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転生した世界のため、チートな亜人嫁たちと悪神倒します  作者: 雪ノ町 リョウ
第六章 青年期前半 幸せ編2 〜あいさつと初夜〜
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助け、来る!

ークロネ視点ー


リョウタは夕方に迎えに来ると言って

出て行った。

でも夕方になっても、夜になっても迎えに来なかった。

私はリルが我慢できなくなってしてると思って眠った。

でも昼になっても迎えに来ない。

私はきっと何かあったんだと思い、

師匠にお願いしてリョウタの家のある村に来た。


ーフィア視点ー


リョウちゃんが一晩明けてお昼になっても迎えに来ない。

変だと思っていたら

黒髪の男の人とクロネちゃんが現れた。

リョウちゃんが今いるエルフの里にはエルフと

一緒じゃないと入れないらしい。

私とクロネちゃんが知り合いのエルフは

お姉ちゃんだけ。


「それって半分じゃダメなのかな〜?」


アクアさんが聞いてきた。

私は朝からリョウちゃんの家にいた。

リュートさんを見るとこう答えた。


「うーん。やってみる価値はあると思うよ。」

「アクアさん、手伝ってください。」

「「お願いします」」


私とクロネちゃん二人でお願いした。


「いいよ。

その代わりにフィアちゃんとクロネちゃんを

抱きしめてなでなでさせてね」


そんな訳で私たち四人はエルフの里に向かった。


ーリョウタ視点ー


もう昼です。

俺たちは穴の中にいる。

今すぐフィアたんとクロネたんに会いたい。

そう思っているとフィアたんの声が聞こえた。

もうダメだ。幻聴まで聞こえてきた。

でも声が近づいてきた。

そして空を飛んだフィアちゃんと

彼女に後ろからお腹に腕を回されている

クロネちゃんが現れた。


「フィア!降りてきちゃダメだかんね!」

「なんで!」

「魔術が無効化されるから!」

「どうしたらいいの!」

「族長の家から!

吸魔石を借りてきて!」

「吸魔石だね!」

「そうだよー!

