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ハズレスキル『ガチャ』で追放された俺は、わがまま幼馴染を絶縁し覚醒する ~万能チートスキルをゲットして、目指せ楽々最強スローライフ!~  作者: 木嶋隆太
第三章

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第41話


 中は暗い。夜だから皆寝ているのだろう。

 入ってすぐに大部屋があり、そこにはゴーレムたちが休んでいた。

 さらに視線を向ければ右と左に通路があり、その先にも部屋があった。


「部屋は三つに分かれているんじゃ。三つの種族がそれぞれの場所で寝ているんじゃよ」

「……なるほどな」


 改めて、ゴーレムたちを見た。

 汚れた布団がそのまま床に敷かれている。

 ただ、あまり質は良くない。


 俺たちは内部を歩いていくが、誰にも気づかれている様子はない。各種スキルがしっかりと機能してくれているな。


「ヴァンニャ、ひとまずリーダーたちに話をしたい。声をかけてもらっていいか?」

「分かったんじゃ」


 俺は一度スキルを解除する。

 それから、ヴァンニャがゴーレムの首領に声をかけた。


「ゴルガ、ゴルガ、聞こえておるかの?」


 そう呼びかけるとゴルガは目をうっすらと開き、こちらに気づいた。

 そのタイミングで俺はゴルガの肩へと手を触れ、アサシンと忍び足術を発動した。

 これで、ゴルガもこちら側に入っているはずだ。


「ん? ヴぁ、ヴァンニャ……!?」


 驚いた様子で声を上げたゴルガ。その目が信じられないものでも見るかのように見開かれた。


「しー! しーじゃ!」

「わ、悪い。……その、どうした、ヴァンニャ。外、脱出していた、はず」

「救出に来たんじゃよ! そのあたりの詳しい話は、こっちのクレストがしてくれるんじゃ」


 そういうと、ゴルガの視線がこちらに向いた。

 この前いたぶられていたゴーレムだ。

 今はもう傷などはないようだ。


「に、人間……。どうして、ここに?」


 僅かに警戒するような声が上がる。


「俺は上界から下界に捨てられた人間で、今は亜人たちと一緒に暮らしてる。オーガたちがいずれ俺たちの脅威になると思って、そのついでに助けにきた」


 下界に送られたとか説明してもややこしいため、それだけの説明にする。

 それに、俺たちの目的に関しても伝えた。

 こうやって伝えた方が、ゴルガたちも納得してくれるだろう。


「なるほど」

「ただ、今日はあくまで内部の情報を集めに来た。救出の決行はまた別日に考えているんだが、それら含めてドリアードの首領とも話をしたい。ちょっとついてきてもらってもいいか?」

「分かった」


 ゴルガはゆっくりと立ち上がり、俺の後をついてくる。

 ヴァンニャを先頭に、隣の部屋へと移動する。

 そちらではドリアードたちが眠っている。


 ドリアードといったが、見た目は普通の人とそう変わらない。


 ただ、髪に根っこのようなものがついているというくらいか。

 ヴァンニャはまっすぐに歩いていき、一人の少女の前で足を止めた。


 この子が、ドリアードの首領なのか? ヴァンニャとそう変わらない小柄な子だ。

 茶色の髪をぼさぼさと伸ばした子で、花がついている。それが髪留めのようになっていた。

 ヴァンニャが先ほど同様にドリアードの首領へと手を触れる。


 そのタイミングでスキルを解除し、その後もう一度スキルを発動して、彼女の肩へ控えめに手を当てた。

 

「カトリナ。カトリナ。起きるんじゃ」

「……ヴァンニャ?」


 目を開けたドリアードの首領――カトリナはぼけっとした目でヴァンニャを見ている。

 まだどこか意識がはっきりしていない様子だった。


「そうじゃ、ヴァンニャじゃよ。助けに……というか、ここから脱出するための打ち合わせに来たんじゃよ!」

「……脱出? どうやって?」

「それは、こちらの協力者に話をしてもらうんじゃ。ということで、クレスト頼んだのじゃ!」


 ヴァンニャが俺を見てくる。ヴァンニャもスキルの恩恵を受けるため、俺の腕に触れたままだ。


「初めまして、カトリナとゴルガ。俺は南の村でゴブリン、ワーウルフ、スライムたちをまとめている人間のクレストだ」

「……人間が、まとめている?」

「ああ、そうだ。上界からこの下界に追放されてな。まあ、色々あって今は三種族の首領を務めているんだ」


 細かい説明は省いたが、とりあえず理解してくれたようだ。


「でも、今こうやって話しているけど声とか大丈夫なの?」

「俺が触れている間は、姿も見えなければ声も周りには聞こえていないんだ」

「……そうなんだ」


 ちら、とカトリナが俺が触れていた手を見てきた。


「悪いな。こうやって触れてないとダメで」

「ううん、別にそれはいい」

「そうか」

「というわけで。今の村内の状況把握とともに、みんなと脱出についての打ち合わせをしたいと思っている。準備はいいか?」


 カトリナとゴルガは顔を見合わせ、それからこくんと首を縦に振った。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 設定は面白いと思います! [一言] 主人公1人の時と従魔が出来た所までは面白かったのですが、ゴブリン村からは、会話の内容が薄かったり話がポンポンと進みすぎてストーリーが薄かったりと残念でし…
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