表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハズレスキル『ガチャ』で追放された俺は、わがまま幼馴染を絶縁し覚醒する ~万能チートスキルをゲットして、目指せ楽々最強スローライフ!~  作者: 木嶋隆太
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/171

第13話



 ワーウルフたちを引き連れ、俺たちはゴブリンの村へと移動する。

 ……さすがに、これだけの移動だ。

 襲い掛かってきた魔物もいるにはいたが、そのほとんどが集団に囲まれ一分と持たず倒されていた。


 そんなこんなで、村へと戻ってきた。


「な、なんだ……ワーウルフたちが戦争を仕掛けにきたのかと思いましたよ……」


 見張りをしていたゴブリンがほっとしたような息を吐いていた。

 それから、全員を村の敷地内に入れた。

 地図化術を発動し、俺は現在のゴブリンの村の様子を確認する。


 ……だいたい、この辺りかね?

 おおよそ、ゴブリン地区、ワーウルフ地区と定めた俺は、それからワーウルフたちをそちらへと連れていく。


「ワーウルフたちには、このあたりで暮らしてもらおうと思っている」

「そうか……わかった。それなら、これからオレたちは自分たちで家を作っていけばいいのか?」


 ワーウルフキングがそういってきた。

 ああ、そうか。俺の能力を伝えていなかったな。

 

「大丈夫だ、それは俺が用意していく」

「いやいや、一人だと厳しいだろ? それに、そんな雑用みたいなこと、オレたちが自分でやるさ」

「そうだな……少し見てもらえればわかるさ」

「見てもらえば? どういうことだ?」


 俺はちらとゴブリンたちに視線をやる。

 ゴブリンたちが頷いたあと、俺のほうに木材を運んできた。


「このためにも、たくさんの木材を用意してもらっていたからな」

「……木材の用意? 確かにこれがあれば家を造れるが――」


 ワーウルフキングが首を傾げながらそう言ったところで、俺はスキルを発動する。


 建築術だ。

 まずは、ワーウルフたちの王である、ワーウルフキングの家を建築する。


 ゴブリンクイーン、俺、ワーウルフキング。このような並びになるような位置に、ワーウルフキングの家を建築した。

 平屋の大きめの家だ。サイズとしてはゴブリンクイーンとほぼ同じだ。

 

 ここで、差を造らないように配慮しておいた。

 

「こんな感じだな」


 俺が額をぬぐいながらそういうと、パクパク、とワーウルフキングは口を開閉させていた。

 それは彼だけではなく、ワーウルフたちも同様だった。


「こ、こここれはなんだ!? い、家が一瞬でできた!?」

「ああ、それが俺のスキルだ。ここに来るまでに、ゴブリンの家を見てきただろ?」

「あ、ああ……ど、どれも以前見たゴブリンの家とは比べ物にならないほどの造り、だったな」

「それは俺のスキルで作り上げたものなんだ。これのおかげで、素材さえあれば家はいくらでも作れるようになった」

「な、なるほどな……そいつは素晴らしい。さすが、クレスト……我らの首領だな」


 ……だから、それは違うって。

 まあ、後でタイミングを見てその役目はゴブリンクイーンかワーウルフキングのどちらかに押し付けるけどな。

 ワーウルフキングが腕を組んだ。


「つまり、だ。オレたちが木材を持ってくれば、全員の家を用意してくれるのか? 魔力とかはかからないのか?」

「ああ、問題ないな。木材、それと少し南に下ってファングシープから毛皮も回収してくれれば、質のよいベッドも造れる。用意してもらいたいのはその辺りだな」

「了解だっ! おまえたち! さっきの話を聞いていただろ! 今日野宿をしたくなかったら、すぐに木材を集めるんだ!」


 ワーウルフキングが振り返り声を張り上げると、ワーウルフたちは拳を突き上げた。

 皆が散り散りになって村を出ていく。

 ゴブリンクイーンもゴブリンたちを見た。


「ゴブリンたちも、ワーウルフたちのお手伝いをしてあげてください。また、彼らが戻ってきたときのために、食事の準備もしてください」

「分かりました!」


 ゴブリンクイーンの指示を受け、ダクルトが全員に命令を出す。

 ……やはり、ゴブリンクイーンとワーウルフキングは上に立つ魔物としてふさわしいだろうな。


 そもそも、人間が上に立っている時点でおかしいからな。

 こうやって、少しずつ仕事を割り振り、最後には俺がいなくても問題ないようにしておこう。


 これからも、彼らを通して指示は出してもらうとして、俺は残っている木材を使って、家を建てていくことにした。


「ワーウルフキング。できるのなら宿みたいに、いくつかの部屋が入った家を造ろうと思うが……そういうのを気にする者はいるのか?」

「いや、オレたちは大丈夫だ。クレストが楽というやり方にしてくれればいい」

「そうか」


 別に楽、とかではないのだがいくつも一軒家を造るよりも、素材の消費が抑えられる。

 どちらかというと、楽になるのはワーウルフたちだな。

 俺としては別に、全員に一軒家を造ってやっても良い。……ただし、村の規模はもちろん、素材もたくさん必要になってしまうが。


 俺が家を用意していき、それにつきそうようにしてワーウルフキングとゴブリンクイーンが並ぶ。


「オレはともかく、ワーウルフたちは体つきが良いからな。少し大きめに造ってくれると助かる」

「分かった。そういえば、ワーウルフキングとワーウルフって種族的には別物になるのか?」

「ああ、そうだな。ワーウルフの中から数パーセントが、ワーウルフキングとして生まれるんだ。そっちのゴブリンのように、クイーンの個体もいるそうだが……オレは見たことがないな」

「なるほどな……ゴブリンクイーンもそんな感じなんだな」


 ゴブリンクイーンがこくりと頷いた。


「はい、そうですね。魔物の突然変異種というのは、様々な状況で生まれるものです。私たち魔物も、すべて把握しきれているわけではありません」

「……なるほどな」


 上界でも魔物については研究されていたが、大した情報はなかった。

 ……魔物たちでもわからない情報、か。

 俺の進化術では進化するとステータスに+がついていたよな?


「種族から種族に変わって進化する、というのはないのか?」

「ないと思いますね。ワーウルフキングさん、どうでしょうか?」

「オレも聞いたことはないな」


 ……なるほどな。

 進化術、というのは……その種族のなかでより特異な存在になる、ということなのかもしれない。

 俺はそんなことを考えながら、ワーウルフたちの家を用意していった。


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
完全に、魔物の王=魔王ルート歩んでて草
[気になる点] 最後には俺がいなくても問題ないようにしておこうって言ってるけど、どう見てもキングとクイーンが後の幹部的存在の最初の二人にしか見えん
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