族長の家にいる男に気をつけて!」

「特徴は!」

「銀髪で!瞳の色が左右違うんだ!」

「分かった!リョウちゃん、待っててね!」

「待ってるよ!」


そして里の奥に二人は飛んで行った。


「フィアちゃん、すげぇ」

「何が凄かったの?」

「飛んでたのがね。普通は人って飛べないから」

「そだね。

でもフィアはヴァンパイアだかんね」

「リルちゃんも知ってたのかよ。

フィアちゃんがヴァンパイアだって」

「リョウタ、知らなかったんだ!?」


リルちゃんは驚いた。驚いても綺麗なのかよ。


「一昨日知ったんだよ。

はぁ〜。リルちゃんたちが羨ましい」

「何が羨ましいの?」

「だって俺が知らないフィアたんのことも

知ってるだろうし、

フィアたんの成長を見られることが羨ましい」

「リョウタはフィアを独占したいんだー?」

「そうだよ。クロネたんもリルちゃんのことも

全部知っていたいって思う」

「リョウタ、それいい感じに言ってるけど

身体的なことが主体なんじゃないのー?」

「な、な訳ないじゃん。バカじゃね?」

「あはは、もー、リョウタ正直過ぎるよー。

フィアたちにリョウタは私たちのスリーサイズが

知りたいって教えてあげよ」

「やめて、お願い。

二人に嫌われたら終わりだから。

お願いします、ティリル様。」

「冗談だよ。言わないよー。

私とリョウタの秘密だよー」

「ありがとうございます、ティリル様」

「その代わりに……」


リルちゃんは俺の耳に近づきこう言った。


「たくさん抱いてね」


その囁きで我が剣が臨戦態勢になってしまった。


「にひひ、顔真っ赤だよー。

リョウタは耳元で囁かれるの弱いもんねー」

「覚えてろよ、リル。

甘い声いっぱい出させてやるからな」

「楽しみにしてるねー」


リルちゃんは嬉しそうに言った。

俺はこの女神様には勝てないようです。



ーフィア視点ー


私とクロネちゃんは吸魔石のある族長さんの家を

尋ねながらたどり着いた。

今は族長さんの家の近くの茂みに隠れている。


「フィア、どうするの?」

「お姉ちゃんが言ってた男の人を無力化して

聴きだす」

「私はここで見張っておく?」

「ううん。ついてきて。

相手はリョウちゃんを衰弱させて殺そうとした人だから、

我を忘れちゃうかもしれないから

クロネちゃんには止めてほしいの」

「分かった。」

「あと、背中任せたよ」

「分かってる。

リョウタの大切な人も守ることも私の仕事だから」

「じゃあ、行くよ」


そうして庭から家の中に侵入した。


エルフは魔力感知ができるので

私たちは魔力を絶の状態で警戒しながら進む。

進んでいると部屋に銀髪の男の人が入って行く姿を見た。

多分、お姉ちゃんが言ってた男だと思い、

クロネちゃんと部屋に近づき、扉を魔術で溶かした。


「誰だ、お前ら。」


男は銀髪で瞳の色が違っていた。


「あのリョウタって人知ってますよね?」

「は、は?し、知らねえし」


動揺しながら言った。


「私たちはその人の妻なんですけど、

吸魔石どこですか?」

「そんなもの知らない!」


私は彼の首に蒼い火の剣を突きつけた。


「答えて!さもないと喉を焼き切ります!」

「うるさい!俺はエルフだ。

お前らみたいな下等な奴が刃向か……」


私は魔術で作り出した水の球で彼の鼻と口を包み込んだ。

彼はもがき苦しんでいる。


「答えてくれる気になるまでこのままです。

早くしないと死にます。」


彼は首を縦に振った。


「答えてくれるんですか?」

「ああ、そこの机の中に入ってる」


私は彼の指差した机を探した。

後ろから攻撃されないように

火の剣は彼の首に突きつけたままにしてある。


「あっ!あった。これですか、吸魔石?」

「ああ」

「お邪魔しました。

あっ!忘れるとこだった。

次、私の大切な人に手出ししたら焼き殺しますから

覚えていてくださいね」


私はそれだけ言って、リョウちゃんのとこに向かった。


ーリョウタ視点ー


二人を待っていると聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「お〜い!

リョウく〜ん、ティリルちゃ〜ん、大丈夫!」


上の方を見ると爆乳の美女がいた。


「は!?なんで母さんがいるの?」

「リョウちゃ〜ん、取って来たよ!」


母さんが答える前に愛しのフィアエル様のお声がかかった。


「投げればいい!」

「そだよ!私にね!」


クロネちゃんが紫色の魔石を投げた。

それをリルちゃんがキャッチした。

俺は節約する為に少しだけ気分が悪いので

じっとしてます。


リルちゃんが封魔石と吸魔石をくっ付けると

吸魔石が光った。


「やっと出れました。」


ユキちゃんが現れて言った。


「リョウタ様に会おうと思ったら、

いきなり出られなくなるし、

リョウタ様は体調が悪くなるし慌てました。」

「そっか。

なんでもいいからこの気持ち悪いの取って」

「すいません。

脱水症状なのでほんの少し楽にするだけに

なってしまうんですけどそれでもいいですか?」

「そんでいいから早く」

「は、はい」


俺がユキちゃんに治癒をかけ始めると

フィアたんが降りてきた。


「リョウちゃん、大丈夫?」

「フィアた〜ん」


俺は近づいてきたフィアちゃんに抱きついた。


「死んじゃうかと思ったよ〜。

死ぬ前にリルちゃんをぐちゃぐちゃにしたいって

思い始めてたんだ。

最低だよね。

三人と結婚して、

フィアちゃんとクロネちゃんを泣かして、

リルちゃんには嫉妬させてるだけでも酷いのに

セラちゃんとユキちゃんとも

そういう関係になるって言うし、

リルちゃんを外で抱こうと思うなんて」

「リョウちゃんのバカ!

リョウちゃんが最低だったら、

クロネちゃんの村を襲った人たちとか、

お姉ちゃんの幼馴染とかはどうなるの?

