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転生した世界のため、チートな亜人嫁たちと悪神倒します  作者: 雪ノ町 リョウ
第四章 少年期 修業編 〜修業は男子率の高い場所で〜
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修業は男子率の高い場所で 〜修業仲間編〜

 昼食を済ませ、魔術で作った石の立て札の所に戻ってきた。

 すでにクレイズさんが待っている。


「遅れましたか?」

「大丈夫じゃよ。ワシが早く来ていただけじゃ」


 よかった。


「それで、午後はなにをするんですか?」

「体づくりじゃ。

魔術師はじっと後方から魔術を放つよりも

動けた方がいいからの。

じゃからお主には体力と足腰を鍛えてもらう。

まずは走り込みからの」


 筋肉つけなくていいんだな。良かった。

 クラスメイトのあいつが筋肉つけてたから嫌なんだよな。




ーー




「あぁ〜、疲れた」


 食堂の空いている席に着いて、一息つく。


「なぁ、隣いいか?」


 夕食に手をつけようとした瞬間、声をかけられる。

 声の方に視線を向けると、十二、三の少年二人がお盆を持って立っていた。

 赤髪と金髪。

 金髪はイケメンに育ちそう。

 赤髪も普通より上に育ちそう。


「ダメか?」


 赤い髪の少年が聞いてくる。


「いいよ」

「ありがとう」


 お礼を言う金髪。

 お前、顔だけじゃなく、心までイケメンなのか?


「う、うん」

「お前、可愛いな」


 隣に座った赤髪が褒めてくる。

 貴様、バラを咲かす側の人間か!

 

「そんな顔すんなって。

男に興味ねえから大丈夫だ」


 確認として、金髪に目配せする。


「本当だよ」


 じゃあ、一安心だな。


「それで二人はなんで俺のとこに来たの?」

「俺たち、お前のルームメイトだからな」

「仲良くなろうと思って来たんだ」


 この二人と過ごすのか。

 同い年くらいでよかった。


「お前、名前なんて言うんだ?

俺はグレンな」

「リョウタだよ」

「僕はヴァン。種族はヴァンパイア。

グレンは魔人族だよ。

よろしくね、リョウタ」

「よろしく、ヴァン」

「俺もよろしくな」

「うん」


 こうして、俺は転生して初の男友達ができた。




ーーSide メアーー


 私は現・魔王のメア。


 昨日、女エルフが二人の子どもを連れ、この城に訪れた。

 その連れてきた子どもたちは少し特殊だった。


 一人は人族の少年。

 カマをかけてみたところ、彼は転生者らしい。

 もう一人は真祖と同じ容姿の少女。


 二人は自分を鍛えてほしいと願ってきた。

 それに私は快く引き受けた。

 真祖と同じ容姿の者と転生者が現れたとき、修業を積ませるという伝承があるからだ。

 

 そして、今日修業が始まった。

 リョウタの修業は、クレイズにあたらせた。

 フィアは私があたる。

 リョウタが言っていた獣族の娘は刀神に任せてきた。


 亜人の夢のための準備だ。

 強くなれ、リョウタ。

 






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