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あるネットゲームで少女と出会った話  作者: 雲隠れ
1章 燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや
2/29

はじまりの村

そのゲームを始めたのは、既に友人が遊んでおり誘われたからだ。

インターネット普及期を終え、一般家庭にパソコンが1台はある昨今MMORPGユーザーは爆発的に増えている。

そんな時代のお話だ。


長らく楽しんでいたネットゲームがサービスを終了し、他のゲームをやる気分では無かった。

その為、再三にわたる友人からの誘いを断っていたが、話を聞くと中々に惹かれる内容だった為、

結局始めることにした。


ゲームを始める際にはまずは自分の分身たるキャラクターの外観を決める。

とはいっても、このゲームの特徴として、キャラクターの見た目を最短で一週間に一回変えることができる転生システムが採用されており、そこまで重要なイベントではない。

なので、考え過ぎずに初期の外見を決めることができた。

その後の初期設定も簡単に終わった。


降り立った世界で初期クエストに勤しみ、初心者として一通りのクエストをこなす。

初期のお使いクエストが終わると、まずは友人と一緒にはじまりの村の近くの草原で序盤の難敵である狼狩りに勤むことにした。


この世界には能動的アクティブに襲ってくる肉食系モンスターと、攻撃しない限り反撃してこない草食系のモンスターがいる。

狼は前者だ。能動的アクティブな複数の狼に襲われては初心者は一溜まりもない。

故に序盤では注意が必要だ。


二人で協力し1匹のモンスターを倒していると、その近くで魔法を使い狼を狩りまくる男キャラがいた。

その男キャラは名前が北欧神話の神様から取られており、服もかなり気取った装いをしている。

はたから見れば完全に中二病物件な訳だが、この世界ではそんな人も先輩だ。

先輩の邪魔にならないように、距離をとって狩りを続けていると突如、狼が大量に湧き出した。


後から考えれば当然で、同じ狩場に凄いペースで敵を狩っている奴がいるということは、

一定時間経てばその分が再発生して湧いてきて当然である。


しかし、初心者の自分と友人は大慌てになっただけで、その理由に直ぐに気づくことはなかった。

1匹ですら精一杯に立ち回って戦っていた狼だが、今は同時に5匹に囲まれ、万事休すの状態である。

ありったけの回復アイテムを使いながら刻一刻と訪れる最後の時を、できるだけ先延ばしにしていた。


すると、

「お嬢さん大丈夫ですか?!」


とコメントをつけながら先ほどの魔法使いの男が友人の方へと駆け寄った。

そして圧倒的火力で狼どもを殲滅していった。友人の周りの3匹だけ。


魔「お怪我はありませんか?^^」


安全を確保した友人に声をかける魔法使いの男。


友「ありがとうございます!危ないところだったので本当に助かりましたー!」


和やかなムードで会話をしているが、狼は今も自分に襲いかかる。

流石に完全包囲されていた状況からは改善しており、なんとか残りの2匹のうちHPの少ない1匹を仕留めた。

後は時間をかけて残りの1匹を始末するだけだ。


魔「見た所まだ初心者さんですよね?ここの平原だと色々大変でしょうー、もしよかったら僕が色々教えてあげるよ!」

友「そうなんですよー、まだ右も左もわからなくて困ってたんです!><」


僕の戦いを無視して会話は進む。

あいつら後で許さない。絶対にだ。

決意を新たに最後の狼と向かい合う僕。


流石にあれだけいた仲間を殲滅されて、狼も不安になっているのか僕の周りをくるくる回って隙を探っている。


馬鹿め、お前の仲間を倒したのはあそこで初心者ナンパしている男だ。勘違いしている狼に今持っている1番のスキルで最強の一撃を叩き込む。


僕「強撃スマッシュ!!」


狼 は カ ウ ン タ ー を 使 っ た !

僕は吹っ飛んだ。



薄れゆく意識の中、出会ったばかりの友人にゲーム内での結婚を魔法使い君が求めて喋っているチャットログが流れていった。


おいおいおい。

ここは大体実話

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星球大賞2
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