リョウちゃんはお姉ちゃんたちが

自分を好きになってくれたから結婚したんでしょ?」

「そうだけど……」

「それに私たちが来るまでに

お姉ちゃんとしたいって思ったけど

しなかったんだから酷くないよ。

ていうか、我慢せずにすれば良かったんだよ。」

「ダメだよ」

「私たちはリョウちゃんの奥さんなんだよ。

だから我慢せずに好きなだけ抱いていいんだよ」

「そんなの、みんなの気持ち無視してるよ」

「ううん。

私たちは三人とも

リョウちゃんの奥さんになった時のこと

話し合ってたんだよ。

夜だけは順番にするけど、

それ以外だったら

リョウちゃんが求めてきたら

させてあげようって決めてたし、

その時だけは平等じゃなくても

何も言わないって約束したんだよ。

だから気にしないで求めればいいんだよ。

我慢しちゃダメだよ」

「分かった」

「じゃあ、約束して」


フィアちゃんは右手の小指を立てて言った。

俺は彼女の小指に自分の小指を絡めた。


「遠慮せず私たちを求めてね。

約束だよ」

「うん。約束」

「約束守らなかったら焼き殺すからね」


彼女は笑顔で言った。

怖いよ、フィアたん。


「あっ!後、私たちを頼ってね」

「うん」

「それじゃあリョウちゃん、帰ろ?」

「うん」

「よいしょっと」


フィアちゃんは俺を抱っこした。


「フィアたん?」

「ちゃんと掴まっててね」


フィアちゃんは俺を抱きかかえて地上に運んでくれた。


「クロネちゃん、リョウちゃん、お願いね」

「うん」


フィアちゃんは俺をクロネちゃんに渡して

穴に降りていった。


「リョウタ」

「なに?」

「抱えるんだけど、

抱っこか、姫抱き、どっちにする?」

「おんぶっていう選択肢は?」

「リョウタ、気分悪そうに見えるから。

大丈夫なら背負うけど」

「じゃあ、抱っこで」

「分かった。

アクアさん、リョウタ支えてください」

「クロネちゃん、

私のことは義母さんって呼んでいいんだよ〜」

「それはちょっと……」


母さんは俺を立たせて支えてくれた。


「リョウくん、久しぶりに抱っこしてあげよっか?」

「い、いいよ」

「アクアさん、ありがとうございます」


クロネちゃんは母さんにお礼を言って、

俺を抱っこした。

お姫様抱っこよりも

クロネちゃんのたわわがあたってる。

てか密着してる。

その所為で俺の剣が戦闘態勢になってしまい、

彼女のお腹に当たっている。


「リョウタ、その、アクアさんがいるから

今は我慢して」

「すいません」

「謝らなくていいよ。

こうなるのは仕方ないことだから、

私は気にしてない。」


「それじゃあ、行こっか?」


リル姉を背負って戻ってきたフィアちゃんが言った。


ーー


俺たちは結界の外まで徒歩で向かっている。

この里の結界の中では『ゲート』が使用できない為。


「フィアたんたちって、どうやって此処に来たの?」

「クロネちゃんがね、

リョウちゃんに何かあったんだって思って、

リュートさんに頼んでくれて

ここまで来れたんだよ」

「で、母さんがなんでいるの?」

「エルフと一緒じゃなきゃこの里には入れないって言うから

私みたいなハーフエルフでもいけるんじゃないかって思ったから来たんだよ〜」


ハーフでもいいのかよ!


「そっか。で、リュートさんは?」

「リョウタが『ゲート』使えるからって帰っていった。

きっと今頃、アリシアといちゃついてると思う」

「今度会ったらお礼言わないと。

母さんもありがとう」

「お礼言わなくてもいいよ〜。

私はリョウくんのお母さんなんだから

助けるのは当たり前だよ〜。

それにお礼なら

フィアちゃんとクロネちゃんにもらうからいいんだよ〜」

「何もらうの?」

「気になる?」

「超気になる」

「お礼は、二人をなでなでさせてもらうことだよ〜」

「何処を!?」

「頭だけど」

「だ、だよね。」


ビビった〜、母さんに取られるかと思った。


「リョウタ、義母さんに取られると思ったんだ?」


くっ、何故分かった!?

やはりお前は女神なのか?


「んな訳ないし、

なに人のこと嫉妬の塊みたいに言ってんの?」

「リョウタ様、顔ひきつってます」


ずっと治癒をかけてくれてるユキちゃんが

小声で言ってきた。

だが、遅い。


「リョウくんの奥さん取らないから大丈夫だよ〜」

「リョウタね、

私がフィアの旦那さんだったら気絶するまで抱くなって

言ったら嫌そうな顔してたんだよー」

「リョウちゃん、本当に私が好きなんだね。」


もうクロネたんで癒されようと思った。

でもできることはないから、

俺は彼女の首を舐めた。


「ひゃあ」


無茶苦茶可愛い声が出た。

俺はクロネたんがギュッてしててくれたから

落ちなかった。


「落としちゃうところだった。

なんで舐めたの?」


クロネちゃんは顔と顔を向かい合わせて言った。


「ちょっとクロネたんといちゃいちゃしたくなって、

ごめんね」

「そうなの?」

「うん」

「じゃあ、き、キスならしていいよ」


クロネたんは顔を赤らめて言った。

俺の猫耳嫁、可愛い。

俺は彼女に抱っこされながら

結界の外まで彼女とキスし合っていた、

ユキちゃんが側にいることを忘れて。


結界の外について『ゲート』で俺の実家に帰った。

俺の体調が戻るまで実家に居ることになった。



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