました。村までは案内します。武器も持っていて構いません」

「……ありがとう」


 俺たちはスライムとともにその背中を追っていく。


「……クレスト、すまない。オレのせいで、スライムたちに嫌われてしまった」

「おまえの責任じゃない」

「だが――」

「これからどうにかすればいい。過去のことばかり考えていても仕方ない……。未来のこと、これからのこと……それを考えよう」

「……ああ、ありがとうクレスト」


 俺が言うと、オルフェは唇をぎゅっと噛んでから、深く頭を下げた。

 次に顔をあげた彼は決意に満ちた顔をしていた。


 やはり、トップに立つ彼は違うな。

 これなら、これから先も任せていけるな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 最初の2匹をテイムしてから息もつかせぬ間に喋るモンスターが出てきて、最初の2匹が特別なのかと思ってからの、様々な種族が喋りだす事態にあまりついていけてない。 下界上界で断絶されていたせ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