あいさつとあいさつの合間
実家に帰ると誰もいなかった。
まだ寝てるのかな。まあいいや、シャワー浴びにいこ。
俺は脱衣所に向かった。
脱衣所の前についた俺はお約束が発動しないようにノックした。なにも聞こえないので開けた。
かごに紺色の浴衣と綺麗に畳まれた水色の着物が置いてあった。
俺はすぐに脱衣所を閉めた。
「おはよー、リョウター」
急に声をかけられて、身体がビクッとなった。
声をかけてきたのはリル姉だった。今日も美人だな。
「お、おはよう、リルちゃん」
「リョウタ、入っちゃダメだかんね。
今、クロネがシャワー浴びてるから」
「あぁー、うん。知ってる」
「待ってる間、私といちゃいちゃしよっか?」
「うん」
俺が返事するとリル姉は俺の手を掴んで、リビングへ向かった。
リビングに着くとソファに二人で腰かけた。
「昨日、フィアの両親に上手く言えた?」
「うん。
フィアちゃんは真祖の子孫で
先祖返りしてるんだって」
「だから髪と瞳の色が同じなんだ?」
「うん。
真祖の子孫の家、ブラッティーナ家は真祖と並ぶ力を
ある目的の為に欲しているらしい。
フィアちゃんは先祖返りしてるから
きっと力もあるだろうから
手に入れようとしてきて何度も戦う事になる。
それでもフィアちゃんが欲しいかって聞かれた。
それでフィアちゃんは
自分の所為で俺が傷つくのは嫌だから
別れようって」
「フィアらしいねー。
でもリョウタは頷かなかったんだよね?」
「うん。
フィアちゃんが側に居ないのは嫌だって言った。
でもフィアちゃんが
私と同じくらい好きなクロネちゃんがいるでしょって。
俺はフィアちゃんとクロネちゃんの二人ともが
側にいないと頑張れない。
そうフィアちゃんに言ってから
フィアちゃんの両親に
フィアーナさんとの結婚許してくださいって頭下げた。
フィアちゃんも一緒に頭下げて、許してもらった」
「そっか。で、フィアとは進展した?」
「う、うん。抱いた。」
「どうだった?」
「うん。
入れた時はすごく痛がってたけど
それ以外は気持ちいいよって言ってくれてた。
もちろん、俺も気持ち良かった。」
「そっか。
ねぇ、いい事教えてあげよっかー?」
「いい事?」
「そ、いい事。ほら近づいて。」
リルちゃんに言われた通りにすると
耳元に顔を近づけてきた。
「サキュバスの次にエルフとキャスティアのが
気持ちいいんだよ。」
そう囁くもんだから俺は顔が熱くなった。
「な、何言ってんの!?」
「にひひ、顔真っ赤にしちゃってー。
ほんとリョウタは可愛いんだからー。」
「リルちゃんがあんな事、言うから……ん。」
彼女は俺が話してる途中で
俺の口を自分の口で塞いで舌を入れてきた。
「……はぁ。もうこれもフィアとしたんだよね?」
「う、うん。」
「だから、もう我慢しなくてもいいんだよね?」
「う、うん。そ……ん。」
またされた。
「……ん。絡ませて。」
言われた通りにして二人で味わった。
リルちゃんは唇を離して、
右手で俺の戦闘モードに移行した剣に触れてきた。
「私でもこうなってくれるんだ?」
「そりゃあ、こんな美人に迫られたら、ね。
って、ま、待って!」
リルちゃんは俺のズボンに手をかけてきた。
「どうして?リョウタの苦しそうだよ?」
「ここでするのはダメだよ。」
「クロネが先じゃないとダメなんだ?」
「そういうことじゃなくて。
ここで始めたらリルちゃんの裸、
父さんに見られちゃうから。
それにリルちゃんが俺とクロネちゃんの事、考えて
決めたことでしょ?。」
「じゃあ、処理だけならいいよね?
リョウタ達が頑張ってた時、
私はいい奥さんになれるように
こういうこと習ってたから大丈夫だかんね。」
そう言って、俺のズボンを下ろそうとした瞬間、
黒髪美少女が入ってきた。
「リル、何してるの?」
「ちょっとね」
クロネちゃんにそう言って
リル姉は俺に囁いた。
「帰ったらいっぱい気持ちよくしてあげるかんね」
そう囁いて彼女は放してくれた。
「リョウタ、何か食べた?」
「いや、すぐ来たからなんも食べてない」
「そうなんだ。じゃあ、リョウタの分も用意するね」
「お願い。その間にシャワーしてくるね」
そう言ってお風呂場に向かった。
ーー
今は俺、クロネちゃん、リル姉、三人で朝食。
母さんたちは眠っています。
「リル、リョウタにくっついて何してたの?」
「舌絡めてキスしてたんだー。
そしたらリョウタのが大きくなっちゃったから
処理してあげようとしてたんだよ」
「ちょ、リルちゃん!言わないでよ」
「クロネには言ってもいいんじゃないかな?
クロネはリョウタの奥さんなんだしね」
「そうだけど、恥ずかしいじゃん!」
「リョウタ、フィアとしたのに
まだそういうこと恥ずかしいんだ?」
「人はそんなすぐ変わらないよ!」
「じゃあ、今からクロネと三人でする?」
「リル!
そういうこと言わないでって何度言わせれば済むの?」
「そんな怒らなくてもいいと思うんだけどな。
それに女の子に囲まれたら男の子は複数でしたいって思うんだよ。ね?リョウタ」
「そ、そうだけど。
初めては二人っきりでって決めてるし、
その、最初に三人でするのは
フィアちゃんとクロネちゃんとしたい」
「そっか。
じゃあ二回目はクロネとしてあげるかんね」
「なんで私となの?」
「だってクロネのおっぱい、大きいかんね」
そう言われて、俺はクロネちゃんの胸に視線を向けた。
彼女は視線に気づいて、腕で隠した。
「りょ、リョウタは大きい胸好きなの?」
「いや、顔が可愛い子のなら
全部好きだよ。
まぁ、大きいに越したことはないけどね」
「じゃあ私の好きかな?」
「リルちゃんのも好きだよ」
「やった。好きな時に触っていいかんね」
「ありがとね」
ーー
「じゃあ、行ってきます。」
「行ってきます。」
「うん。行ってらっしゃい。」
俺は『ゲート』を発動させた。
俺の目の前に紫色の輪っかが現れた。
輪っかはどんどん大きくなっていき、
大人が入れる大きさで止まった。
その輪っかにクロネちゃんと手を繋いで潜った。
潜った先はスカーレットの俺たちの家の前。
そこから魔王城に向かい、
魔王に龍神様の家に繋がるゲートを使ってもらって
向かう。
エルフの里へはキャスティア族の街に
各種族が暮らしている場所の転移魔法陣があるから
魔王にキャスティア族の街に繋がるゲートを
開いてもらい向かうことになっている。
龍神様、怖い人じゃないといいな。