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2.転生はいつするの?

神様から土下座されてから多分、もう一週間は経ってる。部屋の中の為、太陽が登ってるのか月が出てるのかさえ分からないが、神様がテレビを出してくれた。テレビの右上に時間が表示されるのだ。テレビ付けないと時間を見れないのは億劫だけど、ありがたい。


「サク~!」

「うわっ!?」


この出口のない部屋から急に現れるこの男-ユフェル。こいつが神様だ。


「サク?」

「普通に出てきてお願い…」


ドクドクと心臓が破裂しそうな勢いで動く。ビックリしすぎた。


「これが普通の登場だよ?」

「いきなり現れないで……心臓に悪い」

「え、死んでるのに?」


確かに、死んでいるのに、この動いてる心臓らしきものは何なのだろう。まあ、細かいことはわかんないしいっか。


「サク!サク!お腹空いた!」

「神様ってお腹空くの?」

「えっ!?いやぁ。うん。とりあえずご飯!」

「わかったよ、待ってて」


ユフェルが作った冷蔵庫は、使った食材や調味料が自動で追加される。期限切れになることも無い。便利だなこれ。

コンロはIHではなく使い易いガスコンロ。てか、水道とかガスとか電気とかどこから持って来てるんだろ…?まあ考えたって仕方ないな。やめやめ。

てか、何作ろう?んー、この一週間ユフェルは遊び?に来てる。遊びに来るより私の異世界無双できる環境を早く整えてもらえたい。そんなことは言えないけど。で、遊びに来る度にご飯を強請ってくるのだけど、神様ってお腹空くのかな。いつもそれ聞くと誤魔化されるから多分、空いてないと思うんだけど。じゃあそうするとどうして食べるんだろ?考えても分からないし辞めよ。

ユフェルは好き嫌いは特にないらしいし、フワトロのオムライスにしよ!


ケチャップご飯炒めて。卵の方にチーズも入れよ。

はぁい、私の好きなオムライスの完成!


「いい匂いする!!今日は何?」

「できたよ~!オムライスだよ!」


神様相手にタメ口とか怖いもの知らずだなあって改めて思う。ユフェルって黙ってるだけで凄く威圧的で怖いけど、話すと僕っ子だし、甘えん坊だしギャップ萌え…。


「おむらいす?」

「そう!ケチャップをかけて食べるの!美味しいよ」

「そっかあ!ケチャップかけて?」

「いいよ~!なにか書く?」

「書けるの?」

「かけるよー!」

「ユフェル大好きって書いて?」

「ちょっと難しいかなあ」


何この子。可愛すぎます。なに、ユフェル大好きって。もう大好きだよ。ユフェルの大ファンだよ!

しゅんっとするユフェル。ああ、もう可愛い。長い文は書くの難しいからハートを書くことにした。


「これは…!愛のまーく!」

「どうしたの?」

「サクはユフェルのこと好き?」

「大好きだよ?」

「……っ!……分かってる。多分これはそういう好きじゃないんだよなあ……」

「なあに?よく聞こえない」


ユフェルの最後の方の声は聞こえなかった。なんて言ったのかな。


「美味しいー!サクの料理は美味しいね」

「でしょー、ふっふっふっ」


私の料理は父親仕込み。美味しくて当たり前。お父さんは料理人だったし、不味いとか有り得ないでしょ。大体の料理が出来るもん。


「サク。もうちょっとで転生出来るからね」

「ほんとー!?」


ぶっちゃけ、いつもユフェルは私の傍でダラダラしてるから転生する気ないのかと思ってた。


「サクが望むことはしてあげたいんだ。僕はこのままでもいいんだけど、サクは異世界無双とか言うのをしたいんでしょ?だからちゃあんと用意はしてるよ」


……好き。語彙力が旅立ったわ。一生推せます。


「でも、そっか。転生したらユフェルに会えなくなるのかぁ。ユフェルは神様だもんね……」


ちょっと悲しいけど、そうだよね。他の物語でも転生した後に神様と会えることなんてないもんね。寂しいな。


「転生してもいつでも会えるよ?」

1日1話とか、書かなきゃと思うとやる気なくなるから不定期更新です。

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